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今日の科学 7月29日 NASA発足

1958年7月29日は、アメリカ航空宇宙局(NASA)が発足した日。
ロケットの開発が本格化したのは、第二次世界大戦後の1950年代です。先行したのはソビエト連邦(ソ連)で、1957年10月と11月にスプートニク1号と2号を相次いで打ち上げました。危機感を持ったアメリカが宇宙開発を担う機関としてNASAを発足させました。

第二次世界大戦後、アメリカとソ連が冷戦状態となり、両国とも軍事的に優位に立てるようにロケットや人工衛星の開発に取り組みました。当初、アメリカは軍による偵察衛星などの開発を秘密裏に進めつつも、非軍事的な宇宙活動は、民間企業主体で進めようと考えていました。

しかし、ある出来事がその方針を大きく変えました。1957年10月のスプートニク1号の打ち上げです。この成功によって、ソ連の人工衛星が地球を周回し、様々な国でスプートニク1号からの電波が受信されました。
これにアメリカは大きなショックを受けたのです。

アメリカ国内で、宇宙開発のありあり方が大いに議論され、航空工学の研究や推進などを担っていた国家航空諮問委員会(NACA)を母体として、アメリカの宇宙開発に関わる計画を一元的に担当するNASAが設立されたのです。

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