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TVとネット、芸能人活躍の仕方にみるメディアの力関係

こんにちは。最近、面白いと思って見ている現象があります。それは、俳優やタレントのネット進出です。以前より女性タレント、モデル、女優はインスタグラムなどを開設していましたが、ここに来てYouTubeなどの活用が増えています。

ネットから見た芸能人

男性では西野亮廣さんから始まり、相方のカジサックさん、中田敦彦さん、江頭2:50さんなど。女性では、本田翼さん、川口春奈さんなど、TVが活躍の場である人たちがYouTubeに入ってきました。

TVで活躍している著名人が入ると、あっという間に100万フォロワー超えという世界を見せます。これまでYouTube界で多くのフォロワーを誇ってきたYouTuberからすれば脅威でしょう。若者を中心に、YouTubeなどネットの方がTVよりも面白いと言うようになりましたが、この状況を見ると、やはりTVで活躍できた芸能人は力があると言えるのではないかと思います。

TVから見た芸能人

TVを見ると、逆にYouTuberを起用する傾向が出てきました。理由は簡単です。昨今のTVはネットの力をわかっています。フォロワー数の多いYouTuberが出演することによって、フォロワーたちが注目し、視聴率が上がることを狙っている面があるのです。これはバラエティ番組だけでなく、ドラマにも言えます。ドラマの主役は大物と呼ばれる人たちですが、脇役に関しては大勢いる中から起用することになります。その際に、SNSの数字を持っているかどうかは起用されるかどうかでの、ポイントになるのです。

TVCMを見ていて感じること

広告業界を25年以上見ていますが、かつては大物であればあるほど、他のタレントや俳優との共演を嫌いました。しかし15年くらい前のNTT docomo、資生堂 TSUBAKIのTVCMあたりから大物共演が本格化しました。その度合いはどんどん強くなっています。ソフトバンクやauが良い例でしょう。

それでも広告はスルーされてしまうのが今です。そして若者はTVを見ないのが今です。

石原裕次郎や高倉健や美空ひばりや山口百恵など昭和の大スターと呼ばれるようなレベルの人は出てこないでしょう。なぜなら、かつてはほんの一握りの人が芸能界に入ることができ、登場するメディアもTVと映画など限られたものしかありませんでした。このような状況では、一般人からすると芸能人は全く別の世界の人で、勝手に神格化していっても不思議ではないからです。

今の芸能界は人数も多ければ、ネットを含むメディアの数も多いです。また一般人はネットを検索すれば、芸能人の生い立ちや日常などあらゆるものが出てきます。そのような状況下では、昭和の大スターのような存在になれというのが難しいのです。

だからといって芸能人の力が弱くなったのではありません。最初に書いたように、人気芸能人はネットに行けば、あっという間に100万フォロワーを超えていきます。一般のYouTuberが日々、一生懸命投稿して到達した数字をあっという間に超えていくのです。

複数の芸能人が共演しても話題にならないTVCMや面白くないと言われるTV番組を見ていると、芸能人が弱くなったのではなく、TVが弱くなったのは明らかです。

先日、株式時価総額でサイバーエージェントが電通を抜いたというニュースがありました。ネット広告のサイバーエージェントが、広告業界の王者を抜いたことからも、時代の大きな流れを感じずにはいられません。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。先日、当社でもYouTubeチャンネルを立ち上げました。時代を切り拓く経営者にインタビューをする番組です。ありきたりの内容ではなく、突っ込んだ話もしていきますので、ぜひチャンネル登録を宜しくお願いします。

https://www.youtube.com/channel/UCha6wtgX7ygSC7GvTYHVrjg

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