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今日の科学 7月20日

1969年7月20日は、アメリカのアポロ11号が月面着陸に成功した日です。
船長のニール・アームストロングが、人類で初めて月面に降り立ち、「1人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩だ」という有名な言葉を残しました。

1961年5月25日、当時のアメリカ大統領のジョン・F・ケネディによって、「10年以内に人類を月に送る」計画が語られました。当時、アメリカは弾道飛行による15分ほどの宇宙飛行に成功したばかりで、ライバルのソビエト連邦(ソ連)に大きく遅れをとっていました。

ケネディは、その状態で「人類を月に送る」計画を宣言しました。当時の人たちにとっては無謀な挑戦に見えたかもしれません。この計画はアポロ計画と名づけられました。マーキュリー計画、ジェミニ計画を経て、アポロ計画が本格的に始動したのは1967年1月のことです。

その直後、打ち上げ予定の宇宙船で火事が起こり、訓練のために中にいた3人の宇宙飛行士が犠牲になってしまったのです。NASAは計画の見直しを迫らせましたが、事故からわずか10か月でアポロ4号を無人で打ち上げることに成功しました。

そして、10年の区切りが間近に迫った1969年7月20日、アポロ11号が月面着陸に成功しました。月面に降りたのは、ニール・アムストロングとエドウィン(バズ)・オルドリンの2で、2人は測定機器の設置や岩石の採取などで、忙しく月面を動き回りました。

アポロ計画では11号も含めて6機の着陸機が着陸に成功し、12人のアメリカ人が月の上に立ちました。それから半世紀以上の時が経ち、アメリカは月面有人活動の再開を目指しています。その計画にはアポロの双子の女神の名前を取り、「アルテミス計画」と呼ばれています。

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