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【WORKS】施工例:古民家改修

ブログやYouTubeで
「バタバタしてて更新が遅くなってしまい、申し訳ありません。」
ってのを見る度に、そんな報告いらないから、てか誰に謝ってんだよ、と思った今日は。

施工事例を掲載します。

今回ご紹介する施工事例は、実は先月の初めには完成・お引渡しをおえていたたのですが・・・

バタバタしてて更新が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。
#本当にすみません


【概略】

ご依頼頂いたのは築50年以上経つ古民家。
お施主様が子供の頃に住われていた家で、今では週末など、畑や農作業をする時にセカンドハウスとして使われているお家でした。


定期的に使われているだけあって、築年数に比べると比較的痛みも少ない感じでした。

畳下の劣化、天井の雨漏り、設備機器の老朽化がみられました。
そのため、現在はお家のほんの一部だけを使っていて、他の部屋は殆ど使われていない状態でした。

お施主も定年退職をされたことから、今後は週末の畑仕事の時にだけ使うのではなく、今使っていないお部屋や古くなった水回りをリフォームで綺麗にして、お孫さんや友達を呼んで楽しい時間を過ごされたいというご希望がありました。



【本質からデザインする】

最初は間取りを変えたり、クロスを貼ったりと大きくイメージチェンジをする予定でしたが、お施主様の色々なお話しを聞かせて頂くうちに、家に対する愛着や、ここで過ごしていた子供時代の思い出をとても大切にされている事に気が付きました。

カッコよく、快適に!と、表面上のデザインや、形にフォーカスをし過すぎていかもしれないと思い直し、再度プランを作成し直しました。



【ある物を生かす】

改めてお家の中を見ると

立派な柱や梁
趣きのある建具や照明
聚楽壁の陰影
心地よい風通し

新建材や新しい住宅にはない良さがたくさんある事に気が付きました。


この今ある良さを残し、さらに引き立つように、材料やプランニングをし直しました。

無理矢理区切ろうとしていた間仕切りをやめて、既存の建具で部屋を仕切ることで風通しや部屋に入る日の明かりを生かし

聚楽の壁も残して、傷んでいる所を補修することで、趣きのある雰囲気に

雨漏りで汚れた天井も、クロスを貼るのではなく既存と同じような材料にすることで、今の室内と違和感なく修理することができました。

無垢のフロアーを貼って、少し洋風なテイストを加えることで、綺麗な柄の襖や、細かい細工がされた綺麗な欄間がより引き立つ空間になりました。



【創造するのは形ではなく暮らし方】

新しい物=いい物
とういうわけではないし

快適=心地よさ
とは限らないと思っています。

月日をかけて醸し出す質感や雰囲気は、新建材では決して再現できるものでもないし

細かな傷や汚れ一つ一つに、その家のストーリーがあると思います。

使いにくさや不便さも、その家族の共通言語やコミニケーションに繋がっていることもあると思います。

幸せな空間を作るという意味で言うと、僕たちが提供している空間は、そこでの暮らしや生活の背景にすぎません。

大切なのは、そこでの暮らしや暮らし方。

これからも、そんな一人一人の暮らしが引き立つ背景を
提案・創造していきたいと思います。

・古民家改修工事
・広島県山県郡安芸太田市
・着工2020年10月
・竣工2021年1月

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