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草津・湯畑は夜に来い!

 土曜日。特急草津で長野原草津口駅に着いたら、待ち構えていたJRバス急行便・草津温泉バスターミナル行にそのまま乗車。補助席も使うほどのラッシュぶりだった。

 自動アナウンスによる草津の観光案内、そして草津節を聴きながらバスは山道を登っていく。ただひたすら登る。急行便だと20分ちょっとくらいで草津温泉バスターミナルへと辿り着く。ここが草津町における交通の要だ。
 ここの切符売り場には「みどりの窓口」がある。バスターミナル自体がもともと草津町からの提案で作られた第三セクター施設で、バス会社の停留所が各路線でバラバラだったのをここへ集約。出資元には国鉄バスもあったのでこんなサービスも始めたそうな(全国初)。なのでここから長野原草津口駅→東京方面への切符もしっかり確保できる。帰路で慌てたくない場合は活用すべし。

 そのターミナルから坂を下る。途中にはラジオCMでおなじみの温泉まんじゅう・本家ちちやが。ずっと聴いてたお店ってここかぁ……と思いながら仲間らとともに草津の中心街へ向かう。

 すると、にわかに漂う硫黄の匂い。まさか、これが?!

 そう、湯畑である。
 確かにお湯はじゃんじゃん流れてるし湯気も立ち上ってるが、一番強烈なのはこの臭いだ。ただひたすらに臭い。呼吸するたびに臭い。とにかく鼻に残る。凄いなココは。視覚よりも嗅覚に残るぞ。そのおかげですっかり全体の写真を撮り損ねていた。何をしとるか。
 代わりといってはなんだが、湯畑を囲む石柵には「草津に歩みし百人」として各界の著名人が刻まれていたので何枚か紹介する。

名だたる文豪がいるのは当たり前に思えるが、
個人的にはこの並びが強烈だと思っている
なお今の湯畑をデザインしたのが、かの岡本太郎氏である

 その後、一足先に宿へチェックインして荷物だけ預け、公衆浴場でひとっ風呂。夜の宴は地元のお店で済ませた。酒も入り一同良い気分になったところで「もう一度湯畑へ行ってみよう。近くにコンビニもあるし」と。

 そして行ってみると……まるで光景が変わるのだ。

 これは美しい。
 昼間とは全く印象が変わった。ライトアップされた湯畑は実に幻想的なものへと変身するのだ。気が付けば、最初感じたあの強烈な匂いにもすっかり鼻が慣れてしまっている。だから余計な考えもなく、湯畑の美しい光景を楽しめるようになったせいかもしれない。

 なので湯畑には「まず昼に来て、それから夜に来るべし」と言いたい。というか泊まらないと損! いいトコだから一度はおいで!
 それについてはまた書きます。

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