サンタクロースが蘇った日
数年前「廃業します」のお知らせと共に、我が家を担当してくれていたサンタクロースは姿を消してしまった。
もともと物欲がそんなにないので毎年プレゼントを無理やりリクエストしていたようなタイプのくせに、なぜかサンタに来てほしい子は
「うちのサンタは引退したからなぁ」
と毎年この時期だけでなく、年がら年中恨みがましくチラチラしてくるのが困りものだ。
そして、そう言われるたびに「サンタも年やから…」と言い返し続けること数知れず。やっとこさその回数がかなり少なくなってきた今日この頃だったのに、テレビで「サンタはコ○ナにかからない」というニュースをみて
「サンタ、引退するようなタイプちがうんちゃう?」
と鋭いツッコミが入った。
欲しいものがないくせに、サンタに何を求めるんだい?
と、何とも言えないモヤモヤを抱えたその時。
ワタシの頭の中には中村テッセンさんのこの記事がよぎった
テッセンさんが綿で危うくこの世を去りそうになる話…
ではなくて。 (笑)
ネタばれしてしまうと、「おもちゃ」と「本」を持ってきてくれていたサンタさんは、小さな子のところに優先して行かなくてはならないので、10歳になるとおもちゃのプレゼントはおしまいになる。
でも、本のプレゼントは終わらないので、毎年楽しみにしていてね☆と、毎年クリスマスの夜、寝ている間にサンタさんが本を置いていってくれる。
という、ステキなお話(めちゃくちゃ面白いので是非読んでほしい(笑))
(*'ω'*) ガチンコショウブダヨ
我が家もテッセンさんのおうちと一緒で「本ならいくらでも買ってあげる」という方針なのだけど、どういうことだか子は本を読まない。たくさんの絵本が終わり、次は児童書…というところで本の購入はぱったりと止まってしまった。
漫画も欲しいとは言わず、家人が買い集めているハガレンや巨人、ワンピースなどを手に取ることも無く。子が自主的に欲しがって買ったのは「残念な生き物」シリーズと「閃光のハサウェイ(ガンダム)」。後は「絵の描き方」の本ばかりで、ワタシが読みたいタイプの本が子の手元に集まることはなかった。
サンタクロースが来なくなると、途端にクリスマスの特別感が無くなってしまったなぁとずーっと思っていたワタシは、パワフルなサンタに便乗して子にこう言ってみた。
「今年からサンタは本のプレゼントしてくれるんちゃうか?」
いつもながら突然の提案。
「本か~。何の本やろ?」
「さぁ?サンタの気分次第ちゃう?」
そんなことを言いながら、ワタシのパソコンはAmazonのページを開いている。サンタもなにもあったもんじゃない感ハンパないけど、これはサンタ。サンタなのです。誰が何と言おうともサンタなのですよ。
子が好きそうなジャンルの本を物色していると、いつの間にか3冊4冊とどんどん増えていった。カートの中身は物凄い金額になってしまっている。サンタプレゼントにするなら1冊だよなぁ…。
「カートに戻す」「後で買う」を何度も何度も繰り返しながら、最終的に今年は2冊お届けすることに決めた。
「なんの本?」
「さぁ~。サンタちゃうからそれは知らんわ。クリスマスまでのお楽しみやな」(←
「そかー。じゃあ、楽しみにしてるわ。字多い本やったら読み切れるかなぁ?」
「読みきられへんかったら、翌年は同じ本がもう一冊届くとかいう噂やで。気合入れてちゃんと読まなあかんらしいで」(←
「え?そうなん?!…がんばるわ…」(←
そんなツッコミどころ満載の会話をしている我が家に、今年からまた新たなサンタクロースが派遣されることになった。
なんだかもう既にワクワクしている。
多分一番楽しみにしているのはワタシ。
そして、子よりも先に寝て子と同じくらいに起きるワタシは、果たしていつプレゼントを枕元に置けばいいのか。そんな悩みすらものすごく楽しい。
明け方トイレに行きたくて目が覚めるのを期待したいところだけど、多分それを信じて寝てしまうと朝までぐっすりコースが待っている未来しか見えない。
(´Д⊂ヽ コマッタコマッタ…
って、正体ばれてるからいつ渡してもいいんだけどね。
(´・ω・`) デモ マクラモトニ オキタイ…
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↓ 中村テッセンさんはコチラの方 ↓
元美術部のテッセンさんは絵がとてもうまいだけでなく、とにかく面白い!
ワタシの書きたいエッセイはテッセンさんのようなエッセイなんですが、こんなに面白く書けないので面白悔しいです(笑)
(ΦωΦ) ワライナガラ ハンカチヲ カミシメテイマスヨ… 笑
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