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カリフォルニア芸術大学(CALARTS)の UI/UXデザイン講座(Coursera)で基礎を叩き込んだ話

0. 本記事に書かれていること

はじめまして。Arakiと申します。

今回は先日4ヶ月掛かった
CourseraのUI/UX講座(by CalArts)を修了したため、振り返りを兼ねた紹介ノートを投稿します。

UI/UXについて実践と学習を繰り返している中で、海外に目を向けると多くの有益な情報や学習リソースが転がっているにもかかわらず、日本語での解説記事が少ないと日頃から感じています。
自分自身も数少ない記事を参考にさせていただき学習を進めているため、その一助となれればと本記事を書きました。

早速結論からですが、

オンライン完結かつ低コストでUI/UXの基本を身につけたいなら、
強くおすすめできるオンライン学習コースです。

本記事には、下記が書かれています。

・自己紹介/受講に至った経緯

・基本情報(受講するために必要なこと・学習時間の目安)

・CalArtsのUI/UX Design講座で学んだこと

・ 総評

1. はじめに:自己紹介・受講に至った経緯


事業会社でIT部門のプロダクトデザインを担当しています。
キャリアは営業部門が長く、ITは4年前から従事しており主に上流を担当してきました。
営業部門が長くITネイティブではないながら、PMやPOの役割を勉強しながら必死に取り組んできました。

昨年からスモールチームで現場の課題解決を任せられ、イチから企画することが初体験だったため、(一時はバズワードとして遠ざけていた)UXと改めて向き合いはじめたところ、現場経験が長かったこともあり、UI/UXの徹底したユーザーファーストの視点に魅かれていきました。

「UI/UXを実践を通じながら身につけられる方法はないか」という問題意識から辿り着いたのが本コースです。

2. 基本情報

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UI / UX Design Specialization by カリフォルニア芸術大学(California Institute of the Arts)

オンライン学習プラットフォームのCouseraで受講出来るUI/UX講座の中で最も人気があるコースです。
カリフォルニア芸術大学が提供しており、アメリカTOP5に入るアートスクールの講座オンライン完結で受講できます。

【受講するために必要なこと】
・学費:約5,000円/月
課題提出など講座への参加&修了証明書をもらうためには上記学費が必要になります。コンテンツを見るだけなら無料で見ることが出来ます。

私は、課題提出などコミットを通じて学習効果を最大化させたかったため、学費を支払いながら受講ました。

本コースは4ヶ月のコースなので、約2万円かかりました。(自分でペース配分を決められるため集中して終わらせれば節約出来ます)

・英語力
なんとなく英語が聞けて、調べながらであれば読める・書けるレベル
があればOKです。
必要なのは英語力より、続けるモチベーションです。
ちなみに私は全然英語話せません。大学受験の遺産で、簡単な英語であれば読むことが出来るので、受講を続けていく中で慣れていきました。
最初は少し苦労しましたが、後半は違和感なく講座を受けられました。

・アプリケーション
PCはもちろん必須ですが、あとは無料体験期間が使用できるアプリケーション(Adobe XD他)を使っているので、必須の有料ソフトはありません。
とはいえ、私はというと学習を進める中でUIデザインを本格的に学びたくなりAdobeCCのライセンスを購入しました。
安くない金額ですが、そこから学びが一気に加速したので全く後悔していません。

・学習時間
週3-4時間(一番多い最終コースで6-7時間くらい)
動画の閲覧時間と課題作成時間でこのくらいです。
上記にも書きましたが、専念できる時間があれば半分くらいに縮めることも可能です。自分は他の学習と平行していたため、4ヶ月かけました。


3. CalArtsのUI/UX Design講座で学んだこと

・UI/UXデザインフロー

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本講座では、上記デザインフローを4ヶ月かけて、2周します。
1週目は基本の流れを概観し、2週目でそれを更に深堀する構成です。

・情報アーキテクチャの重要性

特に、コースを通じてプロセス前半の情報アーキテクチャの重要性を叩き込まれ、ドキュメンテーションをしている時間がほとんどでした。

こちらは1周目の課題で作成したサイトマップとワイヤーフレームです。
動画を見てなんとなくわかった気になっても、実際にやるとなると、頭と手が止まり、その難しさを実感しながら進めていきました。

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・UIデザインの詳細プロセス

フローの流れが分かってきたところで、2週目に入ります。
ここではプロセス後半のワイヤーフレーム・ビジュアルモックの比重が高まります。
実例の紹介やトップレベルのデザイナーのインタビューや各テーマに関する有益な記事のリンクを通じて、webデザインにおける各パーツの役割(ナビゲーションの種類等)やロジックの考え方を丁寧に説明がありながら、それを課題に落とし込んでいきます。

以下課題で作成した、サイトマップとアプリ(モバイル版※モバイルファーストとマテリアルデザインを意識してみました)のTOP画面です。
実際の課題では、一連の注文フローとPC版・モバイル版のTOP・その他の画面の作成をしていきます。
ここが一番時間が掛かりました。この週は7-8時間掛かっています。

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・学べないこと

本コースでは、UXフェーズの、STRATEGY(戦略)・OUTLINE OF SCOPE(要件の定義)はあくまで自分の想像で行います。
UXの重要なプロセスである、リサーチや仮説検証・戦略への落とし込みといったものに関しては深入りしません。
(そこまで網羅していたら、神過ぎますが。オンライン完結かつ双方向コミュニケーション無しでは難しいでしょう)

4. 総評

以上4ヶ月のコースを通してポイントをご紹介しました。
個人的には、本コースを通じて基本が出来たことで、UI/UXの学習効率が劇的に高まっていった実感がありますので、強くお勧めします。

・UI/UXを学んでみたいが、座学だけでは中々実感が湧かず、
身に付かなくて悩んでいる。
・もともと検討していたが、情報が少なく受講に悩んでいる。

という方のお力になれれば幸いです。


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