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艦船模型「1/700 初霜」を作る・Ⅲ「水性アクリジョンとウェットパレット、その相性は?」

 塗装の続き。今回からはウェットパレットを使います。

 下準備として、透明トレイに入れたスポンジへ水を含ませる……のですが「何ccくらい」といった説明書き等はありません。実際にやってみると、しっかり水を吸ったかな? と思ってもペーパーを乗せても全然ウェットにならない。目標は商品画像にあるような
「スポンジの上にペーパーがピッタリ貼り付いてる状態」
なので、まずスポンジ自体が水を保ってくれる程度に湿らせ、そこから水を少しずつ足していくと……いい感じにピタッ、となってくれる点に辿り着きました。これがベストなようです。

こんな感じになれば大丈夫

 この上にアクリジョンを乗せ、さらにリターダーとして薄め液を一滴たらして混ぜます。では、塗装再開。

こんな感じで
ダビッドやら小銃等々、細かいパーツはこの段階で塗装します
カッターやボートには、先にタン色やつや消しホワイトを乗せました

 とかなんとかやっていると……おや?

上:アクリジョンとうすめ液
下:アクリジョンだけ   

 何か、分離してません?

 よくよく考えれば、ウェットパレットからは常に水分が補充され続けている。だから水性アクリル塗料そのものは乾きにくくなるけど、じゃあリターダー代わりに入れていたうすめ液は……
 ひょっとして、うすめ液と水分は相性が悪いのか? もしそれが悪さをしてこうなったとしたら? と思い、その下に改めてアクリジョン「だけ」のを置き、改めて塗装する。

 ……するとどうです、気が付いたら塗料を残さず、ほぼ使い切れるのですよ! 今までは速乾性の高さゆえにパレット上でもどんどん乾燥していって、そのたびに再度塗料を追加しなくてはならないので少々面倒でしたが、ウェットパレットを使うとその必要がなくなります。塗料自体の節約にもなるし、これは良い買い物をしました。

 ウェットパレットと乾燥の早いアクリジョンとは相性が良い、という話は本当でした。



 となると「うすめ液」の出番は? 以前、瓶内の塗料が少しドロドロになったのを復活させる際に役立ったので、持っているにこしたことはないでしょう。
 さて、ある程度塗り終えたら今度は組み上げ。組立済みのパーツをどんどん艦橋上に乗せちゃいましょう。

艦橋上に構造物があると、違うなぁ……

 ここまで来ると、ゴールが見えてきますね。
 もっともこの「初霜」はここからボートやカッターはもちろんのこと、対空機銃を沢山接着する(しかも穴無し)ので、まだまだ細かい作業が続きます。焦らず行きましょう。

 にしても、改めて組み立ててみるとやっぱり駆逐艦は細かい。前回作った軽巡・阿武隈と比較してみると、

 この小ささ。そりゃあ、イチから始めた時に作りづらく感じるのも当然ですわ!

~つづく~


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