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Ford vs Ferrari

おはようございます、こんにちは。
週半ばを過ぎると、週末への期待が高まりますね。

と言いつつ、個人的にはいつも
至って普通の土日を過ごしてしまうんですがw。。。

さて、今日は映画のお話です。

我が家では、毎日夫婦の時間として19時から
映画を観ることにしています。

先週末から昨日まで、結構記憶に残る映画を観ました。

今日は

Ford vs Ferrari


フォード対フェラーリ、という、車しか出てこない気がする映画。

でも、とても心を打つヒューマンドラマが隠されておりました。

あらすじ

元カーレーサーのシェルビー(マット デイモン)は、健康上の都合で引退をし、車の設計、エンジニアの職に従事する。
その頃、景気低迷のフォード社は、耐久カーレース進出を試みようとしていた。

しかし、イタリアの名門フェラーリとの連携契約を求めるも、鼻も引っ掛けてもらえなかった怒りに火がついた社長は、フォード社オリジナル車を制作し、フランスのル・マン24時間耐久レースに挑むことに決めた。

フォードは、シェルビーとその仲間に企画を持ちかけ、シェルビーは偶然出会った
肩破れなマイルズという男(クリスチャン ベール)にエンジニア兼レーサーを依頼する。

何よりも車を愛し、メカニズムを熟知したマイルズは、このプロジェクトに尽力するが。。。

・ 何かに没頭している姿は美しい


車が出てくる映画では、必ずと言っていいほど
車に魂を吸い取られた男たちが登場しますが、
このマイルズもその一人で、しかも、

車に関することならなんでも追求しなきゃ気が済まない

ほどの熱心ぶりさ。

私生活も、彼の息子は始終父親の背中を見ながらミニカーで遊ぶ少年だし、
彼の妻も車に詳しく、彼の信条を尊重する頼もしい存在です。

シェルビーは、父親もエンジニアとしてのキャリアがあり、自分もレーサーでしたが、引退後どこか不在なさげな風貌で毎日をやり過ごすような生活を送っていました。
が、
マイルズとの出会いによってレースへの情熱を取り戻し、
彼は企画に乗るのを渋るマイルズを説得し、
ル・マンへの道を互いに歩もう、とエネルギッシュに活動します。

この二人を支えるチームの存在もとても重要な部分として描かれています。

とにかく、心底好きで、心身燃やし尽くすほどの情熱で挑む彼らの姿は

本当に美しい!!!


。。。あ、つい力が入っちゃいましたw。

・ 度重なるフォードの裏切り

もう、この点は本当にムカつきました。

社運をかけて、バカにしたフェラーリの鼻をへし折る野心に満ちて挑んでいるにもかかわらず、車のイメージやイエスマンばかりを設えている社長やスタッフは、
ことごとく型破りなマイルズを毛嫌いします。

そのため、ただただ勝つことを目指している純真なマイルズとシェルビーを
何度となく裏切るのでした。

一度目は、最初のル・マンに印象が悪い、というマイルズをチームから外します。
二度目は、ダントツ優勝を決めかけるマイルズに、誰もが怒髪天を衝くようなことを社長とその太鼓持ちが指示をするのでした。

なんだこのデブ! 誰のためにやってると思ってんだよ!!


と思わず叫ぶ私を、隣でまーまー、と収めようとする旦那w。

しかし、マイルズもテレビで観戦していた家族も心穏やかです。

放題な給料をもらっても、人のプライドを傷つけることは本当に罪だな、と感じました。

何度もそのような裏切りや不運を私生活で痛感してきたマイルズ家族の、
これでいい、これでいいんだよ、
というセリフに心を打たれました。


・ ダブル主役の妙技

もう一人の主役のシェルビーは比較的地味に描かれているように写りました。
主役格の俳優マット・デイモン。
この映画では、もう一人の主役を支える存在として映画の最後まで控えめに描かれています。

元々喜怒哀楽激しいキャラではないイメージでしたが、
その分、決め手のシーンでは彼の動作少ないセリフがいつまでも
人を惹きつけて心残るものになるのを感じました。

そして、再確認したのは、
クリスチャン・ベールという鬼才の存在。

クリスチャン・ベール、といえばバッドマン、
という印象一択でした。

ところが!

よく調べると、あの「バイス」で恰幅の良い
主人公チェイニー元副大統領を演じたのが彼だったとは。。。

その他の作品でも、
役に合わせて風貌を変えて登場する彼は
まさにカメレオン俳優でした。

この「フォードvsフェラーリ」でも
実在したケン・マイルズ役を見事に再現しました。

映画の終わりに、マイルズの実写真が出るのですが、

そっくり!!!


顔つきや体格はもちろん、猫背で少し野暮ったいところも。

人に歴史あり、とはよく言いますが、
原作本や映画などの媒体でよりリアルに再現してくれる人あってこそ
エピソードやその人の様相が浮き彫りになり、
私たちに伝わるのですね。

彼の、登場人物に対する尊敬の念や想い位入れの強さを感じました。

全体的にお話しはとても静かに流れました。
いろんなエピソードが含まれていますが、当時のアメリカのある街に
あった出来事、ちょっとしたこと、というような光景は、
刺激は少なくてもとてもリアルでした。

車が主役に見えて、実は人が描かれている映画。

いわゆる成功劇、とは言えない映画なのですが、

なんかちょっと最近うまくいかないなぁ、、

というときに観るといいかも。
何が起きても受け入れる人々、
どんなことが起きてもその課題に立ち向かう努力をする人の姿に
派手な励ましはないけれど、ちょっと元気でます。


最後までお付き合いくださってありがとうございました。

今日はネタバレ控えめなつもりでお届けしましたw。

この映画、主役以外もキャストが良いので、ぜひご覧ください。


おまけ。最近自宅ベランダから撮った夕焼け。






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