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#03 UK Trip

 “#02 Road Trip America”に続き、今回はUK旅行を書いていきたいと思います。2019年のクリスマスを含めた年末まで約2週間ロンドンで過ごし、日帰りでバースを観光しました。ご興味があればご覧くださいませ。

#01 Road Trip Americaはこちらから。

#02 Road Trip Americaはこちらから。

【旅程】
ロンドン→バース

ロンドン(London)

 NYから飛行機でイギリス、ロンドン・ヒースロー空港へ降り立ちました。NYと同様にホリデーシーズン真っ只中のロンドンは、イルミネーションで街中が輝いていました。

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 ロンドンの観光スポットをざっくりとエリア別にして書いてみました。

ウエストミンスター周辺(WESTMINSTER)

■バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)

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 約1万坪の敷地を持つイギリス王室の宮殿、バッキンガム宮殿。ロイヤルウエディングの際にはロイヤルファミリーがバルコニーでご挨拶されるなど、メディアでも度々取り上げられています。宮殿内には750以上の部屋があり、500人もの人が働いていており、夏期にはエリザベス女王らがスコットランドで休暇中に宮殿内の一部が一般公開されます。
 また、あの言わずと知れた赤い服に黒い帽子の近衛兵の交代儀式を見物できることでも有名です(冬はグレーのコートを着用)。交代儀式の際には東京の朝のラッシュ並みに混みますが、感動モノです。
 ちなみに宮殿の屋上に王室旗が掲げられている時は王または女王が在宅、イギリス国旗なら不在を示しているそうですよ。

■ウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)

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 ロンドン・ウェストミンスターにあるイングランド国教会の教会で、世界遺産に登録されています。戴冠式などの王室行事が執り行われ、内部の壁と床には歴代の王や女王、政治家などが多数埋葬されています。墓地としては既に満杯状態だそうです。
 この教会は国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)が隣接しています。多くの学校や職場で使用されている始業・終業のチャイムの音階は、同寺院のために1927年に作曲された“ウェストミンスターの鐘”が元となっているそうです。

■エリザベス・タワー(Elizabeth Tower)

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 エリザベス・タワー、別名ビッグ・ベン(Big Ben)はウェストミンスター宮殿に付属する時計台の大時鐘の愛称です。この鐘が初めて鳴らされたのは1859年7月11日と歴史のある時計台です。毎日正午に鐘が鳴りますが、今回は残念ながら補修工事中で鐘の音を聴くことはできませんでした。2021年まで工事予定だそうです。

ナイツブリッジ周辺
■ハロッズ(Harrods)

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 ハロッズはイギリス最大の老舗高級百貨店です。その歴史は古く、創業者のチャールズ・ヘンリー・ハロッドは洋服店や食品雑貨店を経営した経験を活かして、1834年に今の百貨店の基礎となる店をオープンしました。長い月日を経て規模を拡大していき現在の“百貨店”と呼ばれるようになりました。
 店内にはいたるところでハロッズベアが迎えてくれます。“くまのプーさん”はハロッズのテディベアから着想を得たそうです。また、紅茶のコーナーやフードコートは圧巻の品揃えです。

ケンジントン周辺(KENSINGTON)
■ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(Victoria and Albert Museum / V&A)

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 ビクトリア・アンド・アルバート美術館は、現代美術や各国の古美術、工芸、デザインなど多岐にわたる400万点の膨大なコレクションを中心にしたイギリスの国立博物館です。

 ルネサンス期を代表する画家のラファエロが書いた下絵や、1500〜1700年代のイギリス王室のコレクション、世界一有名なペルシャ絨毯、ロココ時代のドレス、レオナルド・ダ・ヴィンチの手帳など様々なジャンルの作品を鑑賞することができます。

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 ファッションコーナーでは年代別に沢山の洋服が解説とともに展示され、歴史や当時の流行を感じることができます。また、ロンドン発祥のファッションブランドのヴィヴィアン・ウエストウッド、アレキサンダー・マックイーンなどの展示を見ることができます。

