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付加価値よりニッチ市場
現代は、市場性の高い新しい製品・サービスというものが生まれにくくなっている
既存事業をディスラプトするのが一つの方法だろう。既存事業を効率化し付加価値を生み出す事業が想定される。
Amazonは本屋の、Netflixはレンタルビデオや映画業界の、QBハウスは床屋業界の市場をディスラプトし、その業界で回っていた金を奪い取っている。
デジタルではないが、ショッピングモールやセブンイレブンなんかも既存市場を塗り替えた事業といえるだろう。
ただし、塗り替えられる大規模市場は数少ない。医療は一つの可能性かもしれないが、規制上時間がかかりそうである。
現在は、これまで顧みられていなかったような中小規模のニーズにこたえることで、特定の領域の事業を作ることが増えているように見える。
小さなニーズをかき集めて大きな事業にしているのは、Amazonのようなロングテールビジネスは考えられる。こういった方法もあるが、結局小さなニーズに対処している点では、変わらない。
これはとても重要なことだろう。これまではone-size-fit-allで多くの平均的なニーズを解決して、大きな市場を作り出してきた。その代わり、小さなニーズは顧みられてこなかったのだろう。そのような、マイナーな顧客に対して必要な製品・サービスを提供することは、世の中にとって良い。
例えば、医療でも希少疾患などの小さなニーズや、既存の薬には効果がないような患者さんのニーズは注目されてこなかった。
問題は、こういった事業は売り上げ規模も小さく、投資対効果も小さい傾向がある。
現代はモノがあふれていることから、企業はここの企業の色を出すために、ブランド力に力を入れたり、モノからコトといった付加価値をつけることで差別化しようとしている。これは本当に必要なことなのだろうか。別に要らないものがついてくる感じがする。押しつけ感がある。
こういった企業は、競争をする必要があるものの、市場に求められている商品やサービスを提供していることがおおい。
今後はコトに力をいれるのではなく、生み出されたキャッシュを小さな市場に振り分けることで、すべての人が幸せに生きる世界を作ることに貢献してほしい。
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