見出し画像

若者支援者”VTuber”化プロジェクト

NPO法人サンカクシャの代表の荒井です。あらいちゃんと呼ばれてます。

私は、2019年にNPO法人サンカクシャという団体を立ち上げ、15歳から25歳くらいまでの若者の居場所作り、進路・就職、住まいのサポートを行っています。
いわゆる若者支援と呼ばれる活動をしています。

https://www.sankakusha.or.jp

今回、若者を支援する一つの形として、私がVTuberデビューしてみようと思い、着々と準備を進めています。

コロナの影響を受けて、支援のあり方が変わりました。特に若者の変化は早く、支援者が若者の変化に合わせながら支援のあり方も変えていかないといけないなと痛感します。

今回のプロジェクトの背景や経緯、そしてこれから何をしようとしているのかをまとめたいと思います。

支援の一つの作り方として、面白いサンプルを作れたらと思っています。

背景〜支援に抵抗がある若者達〜

私たちは年代でいうと15歳から25歳くらいまでを対象としています。
なぜこの年代かというと、端的に中学を卒業してしまうと支援が圧倒的に減ってしまうからです。

子どもの貧困という言葉が広がり、学習支援や子ども食堂などの取り組みが全国各地で展開されてきました。
しかし、その多くが中学生までの支援であることが多く、高校進学した後、順調に学校生活を送ることができれば良いのですが、高校進学後も変わらず大変な状況にある子達が多いのです。

これまで私も10年近く学習支援の活動をしてきて、教え子たちが相次いで中退したり、妊娠・出産を経験したり、働きたくても働けなかったり、家を追い出されたりと、この年代こそサポートを手厚くしていかないといけないなと思って、2019年にNPO法人を立ち上げました。

私は正直あまり勉強を教えることとか、支援するみたいな姿勢が好きではなく笑、ただ若者達と一緒にしゃべったり、ゲームしたり、ただご飯を食べる、友達みたいな関係が好きなんです。

そんな関係を築くとポロっと悩みをこぼしてくれる、そうなったら相談に乗る、そんなスタイルでずっと活動してきました。
居場所では誰よりもくつろぎ(普通に寝る)、誰よりも楽しくゲームをして、こんな大人ありなの!?と言われるくらい自由に過ごすスタイルで活動しています。

だって、私たちもそうだと思いますが、人ってあまり支援されたくないじゃないですか。
私たちのところに来る若者も同じで、支援のにおいがするとみんな、「すっと」引いていくんです、そもそも来なくなる笑

これを「支援臭」と呼んでいて、特に若者世代はこの支援のにおいに敏感なんです。
※一応補足すると、専門的な支援がそのままスッと入っていく若者もいますし、専門的な支援は大事です。あくまでも私たちはこういうスタイルという話です。

ゲームに明け暮れた2020年

そんなスタイルなので、もう若者と同じ目線で遊びます。

若者がZenlyという位置情報共有アプリを使えば、私も入れてみて、私の居場所を若者に常時晒していましたし、家に突撃でピンポンされたこともあります笑

そんな中、コロナの影響で2020年の4月から、居場所などで対面で若者達と会えなくなってしまいました。若者達もみんなバイトがなくなったり、学校が休みになったりと、みんな暇を持て余していたので、みんなでゲームをひたすらやっていました。
最初は、スマホゲームでみんなでLINE通話しながら、明け方までゲームし、それからPS4などでFPSのゲームをやってました。
ボイスチャットというのを若者に教えてもらい、ボイチャでゲームしながら、これも朝まで雑談してました。
人生で初FPSだったので、最初はまじで下手くそで、若者に煽られまくり、死ぬほど腹立ちました笑
いや、これもう居場所とか来なくてよくね?とシンプルに思いました。
みんなでボイチャ繋いで、バカ話して、ご飯行ってくるわーとかトイレ行ってくるわーとか、親がご飯食べなさい!とブチギレてる声が入ったり、同じ時間をともにしている感じがとても心地よかったんです。

画像1

これ仕事風景です。姿勢が悪い。
オンライン会議が終わったら、すぐヘッドセットしてゲーム開始です。リモートワーク最高!