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 ジュエリーコーナーでは、こちらも古代ギリシャ時代から今日に至るまでの年代別・役割別に多くのジュエリーが並びます。

 他にも陶器やガラス類のコレクション、家具のコレクションなど見どころ満載の美術館です。また館内にあるV&ACAFEはウィリアム・モリスら有名デザイナーが手掛けています。館内のショップもセンスの良い商品が多く売られています。

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 ここから更に南下していったチェルシーというエリアには、ヴィヴィアンウエストウッドのワールズ・エンド・ショップ(Worlds End Shop)があります。ヴィヴィアンは1971年にマルコム・マクラーレンとともに“Let it Rock”というショップをオープンし、翌年は“Too Fast to Live, Too Young to Die”へ変更、1974年には店名を“SEX”に変更。1975年にマルコムとともにパンク・ロックバンド、Sex Pistolsをプロデュースします。メンバーはSEXの従業員や常連客でした。
 1976年、店名を“Seditionaries”に変更し、1980年に現在の“World's End ”に変更しています。

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 このショップの外には目印ともなる大きな時計がかけられています。その時計の文字盤は13まであり、針は逆回転しています。その理由は、ヴィヴィアンらが新しいムーブメントを求めてパイレーツルックを取り入れた時、より自由を求めて、世界の終わりを航海するパイレーツというイメージが描かれ、その世界の終わりでは時計の文字盤は13まであり、時計は逆周りに回転しているというストーリーを作ったからだそうです。

■ガーデンロッジ(Garden Lodge)

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 世代を超えて愛され続けている伝説のロックバンド、Queenのフレディ・マーキュリーが1980年から亡くなるまで過ごした邸宅です。亡くなった後はかつての恋人で親友のメアリーオースティンが住んでいます。塀がすごく高いので何も見えませんが、大豪邸です。

■ポートベローマーケット(Portobello Road Market)

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 ロンドン一の規模を誇るアンティークマーケット、ポートベローマーケット。
 “ノッティングヒルの恋人”の舞台としても有名なノッティングヒルにあるポートベローロードで、日曜日以外毎日2kmにわたりマーケットが展開されています。常設のアンティークショップやヴィンテージショップも多数ありますが、出店数の多い土曜日が一番盛り上がります。フードエリアもあり、食べ歩きも楽しい場所です。

コベントガーデン周辺(COVENT GARDEN)
■ナショナル・ギャラリー(National Gallery)

 ロンドンのトラファルガー広場に位置する1824年に設立された歴史ある美術館です。13世紀半ばから1900年までの作品、2,300点以上を所蔵しています。

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ピエロ・デラ・フランチェスカ“キリストの洗礼”

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ディエゴ・ベラスケス“鏡を見るヴィーナス”

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ヨハネス・フェルメール“ヴァージナルの前に立つ女”

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ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ“ひまわり”

 サンドロ・ボッティチェリの“ヴィーナスとマルス”、レオナルド・ダ・ヴィンチの“岩窟の聖母”、ミケランジェロ・ブオナローティの“キリストの埋葬”、アンリ・ルソー“虎のいる熱帯の嵐”など、数多くの有名な絵画を間近で見ることができます。

■トラファルガー広場(Trafalgar Square)

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 この広場は1805年にイギリス軍がフランス・スペイン連合艦隊との戦いに勝利したことを記念して作られました。現在は様々な集会やイベントが開かれる事が多く、私が立ち寄った日にはクリスマスマーケットが催されていました。
 最も高い銅像がネルソン提督の記念柱です。戦いの中で殉職したホレイショ・ネルソン海軍提督の功績を称えるためにこの像が立てられたそうです。また、広場にあるライオン像は、日本橋三越のライオン像のモデルになったんだとか。

■リバティ・ロンドン( Liberty London )

