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MY PROJECT AWARD 2023 全国Summit1日目

全国から集結した48PJが繰り広げる学びの祭典

ついに始まった日本最大級の学びの祭典
MY PROJECT AWARD 2023 全国Summit Day 1
全国約2600プロジェクト(PJ)の応募から選ばれた48PJが集結し、互いのプロジェクトから学び合う祭典です。
Day 1 は12のブースに分かれて全員がマイプロジェクトをプレゼンします。
それぞれの発表に対して発表者はサポーターの方と対話を行い、プロジェクトの個性や次のステップに向けたヒントをいただきます。

全国Summitのコンセプト

「『感情』から発見や学びを得る三日間にしよう」
「自分のプロジェクトのロールモデル性を見つけよう」
特にこの「ロールモデル性」が今回のキーワードでした。

私は初めてこのロールモデル"性"という言葉を聞いたとき、なぜ「性質」に目を向けるのだろうと疑問に思いました。
ロールモデルは唯一無二のものであり、具体的な事実のことだと思っていたからです。
その謎の答え合わせはDay 2に取っておきます。

というわけで、
生徒たちは自分のプロジェクトのロールモデル性(個性でも独自性でもなく。誰かが真似できそうだけど、自分達にしかできないこと)を考えたり、ホームチームの仲間やファシリテーターから意見ををもらったりすることでこれまでの自分のプロジェクトをゆっくりと振り返りました。
さすが学びの祭典。ただアワードを開催するのではなく、学ぶ仕掛けがたくさん用意されています。

自分の感情に向き合い、原点に立ち返ることで自信のプロジェクトの原動力を再認識する。

ちょっとやりすぎかな?と思うくらい「今の感情は?」と聞かれます。
でもそのくらいの負荷をかけることがこの3日間が終わった後にも感情に向き合う習慣がつくのでしょう。

お互いのロールモデル性に目を向け認め合い高め合う。

自分にベクトルを向けるのは辛いこともあるけど、それを乗り越える過程がさらに成長させてくれます。
ホームチームでのどの時間も学校では受けられない貴重な時間でした。
それができるレベルのプロジェクトばっかりだから!
振り返る材料が十分に揃っているプロジェクトばかりだからこそ有意義な時間になったんだね!

サポーター伊沢拓司氏の言葉より

クイズは答えのある問いに答えるゲーム。知識を付ければ答えられる。
しかし、クイズに勝つという問いは答えがない問いである。
そしてこの答えのない問いのヒントは答えのある問いに隠れているかもしれない。
だから、知識を付けることを疎かにしないで。

これ!これにマイプロや探究学習の全てが詰まっている!!
これまで生徒が積み上げてきた知識が、形を変えてアウトプットされるのがマイプロや探究学習だと思っています。
自分の持っている知識では説明ができなかったり予想と反しているから「なんでだろう?」と不思議に思う。問いが生まれる。
幅広い知識があるから解決のヒントがもらえる。仮説が立てられる。
仮説が立てられるから、より質の良い振り返りができる。新しい気づきや問いが生まれる。
そうやって探究は回っていくんだと思います。
我々は5教科の学びを疎かにして探究を推進したいわけではない。楽をしたいわけじゃない。むしろより良い探究学習のためには十分な知識が必要です。
ただ私がこれに気づいたのは大学生になってからだし、高校生の当事者は今は気づけなくて良い。後から振り返った時に気づけばいいんです。(先生方にはぜひ理解していただきたいんですけど。。ね。。。。。)

感想

今回、「サポーターの対話術を学ぶ」ことを引率の目標にしていました。
実際に見てみると、声がけや質問の着眼点は我々と大差ありませんが、質が圧倒的に違う!
生徒の背景や個性にまで想像を膨らませて、生徒自身を承認してくれる。
さらに、プロジェクトが次に進むための問い(アドバイスではなく)を綺麗に渡してくれる。一方的になるわけではなく、生徒との言葉のキャッチボールを通して発表だけでは見えなかったプロジェクトの全体像を掴んでいく感じ。
どのサポーターも対話の10分間に全力で向き合っていて、観客でもたくさんの学びのヒントをもらえました。
ありがとうございました。

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