超余談ですが、APEXというゲームをずっとやっていて、人生初のFPSだったので死ぬほど下手でした。1年近くまじで頑張って、1500時間くらいプレイして、社会人の財力を駆使して、上手い人にコーチを頼んで、メキメキ上達して、今では若者達に追いつけるようになりました。一応ダイヤ帯いけた。(それでもまだ下手な方ですが汗)

YouTuberが支援をする時代

若者達と話していると、ゲーム配信とかひろゆきの動画めっちゃ見てるので、私もみようと思って、毎日YouTubeを3、4時間くらい仕事しながら見てました。

ゲームが上手い人の動画って永遠に見れるんですよね。あとは、解説系の動画とか出してる人は、もう先生と崇めまくれるくらい尊敬してます。
考え方や練習の仕方、上達するための方法などゲームの上達のヒントをくれるんです。もう神です。

VTuberと呼ばれる、バーチャルYouTuberも最近は多く、色々なキャラクターの見た目をしていて、ゲームをしている風景を配信したり、それぞれ面白いキャラクターがいたり、応援したくなる人や歌が上手い人など、色々な人が活躍してます。

普通にゲームしてるだけやんと最初は思っていたのですが、だんだん親近感が湧いてくるんです。
これは永遠に見てしまうわ、、と誘惑に負けそうな日々が続いています。

大会を開く配信者もいますし、配信者同士でコラボしたり、もはや配信者の周りにコミュニティができてるなぁと感じます。

YouTuberやVTuberにスパチャで相談したりする若者もいるんです。
そして、回答がすごく良かったりするんです。配信者に救われている人も多いと思います。
ここに若者の居場所があるし、支援者がいるんだと素直に思いました。

私たち、福祉やNPOなどの立場の人は、支援という看板を掲げて、その看板で助けられる若者もいるかもしれないけど、その看板があるからこそ、出会えない若者もいるんだなと感じました。

今までの考え方をガラッと考えないとダメだな。待っているだけじゃなくて、こちらがその世界に飛び込もう、なんならその世界の住人になろう、そんな気持ちがモリモリと大きくなってきました。

VTuberデビューしたらやりたいこと


さて、ここからが本題です。(前置きが長くてすみません)

私は別にゲームが上手いわけでも、歌を歌えるわけでも(絶対歌わないw)、特別話が面白いわけでもない。何で勝負しようかなと思った時に、できることではなく、思いベースで勝負しようと考えました。

私は、NPOの活動もそうですが、若者が孤立しないようにサポートしたいんです。
リアルで友達がいなくても、オンライン上にいたらいいと思いますし、会ったことがない人でも、つながりを感じることだってできるんです。

そうした人とのつながりを感じられること、あとはやることがなく暇を持て余している若者に色々な楽しい機会を提供したいんです。
つながり作りと楽しい機会を作る、この2つを実現できないかなと思っています。

ズバリ、圧倒的な参加型のVTuberになりたいんです。

リスナーの人に配信に出てもらって、普通に会話して仲良くなりたいんです。
上手い人とか有名な人ってめちゃくちゃ敷居高いイメージあるじゃないですか。
そして、ゲームとかってうまくないと怒られたりするんです。
でも、大半の人ってうまくないですし、別に勝つだけが全てじゃないので、楽しめればいいんです。
大半の下手な人が楽しめる領域ってまだまだ少ないと思うんですよね。
私は、下手でもゲームを一緒に楽しめて、平和にみんなでワイワイできるコミュニティを作ってみたいです。(書いててちょっと難易度高そうな気がしました笑)

私は比較的若者からもいじられたりするので、私もめちゃくちゃ親近感あるスタイルで行きたいんですよね。(最近、立場的にいじられなくなってきて少し物足りないんですが)