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 世界的に有名なリバティプリントの聖地、リバティ・ロンドン。1875年開業の歴史ある老舗デパートです。
 ハイセンスな衣類・雑貨・家具などが集められており、内装も素晴らしく歩いているだけで楽しい。リバティプリントの計り売りもあります。

■チャイナタウン(China Town)

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 ヨーロッパ最大規模の中華街はロンドンにあります。香港がイギリスの植民地であった歴史から、本格的な飲茶を味わえます。また、中華料理だけでなく、日本食や韓国料理、ベトナム料理など、アジア各国の料理を楽しむことができます。

■大英博物館(British Museum)

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 世界最大の博物館のひとつで、収蔵点数はなんと800万点(常設展示されているものは約15万点)。考古学的に貴重な出土品や美術品、書籍まで幅広くコレクションされています。

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 ロゼッタ・ストーンはエジプトで紀元前2世紀に作成され、18世紀末に発見されました。上部に神聖文字(ヒエログリフ)、中部に民用文字(デモティック)、下部にはギリシア文字が刻まれています。

 この他にもミイラのコレクションや、ギリシャのパルテノン神殿の彫刻群エルギン・マーブルなど、世界的に貴重なものが展示されています。
1日では到底回りきれません。

■コベントガーデン・マーケット(Covent Garden Market)

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 たくさんのお店が連なるロンドン中心部のマーケットで、ショッピングからグルメまで楽しめる、多くの人が集まる場所です。コベントガーデンはオードリー・ヘップバーンが主演のマイ・フェア・レディの舞台としても有名です。

■アップルマーケット(Apple Market)

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 コベントガーデン内にあるマーケットです。月曜日はアンティーク品、その他の曜日はアートや手作りのアクセサリーなどが売られています。

■No. Tom Guitars

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 No. Tom Guitarsというヴィンテージギターショップの上階には、1970年代後半にロンドンで勃興したパンク、ニュー・ウェイヴ・ムーヴメントを代表する象徴的グループ、Sex Pistolsのメンバーが住んでいました。部屋にはジョニー・ロットンの落書きが残っているそうです。また、この建物は17世紀に建てられたもので重要建造物に指定されています。

キングス・クロス(KING'S CROSS)
■キングス・クロス駅 プラットフォーム 9¾(King's Cross Station Platform 9¾)

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 大ヒット映画、“ハリーポッター”のホグワーツ魔法学校行きのホグワーツ特急の始発となっているキングス・クロス駅 プラットフォーム 9¾。記念撮影のために沢山の人が並んでいました。ステッキとローブを身に着けて撮影でき、隣にはショップも併設されています。

リバプールストリート駅周辺(LIVERPOOL STREET STATION)
■ブリックレーン(Brick Lane)

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 ブリックレーンはロンドンの中心部とは異なる雰囲気のエリアです。鮮やかなストリートアートで彩られ、多くのヴィンテージショップが軒を連ねています。

 このエリアでは、毎週土曜日にはバックヤード・マーケット(Backyard Market)という工芸品を売るマーケット、毎週日曜日にはサンデー・アップマーケット(Sunday Upmarket)という世界各国の料理を楽しめるマーケットが催されます。

 また、ブリックレーンから徒歩5分程度のところにはオールド・スピタルフィールズ・マーケット(Old Spitalfields Market)があります。このマーケットは17世紀から続く歴史あるマーケット。多くの露店が並び、それらを囲うように様々な路面店が軒を連ねています。日替わりで並ぶ露店には、ローカルデザイナーのアクセサリーや衣類、靴、世界各地から集められた名産品など様々なものが売られています。木曜にはアンティーク市、第一、第三金曜にはレコードを扱うマーケットが開かれます。

■Drakesのファクトリーストア

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 リバプールストリート駅から北上したオールドストリート駅から徒歩5分程度の場所に、ANAOMICA(アナトミカ)でも取り扱いのあるDrakes(ドレイクス)のファクトリーストアがあります。そこにはDrakes本社、ショールーム、工場、直売ショップが併設されており、沢山の商品と、サンプル品やB品などお得に購入できる商品も売られていました。

