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【ラジオ】アレコード備忘録・2022/01/12放送分

 昨日の放送終了告知にショックを受け、一日経った水曜……いつものようにアレコードのコーナーが始まりました。あと何曲聴けるのかなぁ、と思うところは多々ありますが、しっかり記録として感想を書き続けたいです。
 思い返せば、自分はコーナーそのものを開始当初からきちんと聴いてはいません。放送枠がまだ月曜だった頃、ちょうど祝日で朝たまたまラジオを付けたら変な曲が流れていた……のがきっけです。題名は聞き逃しましたが、後にその曲は『宇宙船SF音頭』だと判明。改めて聴いたらやっぱり変な歌でした。

 さ、思い出話はこの辺にして、今週も参りましょうか。

・「ブルースター/平泉保」

 おなじみのミノルフォンレコードから。伊集院さんの言う「英語発音の素晴らしさ」とはいかほどか? そして「っ」の意味とは?
 ……なるほど、英語発音は見事なまでの棒読み。加えて言葉の合間に「っ」を差し込む具合も「すいませんが、もう少し肩の力を抜いていただけますか?」と頼みたくなるほど。僕を「ぼっく」、星を「ほっし」、そして潤むも「うるぅーむ」なのだ。歌声が爽やかなだけに、行儀は良いけど格好良いかと言われたら困ってしまう。アレコードと呼ばれるかどうかは、本当に微妙な差でしかないのです。

・「もしも心が見えたなら/白河セツコ」

 まずジャケ写に驚く。歌手本人が、A面曲の題名「新宿のもうひとりの女」と書かれたボードを首からぶら下げてる画なのだ。そんなレコードのB面曲がこちら。イントロはなかなか良い感じだが……
 また出たぞ、謎のスキャットが! 文字起こししづらかったけど
「♪パッパラピヤッパー、ピーヤ、ピヤピヤピヤッパー
   パッパラピヤッパー、ルーラ、ルラルラルラールー」
よし書けた、何か満足。セツコさんの突き抜けたような歌声もなかなか良い。あなた、心が見えたどころか、とっくにお見通ししてますよ!

・「ノダヤのおじさんから/東京都立石神井高等学校 第34回卒業記念レコードより」

 以前『タモリ倶楽部』で紹介されてたな? と思って調べると、2015年12月18日放送分の「歴史に埋もれた名盤が続々登場?! 輝かない!ニッポンレコード大賞」にて登場。しかも珍盤レコードをあえて最高級音質の視聴覚ルームで流すという贅沢さ。ぜひここでアレコードを聴いてみたい。ホンガホンガのコーラスはさぞかし響くであろう。
 閑話休題。肝心の内容ですが、つまりは学校にまつわる歌や先生達からのメッセージを収録した卒業記念盤。その中に「ノダヤ」なる店(駄菓子屋らしい)のご主人から「贈る言葉」が入ってた……この説明だけなら非常に微笑ましいが、途中で
「……ちょっと時間がありますので、下手ですけど一つ歌を歌います」
と突然『南国土佐を後にして』を歌い出す
 おい、いいのかそれで! そんな時間があるならノダヤのおばさんも出してあげようよ! 下手と言いつつ音痴ではないのが救い。
 にしても唐突に歌い出すこの光景。ツッコみたくもなるが「卒業記念」のムードには勝てない。もしも「2022あやしく輝く!日本レコード大賞」があったら確実に上位ランクインしてたはず。惜しい!

・「トンボのメガネ/山本リンダ」

 山本リンダといえば『失恋蝙蝠男』も記憶に新しい。発売時期は『こまっちゃうナ』でデビューの後に『どうにもとまらない』で再上昇する前の、いうなれば第一次迷走期にリリースされた曲。先の『蝙蝠男』は『どうにもとまらない』『狙い撃ち』後に来た第二次迷走期の曲にあたる。勝手に命名してますけどその方が説明しやすい。
 それを踏まえて聴くと、本曲はその『こまっちゃうナ』を引きずった曲なのだが、作者は同じく遠藤実。可愛らしいがなぜにトンボのメガネなのだろう? 「♪ヤンヤンヤヤン」と聴いて「八木山ベニーランドか?」と思うくらいだ。二期目に感じた「あの、いずこへ?」という雰囲気とは全く別の迷走さがある。歌声は可愛いんだけどな、ホント。にしてもこの曲から2年後に「♪噂を信じちゃいけないよ」と路線変更するだなんて、誰が想像したか。

 ……という4曲。まさか「ノダヤのおじさん」が再度電波に乗るとはねぇ。一番の驚きはそこでした。

 ではまた来週。


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