「自分ごと度」の純度はどこまで高いですか?

こんにちは、株式会社Ariiの新井貴雄と申します。ステルスながら普段はスタートアップ企業のCEOをしております。

今日のテーマは「自分ごと度」が高い人についてです。この「自分ごと度」っていうのは、普段自分が所属してる組織(一番わかりやすい例は会社ですが、家族や地域社会もそうですよね!)で行う事象をどこまで当事者意識を持って取り組めるかを指標化しようと思って僕が勝手に定義した概念です。笑
(似たような言葉で、「起業家マインド」「経営者視点」「オーナーシップ」「当事者意識」といった表現があると思うますが、曖昧さを無くして数値化、指標化できる方がいいなと思って勝手に定義しました。笑)

この「自分ごと度」が異常に高い人って会社の社長とか創業者じゃなくても結構いらっしゃいまして、そういった人達に出会うたびに「なんでこの人はこんなにも自分の仕事や職務を自分ごと度を高くして取り組めるのだろう?」と以前から思って居たのですが、ちょっとだけ言語化できそうなので、noteにしました。

「自分ごと度」を考えるようになったきっかけ

先日、スカイランドベンチャーズ木下さんの声かけによって、アドテク系上場企業であるアドウェイズ社の山田翔さん(通称やましょうさん@BULB7)を囲む会での内容でした。(写真左奥)

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やましょうさんはアドウェイズ社の最年少取締役でもあるのですが、社内外の人望がとにかく厚くて、ここまで社内外の評価がどちらとも高い人ってそうそういないよなといつも尊敬をしている方の一人です。

そのやましょうさんが20代の頃のある話をされていた中で、

「〇〇という新規サービスの立ち上げ責任者だった時に、とにかく成功させたくてその時数十人いたチーム全員のモチベーションを上げる為に奢りまくってたんだけど、給与では速攻足りなくなって結局お金借りまくって奢ってたわwww」

という話をサラッとしていたのですが、やましょうさんって新卒でアドウェイズ社に入社した人で、SOはもらっていたとしても創業者株式を持っているわけでもないんです。

つまり1サラリーマンとして任されたプロジェクトの為に個人で借金までしてそのプロジェクトを成功させようとしていたことなんです。

冷静に考えて、手段の正しさは置いておいたとしてもここまで自分ごとのように仕事を捉えてできるってすごくないですか?

しかもやましょうさんの場合、個人の能力の高さは社内外の誰もが知っている方です。それこそ、自身が率いた事業をMBOして上場目指したり、独立や他社からの魅力的なオファーなど色々な選択肢があるはずです。それにも関わらず今でもアドウェイズ社で猛烈に働いている姿を見聞きして、「なんであんなにも自分ごと度を高く仕事をできるんだろう?」が僕のテーマでした。

「自分ごと度」が高い人の共通点

それからというもの、周りにいらっしゃる「創業メンバーではないにも関わらず自分が所属をしている組織で猛烈に働くめちゃくちゃ優秀な人達」にヒアリングを開始しました。

それこそ、やましょうさんのように上場企業の取締役を務めるような方からまだインターン生なのに業務外の仕事も含めてめちゃくちゃ仕事をしているEVの村上くん(@yu8muraka3)など色んな方にヒアリングしてみました。(社内のメンバーにも数人ヒアリングをしました。)

その中で一番多かったのが、「今が楽しいから」という答えはみなさん答えていたのですが、そこからより深く聞いていくと、

「自身のありたい姿/なりたい姿」があり、その未来に向かっていくため今この瞬間の資産(お金、時間、、、)の使い方が一切間違っていないと心から思えるから

という一つの確からしい解に至りました。

やましょうさんで言うと、したいこと/やりたいことの深いところで、「やましょうさんがいなければこのプロジェクト/チーム/アドウェイズは成功しなかったですね!」と仲間たちから言われるような人間でありたいというインサイトがありました。