セント・ジョンズ・ウッド駅周辺(ST.JOHN'S WOOD STATION)
■アビーロード (Abbey Road)

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 アビー・ロードは、アビー・ロード・スタジオとビートルズによる1969年のアルバム“アビイ・ロード(Abbey Road)”で有名な通りです。
 ビートルズのカバーで使用されてから、この横断歩道は人気の撮影スポットとなっています。しかし、アビー・ロードは車の交通量が比較的多いので、観光客による写真撮影によって昼間は常に渋滞気味だそうです。
 また、アビー・ロードの道路標識は頻繁に汚されたり盗まれたりといった被害に遭うため、角の建物の高い位置に移動されたそうです。

■アビー・ロード・スタジオ(Abbey Road Studios)

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 アビーロードのすぐ近くにはアビー・ロード・スタジオがあります。The Beatles、Pink Floyd、Hollies、The Shadowsなどが録音を行ったことで有名です。ここの塀にはビートルズファンが落書きを残すので、3ヶ月ごとの壁の塗り直しを余儀なくされているそうです。

バース(Bath)

 ロンドンから日帰りで、高速バスに乗りバースに行きました。紀元前よりこの地に温泉が湧き出ていたことから、ゲルマン語でお風呂を意味する“Bath”と付けられました。バースは2世紀頃、ローマの支配下で温泉地として発展しました。街全体が世界遺産に登録され、イギリスで唯一の温泉があることで知られている街です。

■ローマン・バス(The Roman Bath)

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 約2000年前にローマ人が築いた温泉複合施設、“ローマン・バス”。お風呂やサウナで汗を流すだけでなく、社交の場であり、神々に祈りを捧げる神聖な空間だったそうです。
 約2000年前から400年間、人々の中心であったこの施設ですが、ローマ人が撤退後には使用されることがなくなり地中に埋もれてしまいます。18世紀に入り考古学的な発見により復興し、富裕層向けの温泉保養施設となりました。現在はローマン・バス博物館として公開されています。
 温泉やプールだけでなく、床暖房のような設備やマッサージルーム、スチームバスを設けた跡が見つかっており、ローマ人の温泉に対する情熱を垣間見ることができます。
 現在でも温泉が湧き出ており、見学することができます。


■バース・アビー(Bath Abbey)

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 街の中心、ローマン・バスの近くに建つバース・アビー。7世紀に修道院として創建され、1860年代から現在まで教会として使用されています。

■パルトニー橋(Pulteney Bridge)

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 3連のアーチが美しいバース市内を流れるエイヴォン川にかかるパルトニー橋は、18世紀に設計されました。橋の両側には数々のショップやレストランが軒を連ねています。この場所は、映画“レ・ミゼラブル”でのラッセル・クロウ扮するジャベールがセーヌ川に身投げするシーンで使用されています。

■ロイヤルクレセント(The Royal Crescent)

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 1700年代にイギリスの建築家ジョン・ウッドが8年の歳月をかけて建設したロイヤルクレセント。全長180メートルあり、30件の家がつながってカーブをなしている美しい集合住宅です。

 ロンドンに滞在した約2週間、連日美術館・博物館に入り浸っていました。ヴィンテージショップやマーケットもくまなく巡り、日々はあっという間に過ぎていきました。しかし、クリスマスのロンドンは公共機関がストップし、ほとんどお店も営業していません。翌日26日はボクシングディという休日で、そのまま年明けまで休業を続けるお店も多いため、街は一気に静かになります。そんなわけで私もクリスマスからはホテルの近くでのんびりと過ごしました。

 ちなみにクリスマス前日の夜はロンドンの人気のインドカレーレストラン“DISHOOM”へ。俳優の生田斗真さんも留学中によく通っていたそうです。

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 1月になる前にスコットランドのエディンバラへ飛行機で移動し、年越しはエディンバラで過ごしました。続きはまたアップしていきたいと思います。

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