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暖かな雨の降る夜、赤坂見附LODGEとエスプレッソ

昨日とは打って変わって雨模様の月曜日、月時雨。

会社を出た時には既に雨が降っていたので、一度ビニール傘を取りに、オフィスにもどる。

34階にあるデスクまでいくのは、少し厄介ではあるけれど、このまま濡れて行くには季節がまた早い。

遅れた時間を取り戻そうと、少し小走りに六本木一丁目から赤坂見附まで向かった。

通称赤プリがあったところに建てられた東京ガーデンテラス紀尾井町に、Yahooが運営するコワーキングスペースLODGEがある。

そしてビルに2階にはSTREAMER ESPRESSO CAFEが入っている。

グルテンフリーのフィナンシェとコーヒーを頼んだ。カフェアートが有名なお店なのに、時間がなくラテではなく普通のコーヒー。

朝、出かける前にタイムラインに流れてきた、お医者さんの書いたコラムが、ふと頭に浮かんだ。

それは末期がんの患者さんが、筆者であるお医者さんに緩和ケアを頼むという話だった。

http://bzfd.it/2I1hozH

「先生、今日の午後に、妹が遠くから来てくれる。妹と最後に話すことができたら、もう思い残すことはないんだ。苦しまないようにしてくれるか」と頼まれたのです。

そしてこんな言葉をいいます。

「今日が丁度良い日です」

ふと、考えた。

今までの人生の中で、丁度良い日なんてあっただろうか?
悔いなく自分の行動、人生を、決められる日が。

傘を取りに戻らず、そのまま来れば、カフェラテが飲めた、かもしれない。

遅刻してでもいいから、カフェラテを頼めばよかった、かもしれない。

いや、そもそもコーヒーなんて飲まなくてもよかった、かもしれない。

もともと人生はエスプレッソのようなもので、エッセンスだけ、ほんの少しだけ、カップに注がれているのかもしれない。

お湯で薄めず、ラテも入れず、出されたらすぐに飲み干す。

スプーンいっぱいの砂糖を入れるのを忘れずに。

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