なぜ「したい事」ではなくなぜ「ありたい姿」なのか

「新井さんの言ってることは分かるんですけど、将来のしたい事の為に今を頑張るではダメなんですか?」

この話を何人かにした際、この質問をもらいました。それはダメということはないと思うんです。しかし、「将来のしたい事の為に(今嫌な事を我慢してでも)今を頑張る」という状態に陥ってしまうことがあり、その瞬間の人生はあなたにとってストレスフルなもので将来の成功の果実を掴む為の踏み台でしかなく、短期的な合理性のみで判断されがちになってしまうと思うのです。

論語にある言葉を借りれば、「子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者」(子曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず)の通りで、自身がその状態である限り、将来から繋がった今を楽しんでいる人達には及ばないと思うんですよね。

キャリアにおける計画的偶発性理論

今日のテーマである「自分ごと度」が高い人でお世話になってる方の中に国内最大級のゲーム攻略メディアの運営会社であるゲームエイト社の西尾さん(@KentaroNishio)がいらっしゃいます。

西尾さんは学生の頃、「すごい時間割」というアプリを運営していたLabit社の共同創業者兼デザイナーとしてキャリアスタートしたのですが、紆余曲折ありその会社の代表となってリクルート社へ事業譲渡をし、その子会社であったゲームエイト社をGunosy社へ売却をしてGunosyグループの一員になられました。

売却された後もゲームエイト社の社長として経営し業績を伸ばし続け(今四半期は売上3.6億円!!上場企業並の売上規模。。)、さらにはGunosy本体の取締役まで務めています。

そんな西尾さんは学生の頃には まさかゲーム好きが高じて始まった事業で上場企業の取締役になるとは思ってもいなかったと思うんですよね。(本人未確認なので今度確認してみますmm)
こういったビジネスパーソンとして成功した人のキャリアのターニングポイントの8割が、本人の予想しない偶然の出来事によるものらしく、それを意図的に起こそうという考え方を「計画的偶発性理論」と呼ぶらしいです。

詳細はせっかくなのでリクルートグループの当記事とかを参照して頂ければと思いますが、まさに今このnoteを読んでいる多くの方はとっても優秀な人で今の給与も高く、計画的なキャリア設計の元、それなりに充実した毎日を送っている事だと思います。

でも先週1週間を振り返った時にどれだけ「自分ごと度」の純度を高く仕事をする事ができましたか?できなかった理由を何か他の事象を理由にして諦めていませんか?もしそこまで高くなかったとするならば、本noteを通してご自身のキャリアや人生を一考する一助になれば幸いです。

将来のやりたい事の為に今を捨てるという選択肢だけでなく、将来のありたい自分に繋がった今この瞬間を心から楽しむ。そういった気持ちでキャリアを選択する人が増えたらいいなと思ってますし、僕自身はそんな人達とこれからも仕事をしていきたいなと思ってます。

最後に


このnoteを読んでキャリアチェンジを少しでも考えた方は、弊社はもちろん今回紹介した各社にビビッときたら連絡してみてください!(計画的偶発性理論とはこういう事なんだと思います!笑)

弊社募集職
現在、以下の職種は募集中ですので、もし興味がある方がいましたらお茶かランチでもしましょう🍵(@tko99999

ステルスで行ってるため外部になかなか情報がないのですが、我々が何を考え、どの産業に対して、どういった時間軸で何を起こそうと考えているのか?そのためにどんなプロダクトを作り、どのような組織文化を目指しているのか?その為にどんな人達を仕事をしていきたいのか?そういった事をお話できれば幸いです!

・CFO
・リードエンジニア(サーバサイド)
・CPO

アドウェイズ社 採用情報
やましょうさん(@BULB7)が取締役を務めるアドウェイズ社(やましょうさんは現在子会社のUNICORN社の代表を勤めてます)

https://www.adways.net/career/

ゲームエイト社 採用情報
西尾さん(@KentaroNishio)が代表を務めるゲームエイト社

https://game8.co.jp/recruit

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