月と月が出会ったらどうなるの?
太陽がいなくては、輝くことのできない月。
闇に包まれているから、その輝きはいっそう鮮やかになる。
月にとって太陽はいつも明るくてみんなから愛される憧れの存在。
月は太陽と一緒に居れることを許された時、とっても幸せだった。
自分の闇なんて、太陽が居れば怖くなかった。
やっと見つけた、自分を認めて支えてくれる存在。
月は太陽とならもっともっと輝いていられる気がしてた。
けれど太陽は突然別れを告げた。
もうそばにいるのはやめよう、と。
月はびっくりしたけれど、太陽を困らせたくなくて、
幸せでした。
って言うのが精一杯だった。
月は幸せだったけれど、太陽が傍にいる時苦しくなることがあった。
美しく輝く太陽には、自分の闇を打ち明けることは決してできない、と思った。
打ち明けられないことは、なんだか嘘をついているみたいで嫌だった。
嫌だったけど嫌われたくないから言えない。
太陽には闇なんてわかりっこないって思った。
そう、月はわたしのこと。
わたしはずっと、太陽みたいな人とお付き合いしたかった。
太陽といれば、嫌なことなんて忘れて、ずっと笑っていられるから。
でも、好きな映画も好きな小説も好きな漫画も好きな音楽も、月みたいなものばっかり。
どこか闇があって、だからこそ輝いている人。
嫌なことは本当は忘れちゃいけない。
嫌なことを嫌じゃなくしていきたい。
誰かと、一緒に。
太陽が嫌いなわけじゃないんだ。
ただ、月と月が出会ったらどうなるのかな?
そんなことを考えている夜です。
おしまい。
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