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麻布十番「うなぎ時任」。料理だけにとどまらない溢れる魅力とは?

麻布十番に「うなぎ時任」というお店がある。食べログで4.00近い評価を持ち、うなぎの全国ランキングでもTOP5に入るほどの予約困難な人気店。

店主の時任さんは中学卒業後、老舗鰻屋で10年以上働いたのち、フランスで料理を学び帰国。「俺のうなぎ」の立ち上げを任され、その後、数年前にご自身の店「うなぎ時任」をオープンさせた。オープン後、あっという間に超人気店に。30代という若さで、これからの鰻料理業界を担う一人です。

基本は完璧。あえてそこから外すイノベーティブな姿勢

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「うなぎ時任」の鰻重は関東風。老舗で修行されただけあり、普通の鰻重が老舗以上に美味しい。私は年間100軒以上の鰻屋を訪問し、うなぎ関係のブランディングにも仕事で携わったが、おそらく鰻重だけでやっていても、食べログ3.8以上は取れる実力がある。ただ「うなぎ時任」の料理の魅力はそこではない。基本は抜群なのだが、あえてそこから外し、挑戦した料理を出してくる。既存の鰻料理にとらわれないイノベーティブな鰻屋なのだ。うなぎバーガー、うなぎのヴィシソワーズなど、「うなぎ時任」でしか食べることのできないうなぎ料理は数々ある。常に新しい料理に挑戦している姿勢は、グルメ通だけでなく、時代を最先端で活躍する人たちも魅了している。

店主、時任さんの人間力

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一昨日、こどもの日。私は時任さんの素晴らしい活動を目にした。ご本人は言わないが、日本全国、緊急事態宣言下にあり「うなぎ時任」ほどの人気店でも、決して楽な状況ではないだろう。しかし、この日、時任さんは近所の子供たちに鰻をふるまった。この日限定で、カップうな丼を、Unar Eats(というシャレをきかせた自転車)で配達したり、テイクアウトで振るまった(しかも「うなぎコーラ」をつけて)。

私が最初に時任さんにあったのは「俺のうなぎ」の大将の時。つねに、眼光鋭く、鰻に向き合っており、真剣そのものだった。ただ店の外でお会いしたり、調理をしていない時には笑顔あふれる人物。つまり、料理と向き合う時にも真剣。他人と向き合う時にも真剣なのだ。今回、自身や店が苦しい状況にあったとしても、鰻の美味しさ、魅力を届けることで、子供たちに喜んでもらいたい。そんな人情味・人間味あふれる時任さんの人柄にあらためて魅了された。店を訪れる人が後を絶たないのは必然だ。

コンサル視点で見る「うなぎ時任」

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今回の記事は、単純に、「うなぎ時任」の魅力を伝えたい、そしてコロナ禍なので、サポートしていただける方が増えて欲しいという気持ちから書いている。ただ、私のブログは、企業経営者向けて、経営やマーケティングの役に立ちそうなことを書いているので、最後に少しだけコンサル視点で「うなぎ時任」の魅力を伝えて締めたいと思う。

今、企業が成長するのにもっと有効な方策の一つは「ファン作り」である。利益を度外視し、ファンを大切にする。このスタンスに立つことが有効だ。「利益よりもファン作り優先」という考え方に抵抗感を持つ経営者が多数いることは、理解できる。しかし、クラウドファンディングがこれだけ世の中に普及したことや、仲間を集めることで結果的に多くの収益を得られる結果が出ていること(西野亮廣さんが代表例)などからわかるように、ファンを集めることから始めて成功する例が増えている。

今回のコロナによって、人はますます人とのつながりを求めるようになる。そうなると「売ろう売ろう」とする企業・飲食店より「ファンを大切にする」ところの方が、ますます支持されるようになるのは必然だ。

この戦略は、最初のコストはかかるが、一度ファン・お客さんになってもらい、適切に関係を大事にしていけば、その後も継続して購入してくれたり、支援してくれたりする。年単位で見れば、新規顧客獲得コストよりも、既存顧客維持コストの方が低いため、中長期的戦略に立って、この戦略をとる方が望ましい。人間力のある人は、これを計算せずにできていて結果的に成功している。また、計算して成功している人や企業ももちろんいる。計算するしないが大事なのではなく、時代にあっている戦略をまず取り入れてみることが大事なのだ。

うなぎ時任、テイクアウト情報とおすすめポイント

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最後に案内を。

普段だったら高級店かつ予約困難な「うなぎ時任」だが、緊急事態宣言下、ランチはテイクアウトを行っている。超人気店のうな重が味わえる貴重な機会だ。

<テイクアウトメニュー>
通常うな重
5000円(税別)
器持参で4400円(税込)

カップ鰻(白い器の写真)
1800円(税別)

ちなみに、ウッディーな高級な雰囲気なので、企業の会食や、親しい人との食事にも向いている。落ち着いて話ができる素晴らしい店でもある。コロナが落ち着いたら、この観点でもぜひオススメしたい。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

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