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トレビの泉が真っ黒け。

 話を聴いて「何のつもりだ?」と思ったら、どうもこういうことらしい。

 抗議活動をしたのは全欧州に広がる「ラスト・ジェネレーション」という環境団体で、過去にゴッホやモネの絵画に(損傷を与えない形で)ペイントを投げつけたことで知られる。
 (中略)こうした抗議活動に慣れていない日本からすれば単なる「迷惑行為」にみえるかもしれない。この種の活動手法を広めたのはもともと「アクト・アップ」というアメリカのHIV患者支援団体で、見るものに強い否定的感情を引き起こすことが、自分たちの存在とメッセージを伝える手段として用いられる(つまりここでコメントを書くこと自体が彼らの目的でもあるのだ)。

同志社大学政策学部教授・岡田徹氏のコメントより抜粋

 彼等の理屈からすれば、自分達の活動がこうやって世間の話題に出来たうえ、注目されればそれで勝ちなんでしょうね。

 でも、何かおかしいんですよね。目的のためには手段を選ばない。たとえそれが迷惑行為であっても一向に構わないという主張が。

 じゃあ、何やっても注目されずになったらオシマイですよね。
 なんだ、またアイツらが来たかとほっぽり出されるだけ。

「ゴッホの絵にペイントしてやったぜ!」
「はい器物破損罪ね」
「損傷は与えてないぞ!」
「十分過ぎるほど未遂にあたりますから。あと掃除代払ってね」

 バカ騒ぎして注目されれば勝ちなのだろう。ただしそれは、あくまでも彼等の中でだけの話だただの自己満足だよなぁ、としか。

 仮に政府が何らかの対策を打ち出したとしても、それは決して彼等の力によるものではなく(それでも「我々の活動が実った!」と勝手に喜んでるだろうが)、時の為政者や代議士の皆さんに対してありとあらゆるコネクションを使いながら、具体的な手段や方法を提言してきた企業や団体の人達によるものでしょう。彼等は何一つ貢献などしていない。

 ただトレビの泉を汚しただけだ。

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