見出し画像

おじいちゃんとおばあちゃんの古民家

チュンチュンと鳴く小鳥の声を聞き、金木犀のオレンジの花を見、窓から入ってくる気持ちのいい風に当たりながら、この文章を書いています。

六畳二間の和室。昔の畳なので一畳が大きく、部屋がとても広く感じられます。部屋には、TVと電子ピアノとテーブル。最近、旦那さんがこたつを出してくれました。床の間には、青いワンピース(『アポルテコーデ マルシェ』サロンで仕入れた服です。)を着たトルソーとおばあちゃんの檜(ヒノキ)ダンスが置いてあります。

二間を仕切るふすまは、普段は付けていますがお客さんが来られる時は外しています。そうするとさらに部屋が広く感じられます。窓は大きいです。片方の部屋の窓は2枚、もう片方の部屋の窓は4枚あるので、空がよく見えます。仕事の合間に、この窓から空を見ながら伸びをしたり、コーヒーを飲んだりするのが好きです。そして、夜は、この和室に、2枚布団を敷いて、3人で寝ています。1枚布団が足りてませんがこの距離感が落ち着きます(笑)押し入れの中に布団はあります…。

この和室で、イベントや教室を開催することもあります。手持ち服を持ち寄ってコーディネートするイベント『アポルテコーデ マルシェ』をしたり、一度ファッションショーをしたこともあります。畳にランウェイを作って、冬だったのでこたつを客席にしました。TVをスクリーンに見立てて映像を流しながらモデルさんが登場、大人たちが歓声を上げる中、子供たちは走り回っているという、【本格的なファッションショー】×【アットホーム】な楽しいショーでした。

もう一つ、わたしは、『日本マミーボイスアカデミー協会』というママのためのボイストレーニング教室の協会理事もしています。毎月第4火曜日には、この和室が会場になります。夏でも窓を開けると涼しい風が入ってきて、クーラーをあまり使わなくても心地いいです。歌う前に、寝転びながら発声トレーニングをするのですがその時によく「寝てしまいそう」と言われます。和室に歌声が響きます。ボイトレと古民家はなかなか相性がいいんです。

こんな、どんな場面にも寄り添ってくれる古民家は、もともとは旦那さんのおじいちゃんとおばあちゃんが暮らしていた家です。旦那さんのお父さんはここで生まれ育ちました。この古民家が空き家になることになり、「住んでくれないかな?」と親戚の方に相談され、大阪府堺市から引っ越してきました。2016年2月、娘が2歳の時でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?