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概念を昇華しよう テーゼ/アンチテーゼ/アウフへーベン

おはこんばんちは。
あらいぐまたくまです。

本日は
「概念を昇華しよう」
ということで書いていきたいと思います。


「そもそもをデザインする」で記載したのですが、
人間が意味を買う時代になっています。

モノが溢れる時代において、
どう自社ブランドを選択してもらうか?
を考えなければなりません。

ストーリーテリングや、
ヒーローズジャーニーなども、
要は意味です。

そんな、
意味と昇華について、
書いていきたいと思います。


言葉と概念

概念の昇華を話す前に、
言葉と概念の理解を深めておきまます。

そもそも言葉とはなんでしょう?
言葉の目的は、情報を伝えることです。
または情報を残すことにあります。

もう少し具体化すると、
人間が言葉で何かを伝える時、
それは、自分の脳内に何かを、
言葉を介して伝えようとするわけです。

テレパシーとして、
何もせず脳内の情報を人に伝えられるなら、
言葉は必要ありませんからね。

そして、
情報とは様々な形態で存在しますが、
これをここでは概念と呼びます。


ねこ
ネコ

cat

事例

これはどれも「ねこ」なわけですが、
catもまた「ねこ」なんですよね。

言葉は違うけど、
ねこもcatも「情報,概念」としての
「ねこが猫たる意味」は共通の理解として
存在しているわけです。

要するに、
「ねこ」という言葉と
「ねこ」という概念が存在し、

概念を伝えるために「ねこ」と言ってるだけなんですよね。

この概念というか、情報というか、意味というか。
世の中には、そんな目に見えない、
共通理解の塊ですよね。

テーゼ/アンチテーゼ/アウフヘーベン

と、ここからが本題なのですが、
テーゼ/アンチテーゼ/アウフヘーベン

を聞いたことはありますか?

テーゼ

① 哲学で、定立ていりつ。
② 政治運動の活動方針となる綱領。

コトバンク

テーゼのアンチなので、

アンチテーゼ

① 反対の意見、対立する理論。
② テーゼ(定立)に対する語。

特定の肯定的主張に対する特定の否定的主張で、弁証法においてヘーゲルが説いたテーゼ、ジンテーゼ(総合)とともに三契機の一つ。反立。反定立。反対命題。対立物。

コトバンク

要するに、
テーゼとアンチテーゼは対の概念です。

テーゼとは、主張。
言い方を変えると、世の中の当たり前や、ルールなども
そうですよね。

それに対して、
アンチテーゼは、反対側の意見です。
当たり前に対して本当にそうか?こっちなんじゃね?
みたいな感じですね。


世の中は二項対立が大好きです。
良し悪し、善悪、右左、有無。白黒。
やるかやらんか。

みたいな。

両極端な立場でメディアも報じがちです。

しかし両極端の間には、
必ずグレーが存在します。
議論が複雑になりますから、
みんな避けてそうですよね。


そこで、アウフヘーベンの登場です。

ヘーゲル弁証法の基本概念の一。あるものを否定しつつも、より高次の統一の段階で生かし保存すること。止揚。揚棄。→アン‐ウント‐フュール‐ジッヒ →弁証法

コトバンク

より高次に昇華すること。

世の中の情報や概念、意味には、
「レイヤー(階層)」が存在します。

バナナは果物?で、食べ物で、植物で種です。
概念がより抽象化されてます。(レイヤーが上がる)
バナナシェイクはより具体です。(レイヤーが下がる)

つまり、
対立した2つの概念も、
それらを包括する上位概念を作ることこそ、
アウフヘーベンと言えるわけです。

アウフヘーベンと転換

上位概念化(昇華)には、
様々な種類があると思っています。

共通点からの上位化。
全てを包括した上位化。

もちろん、
概念の捉え方、知覚の仕方で、
まるだったものがバツにもなり得ます。

何が言いたいかというと、
結局概念や情報の観察の仕方なんですよね。

HIPHOPとオタクは構造が似ているし、

敵艦隊の通信を探る過程で
イルカの超音波を発見したことは、

探し物をしていて見つからなかったものが、
ある日急に出てくることと同じです。

テーゼ、アンチテーゼという、
対立したことを概念昇華するだけでなく、

全然違う何かから
共通点を見つけ出したり、
新しい概念として生み出すことは、

市場を創造することと同じです。
マーケティングそのものですよね。


それこそまさに、
そもそもを考える、意味を創造すること。

当たり前とされている概念やルールを、
再解釈し捉え直す。

そうして新商品ができたり、
新しい事業ができたりします。

意味のデザインとでも言いますかね。

最後に

意味の表現として言葉が使われたり、
その結果行動が生まれている以上、

言葉や行動に対して、
深く観察できなければなりません。

言葉はや行動は本質の最も外側です。

それができるからこそ、
顧客解像度を上げられるわけで、
その結果顧客に何を届けるべきか商品開発が
できるわけです。

マーケティングの本質とも言えそうですね。

レイヤーの話、昇華の話。
テーゼ、アンチテーゼ、アウフヘーベンの話。

是非何か参考にしてみてくださいね。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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