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空に浮かぶ青い星。僕たちはあの星を守るために産まれた。 この星で一番高い建物の屋上で…
1 食べ物を両手いっぱい抱えた少年が、砂以外何も見えない広大な土地を息を切らせながら走…
空に輝く大きな丸い月。 それを見上げる僕は後ろ手に縄をくくられ、邪魔な棒切れのように…
年中不定期に吹き荒れる強い風とは別に、一年のうち数日だけ嵐のように風が吹き抜ける時期が…
「そろそろ夕立の時間だぞ」 小さな丘の上にポツンと立つ木の陰で、どこまでも続いているよ…
「お…ぼえ…て……い…ます…か……?」 ずり落ちてくる眼鏡を何度も上げながら目の前にあ…
ぼくの住むこの村では、ぼくのおばあちゃんが産まれるずーっと前から 『茜色に染まっている間に空を見上げなくてはいけない』 という決まりがある。 おばあちゃんが産まれるずっと前からある「しきたり」なので、もちろんこの村で生まれ育った僕も小さい時から夕焼け空を毎日見上げている。 だから、夕方になると空を見上げるのは呼吸をするのと同じような感覚であり、ぼくは晴れた日は当たり前のように茜色の空を見上げる。 数えきれないくらい夕焼け空を眺めているぼくだけど、なんのために