余白の大切さ
最近、「余白」についてよく考えています。
ウエディングプランナーの仕事は、新郎新婦の一生に一度の、もう二度とやり直しのきかないイベントをプロデュースすることです。
それもあってか、私は昔から、その責任感の強さがよくないベクトルになり、躍起になって理想とする完成度を一緒に作ってくれる大切なプロに「押し付けていた」ときがありました。
「どうしてもこのやり方じゃなければだめなんです」
「ふたりがそれを理想としているからお願いします!」
いまとなっては、とても恥ずかしいやり方だったなと思います。新郎新婦のためという言葉を免罪符に、あらゆることを指定して、ゴールに導くというよくない組織づくりをしていました。
どんなことでも、方法は絶対に1つじゃなかったはず。
いろんな視点や意見が入るから、完成度は上がったはずなのに、いつのまにか私が描けるレベルの手法を指定しては、窮屈な中でお手伝いさせていたなぁと反省しています。
この仕事を12年続けてきて、ようやく余白を楽しめるところまで来ました。もっと最初からこの「余白」を味わえたらよかったのだけど、ここまで来るには力が伴わなかったんだよなぁ。
余白といっても、放任主義のことを指すのではない。
あらゆる可能性とリスクを同時に瞬発的に描けるかどうか?そしてどんなことが起きたとしても冷静に判断とジャッジができるかどうか?
どんな完成形になったとしても、そのことを新郎新婦さんに認めてもらえるような信頼関係を、Big day(婚礼当日) までに築き上げられるか?
そして・・・
あらゆる偶然をみんな(新郎新婦もスタッフも)で一緒に楽しみ、一期一会の結果に誇りを持てるか。
ウエディングの仕事は、かかわるスタッフが、時として50名を超えることもあるだけに、この感覚ってすっごい大事だなと思うのです。
今後は余白を味わいながら、おふたりの大切な大切なケッコンシキをさらに素敵に作り上げていきたいなぁと思う今日この頃です。
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