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【ラジオ】アレコード備忘録・2022/02/02放送分

「2月2日、飛鳥五郎という男を殺したのは貴様だなぁ!」
「ち、違う!」
「嘘をつけぇぇぇ!!」
「嘘じゃない! 俺はその時家でアレコードを聞いていた!」
 はい、これが書きたかっただけです。さて今日のアレコードは?

・沢久美「私の嫌いなもの」

 あの「バックで男が延々悶え続けてて『いや、そこはお前じゃない』という気分にさせられる」でおなじみ『ミミの甘い生活』とのカップリング曲なので、またA・B面でアレな盤が増えました。これで何枚目だ? 佐良直美『私の好きなもの』のアンサーソング、とのことですが……

 好きなものを挙げていく曲だと「ポカポカ日曜日/かぐや姫」もありますけど、佐良直美は「やっぱりあなたが好き」でかぐや姫も「君の好きなものはやっぱり僕かな」で締めは同じ。じゃあ沢久美は?
 ……あー、気持ちは分からなくもない。彼氏がいないジェラシーだけど、よく聞いたら嫌いなものに「おばさんの勧める縁談」が。これって去年流れた『とめてくれるなおっかさん』と同じじゃないか。恋愛結婚への憧れはあるのにその相手がいないという。うん、まあ頑張れ。A面とは真逆の内容だけどな。

・「ファイナル・テニス/柳田大介」

 どこかで見たなコレ? で、YouTubeを調べたらありました。根本敬氏の自主制作盤コレクション(という名の珍盤紹介)で紹介された、同じ歌手の「風よおふくろに」とのカップリング曲ですね。こっちもかなりの珍盤。「8歳の少年が風来坊になりきって歌う」という設定だけでもアレな香りがするのに、
「♪子供の頃から~つまづいて~」
タモリ「まだ子供だろ!」
それを言っちゃあいけません、ごもっともですが。

 さてもう一方の「ファイナル・テニス」はどうだろう? A面がモロに演歌だったのを踏まえると、聞く前から気になってしょうがない。かれこれ何年越しに明かされる内容とは?
 ……いやぁ、見事に歌声と内容、曲調が合ってない! 作りようによっては割と爽やかになりそうなのにな。松岡修造のテニス教室に息子を無理矢理入れさせたはいいが、後で親の方が修造に説教されるパターンだこれ。まだ「風よおふくろに」の方が彼には合ってる。そっちで攻めれば良かったのに、子どもの個性をきちんと見てあげないとダメだよ、親御さん。

・「ドッグ・ドール/高尾真美」

 ジャケットにはマルチーズを抱える女性。一見微笑ましいけど、女性の眼がイッちゃってるのが怖いぞ。題名だけ聴くと、犬の人形なのか、犬を人形みたく可愛がってるのか、というのを想像するが……
 ちょっと待て、何だこの棒読みで抑揚のない歌い方は? 全く楽しさを感じられない伴奏も怖い。曲全体を見ても、何か捉えどころがなくて困っている。最初から最初まで同じ曲調で、何回聴いても「サビはどこなんだ?」 と思えてくる。あのジャケットの眼はその伏線か?
 歌詞もよく聞けば変なトコだらけ。「♪私は恋人欲しいけど 大きな体のあの人じゃ」ってどっちの立場だ? 途中でセント・バーナードとばったり出くわす場面があったけど、これは犬目線なのか、それとも飼い主(歌ってる本人)が相手の飼い主を思ってるのか? 全く分からん。子どもが歌ってたら多少はまだ柔らかく聞こえてたかもしれんが、そういう問題でもなさそうだ。コレクターの湯浅さんが「よく分からない」というくらいなら、こっちはもっと分からない。問題作の謳い文句に偽りなし、というか怖い!

 そうなると、やはり問題作とされるB面曲「朝・愛の詩」も凄く気になるぞ。うーん、オンエア出来るか? 出来ればして欲しいです!

 ではまた来週。

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