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新井の読書感想『逆ソクラテス』

「春が二階から落ちてきた。」そんな書き出しで始まった『重力ピエロ』を初めて読んだのが中学2年の頃。それから15年ずっと伊坂幸太郎さんのファンである。

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(大体の作品を単行本で所持しています。ここにないのは文庫で。伊坂幸太郎作品は全部紙で購入しています)

4月下旬に発売した新作『逆ソクラテス』を今日ようやく読み終えました。ステイホームと重なり、発売開始直後に「王様のブランチ」でも紹介されたためにどこでも売り切れ、オンラインオフライン問わず購入できないままにしばらく経ってしまっていました。

「小説、まだまだいけるじゃん!」とは『重量ピエロ』の帯に書かれた言葉ですが、今回「逆ソクラテス』が全然買えない状態に同じことを思いました。

『鬼滅の刃が!』『どうぶつの森が!』とニュース、バラエティ番組で見ましたが、「小説もいけるじゃん!」と。


『逆ソクラテス』の帯に書かれていたのは「伊坂幸太郎史上、最高の読後感」とのことだが、感想としては「僕は、そうは、思わない」ですね。

特に作中で先生や母に長く語らせているところを読むと、親として普段こういうことを考えているのかな、授業参観行ってこういうこと思ったのかな、などと考えてしまいました。自分も親になって読み方が変わったのかもしれません。

でも伊坂幸太郎さんらしい伏線回収や、勧善懲悪のスタイルは保たれていて満足のできる作品でした。


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(『ガソリン生活』の背表紙を見て「ブーブーだ!」と手に取った息子。中は文字だけでごめんよ)

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