そして、NPOの活動の本拠地は豊島区なので、VTuberも豊島区を押し出していこうと思います。
VTuberにエリアは関係ないですが、ご当地VTuber!?のようなポジションも勝ち得ていきたいです。

まとめます。
・リスナー参加型のゲーム配信(APEX以外もやってみたいよ!)
・リスナー同士で交流できるコミュニティ作り(私も参加するよ!)
・下手くそ達が上達できるような訓練の場作り
・下手くそでも参加できるゆるい大会の開催
・たまに相談にのる(大したこと言えないよ!)
・リアルな支援にもつなげられるようにする
・豊島区のVTuberといえばのポジションを取るw

これらをデビューしたらやってみたいなぁと妄想しています。
新人VTuberを温かい目で見守ってください!!

ここに書いてあることは、うまくいかなかったらすぐ変えますw
素人なので、トライアンドエラーを繰り返して、うまくいかないとわかったら、どんどんやり方を変えていきますw

今後の妄想


・新しいビジネスモデル作り

私たち支援者って目の前の若者がお金払えないので、若者をサポートしても、なんの売り上げにもならないんですよね。(本当に大変)
でも、それを同じようなことをオンライン上でやったら、広告収入が入ってくるかもしれないんです。
オンライン上での支援で稼ぎ、リアルな支援でお金を使いまくる。
「あの団体って、どうやって活動費捻出してるんですかねー?」
「なんか動画配信の広告収入で運営してるらしいよ?」
という意味わからないビジネスモデル作ってみたいです。

・VTuberの支援者の育成

VTuberの支援者を増やしてみたいです。

なぜVTuberなのかというと、見た目を色々作れるからです。

若者って、興味関心がかなり細分化していて、全ての若者に受けるってもはや無理なんです。
だから、キャラを何パターンか作って、そのキャラ毎にでリーチできる層を変えていく、それを意図的に作ることができると思うですよね。

未来のNPOのスタッフ紹介のページに、人間に混じってVTuberがいるのって面白くないですか?
でも、そういう時代が来ると思うんです。

メタバースなどの動きやムーンショット目標などの動きをみても、オンライン空間の捉え方、アバターの捉え方を支援団体も考えていかないといけないと思うんです。
人が多数のアバターを持ち、複数の人格を持つ時代に、若者支援はどう作ったらいいんだろう、そんなことをこのVTuberのプロジェクトを通じて考えてみたいです。


今後のスケジュール


ここからは事務的な話です。

VTuberやってみたいんですよねえとあちこちでいろんな人に話してたら、豊島区でもともとeスポーツ施設を作ったり、チームを作っていたChouetteの鶴岡さんという方に出会いました。
https://www.chouettejapan.com
うちで作れますよ!といってくれたので、これまでに何度か打ち合わせを重ねてきました。

ラフ納期:11/11
ラフ完全修正:11/15
11/30 完全納品

はやい!?

デビューはもう少し先かなと思っていたのですが、めちゃくちゃはやかったです。
鶴岡さん仕事はやいっす。

全然どうでもいいんですけど、私、12月26日が誕生日なんです。(唐突)

せっかくだったら、生身の人間もバーチャルの方も同じ誕生日にしたいなぁと思って、
勝手にデビューを12月26日にしたいと思っています。

ちなみに、このプロジェクト謎すぎて、団体から予算を出せません。
なので、全て自腹です。。

ゲーミングPCを含めると、すでに50万くらい突っ込んでいます。

12月26日にデビューしたら、バースデードネーションやりたいな!笑

若者支援界隈の皆さんはVTuberが生まれる過程をおそらくご存知ではないと思うので、
せっかくなので、ラフが出来上がるところなど色々と制作過程も共有しちゃえばいいかなと思っています。

そして、うまくいかなかったら、みんなで笑ってやってください!


30過ぎてVTuberデビューする日が来るなんて考えもしませんでしたが、
これがうまくいったらめちゃくちゃ面白いと思うので、皆さん応援をお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?