飲食店の中の人が教える優良顧客になる方法

悪質マナー講座だぜ!最近はミシュラン星付きのレストランでもヤバいマナーとか人間性を失った人が入ってきて困っている、なんて話を聞きますね。

あと、某黒い居酒屋さんのツイートを見て心当たりのある方...は大丈夫だと思うんですけど。できれば気持ちよく食事をして帰りたいものです。

そして気持ちよく食事をされてお帰りいただきたいものです。

そんなわけでして、常連になりたい、顔を覚えられたい、仲良くなりたい、そんな欲望叶えます。

なお、予めテーブルマナーなどの形式が決まってるフレンチレストランや会席料理、懐石料理、冠婚葬祭などの場ではまず、そのような形式に従うのが前提です。

入門編、スタッフの指示に従おう

貴方を困らせようとして働いているスタッフは(少なくとも日本には)いないです。

なので、入り口で待つよう言われたら待ってください。「どこの席でもどうぞ」と言われていないなら勝手に席に座らないでください。犬ができるようなことをわざわざ言わせないでください。

初級編、敬語を使おう

お店に入ってきて開口一番「◯人!」みたいに投げつけるように言ったり、注文をする時に「生」呼ぶ時に「おーい、こっち来いよ」みたいな言い方をしていませんか?

これ、マナー違反です!そんなの当たり前?いえいえ、男性3人いたら2人はこれです。

「◯人です」「以上です」「◯◯でお願いします」

これだけです。貴方に余裕があるなら応対したスタッフが去る時に「ありがとう」「よろしく」退店や会計時に「ご馳走様です」「ありがとう」

下手すればこれだけで貴方は優良客に認定される可能性すらあります。

中級編、呼び止めるタイミングを見よう

これはちょっと、飲食店で働いた経験がないと分からない部分もあるかもしれません。

ただ絶対にダメなケースがありまして、両手が塞がってる時

慣れてるスタッフだったら別のスタッフを呼ぶなどできますが、連絡手段がインカムだったらお手上げ...上げる手もありません。店員同士の大声が禁止な店もあります。

これに関してはコールボタン設置、スタッフ配置の工夫など店側の落ち度もあるので難しいところですが...

少なくとも空気が読めない人認定は免れません。これね、裏話ですけど一発やるだけでマイナスイメージ付きますよ、本当に。

上級編、少しだけ手伝ってみよう

宴会などで長テーブルだったり人数が多い時に、ドリンクなどを配ってくれたり、手が届かない時に回して頂けるなどの気を遣える方。

最強です。優良顧客です。次の宴会利用ではサービス品が出る可能性も期待しちゃっても良いくらいです!(出てくる保証はしません)

これはホールスタッフにとってはマナー違反なので賛否あると思うのですが、下座のテーブルの端などにスペースを作っておいたり、テーブルの上を散らかさないようにしてるとポイント高いです。配膳台などがない店だとテーブルの端にトレイを置けるかどうかでかなり違ってくるからです。

注意点なんですけど、スタッフが手に持っているトレイから急に物を取らない

事故ります

あと、食器などを下げる作業をバッシングと呼びますが、手が届く範囲に移しておいて頂けるのは有り難い反面、ヤバい重ね方をするお客様がたまにいらっしゃいます。

これもまた、適度にバッシングをしないスタッフの無能と、気を遣って戴いてるのにそれはちょっとなーと言う二重の罪悪感が出てきたりするので、基本的に重ねない方が印象は良いです。それよりは下げて欲しいとスタッフを呼んで手渡す方が良いと思います。

地雷編、時間

これはポイントゲットにはならず、やったら一発マイナスな地雷原。生きて帰ることが目的。

もしも某黒い居酒屋でやらかしたら、明日のツイートのネタは貴方だと思いましょう。

まずですね。席を利用する際に、土日祝日や年末、あるいは予約プランなどで時間制がある場合は事前に説明があるはずです。

その時間内に帰りましょう

次にお客様が待っている可能性があります。片付けの時間もゼロではありません。

場合によっては本当に出禁になります。

もう1つ。後にお客様が待っていない、ラストオーダーや閉店時間の話ですが、

閉店時間には帰りましょう

まず片付けの時間が遅れます。アルバイトには深夜手当が発生します。社員も残業申請になる可能性があります。

単純に言ってしまえば店の成績が落ちます。

飲食業も労働環境にメスが入っています。下手すると内部告発。離職。まあ端折って言いましょう。

最悪、店がなくなります

マナーの悪い客がいて人件費かさんで会社からもサジ投げられて嫌気が差したスタッフが飛んだ

こんな噂はすぐに広まるんですよ?次に来るのは間違いなく左遷か転職かの二択を迫られた人間です。

まとめ、と個人の話

こういうネタに個人的な心情を挟むのはよろしくないの自覚しつつ、自分は過去のnoteで出したことがあるように、

スタッフと観客という隔たりではなく全ての人にとってのライブステージである、という考えを持っています。

個人的な価値観であえて言えば互いに演じられる人をこそ大事にしたいと思っています。

これはお客様に対してもですが、一緒に働いてるスタッフにも同じ価値観を持って接します。

このような考えを持たずとも、お店を「他人の家である」と思うだけで貴方は大切なお客様なのです。ともすれば「招待される」ことさえあるでしょう。

皆々様がより楽しい食事ができるよう、またその舞台に立つ飲食業の皆様にもお役に立てればと思うわけです。

自分は無職ですけどね。

追記、細かい部分をあげへつらうことはしません。ケの日の食事を皆様が楽しめる部分を取り上げたのが今回の内容です。

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