近未来について考えてみた

みなさんは未来について考えるとき、どのくらい先まで考えますか?
仕事が忙しくて仕方ない人は1週間先より未来のことは考えられないかもしれません。10年先の自分のキャリアを深く考えている人もいるかもしれません。今回の記事ではスケールを大きくして、22世紀初頭あたりで起こりそうなことを考えてみようと思います。

「こうなったらいいな」という願望成分が多めの記事です。

社会の仕組みがどうなるかは見当がつかないですが、テクノロジーについては大いに進歩していると思います。半導体の技術にはまだ進歩の余地があり、(例えば、集積回路のプロセスルールは現行でだいたい7nmであり、理論上の限界が0.1nm。要はまだ性能が上がるという話。)半導体が進歩すれば、より高度なAIがつくれます。
22世紀初頭にはいくらなんでもこの理論上の限界にかなり近づいているか、もしくは全く新しい技術革新が起こっていると思います。多分。

このAIの進歩が我々の生活や価値観に大きな影響を与えていると予想します。その他のことも影響を与えるでしょうが、よくわからないので、AIを中心に話を進めます。

AIと言われてまず私が考えるのが、ロボットですね。アンドロイドというと範囲が限定されすぎるので、ここではロボットにしておきます。
どちらもすでに2020年現在存在しますが、22世紀が近づくにつれ、より正確に人間の感情をエミュレートするようになると思います。
本来は人間の脳というハードウェア上で動く感情というソフトウェアを、ロボットを制御するOS上でエミュレートするという意味です。
理屈でごり押しするとそういう解釈もできる、といった程度に思ってほしいです。

ロボットが疑似的にでも感情を持つようになると、人間とロボットの協働が進むと思います。やっぱり人間は感情で動く面も大きいので、本物でないとわかっていても、ある程度愛着がわくのではないでしょうか。

そしてロボット工学が進歩するにつれて、「人間が働く必要なくね?」という考え方が生まれてきても自然なことだと思います。なんといっても22世紀ですからね。労働の無人化が起こりそうです。

そのような変化に社会が対応できるかは疑問ですが、こうなってほしい、というビジョンはあるのでとりあえず書いておきます。

やっぱり、人間が働かなくてよくなったら、毎日遊んで暮らしたいです。それに適応できず、特に目的のない会社を立ち上げて「労働ごっこ」とかしている人も出てきそうです。
古代ローマでは、食料生産や家事、雑用は奴隷にさせて、ローマ市民はコロッセオで剣闘士の試合を眺めたそうですが、この「奴隷」を「ロボット」に読み替えるとちょうど私の考える理想の社会になります。

感情をもつAIができるとほかにもできそうなことがありそうなのでそれも書いておきます。

ばかみたいなことを書いて申し訳ないのですが、究極のギャルゲー/乙女ゲーができそうです。2020年のギャルゲー/乙女ゲーはシナリオライターの書いた通りに進行しますが、22世紀ではプレイヤーの言動に応じてインタラクティブなリアクションを楽しめそうです。下手なことを言っていると永遠に攻略できないとか。リアクションがリアルで合理的だったらそれでも面白いと思います。

ギャルゲーの場合、キャラクターがどの程度男に媚びたリアクションをするか興味がありますが、私が生きている間に実現するかは怪しいですね。

あと逆に生身の人間のデータを集めてその性格をAI上で再現するという技術もできそうです。実際の発言とかSNS上の発言をあつめてそういう発言をしそうなAIを生成するエンジンが生まれるとか。

これと先ほどのギャルゲー/乙女ゲーを組み合わせると(2020年の)法を犯すことなく誰かと勝手に恋愛関係になることができてしまいます。その結果、その技術がプライバシーに関する私たちの価値観を大きく変えそうな気はします。

新しいビジネスも生まれるでしょう。どのような性格が「性格がいい」とみなされるかを研究し、性格を良くしたいと考える人のためのコーチングAIが出てきてもおかしくありません。22世紀の人が性格を良くしよう、と考えるかということはわかりませんが。

で、そのビジネスを少数の会社が牛耳った場合、ある少数の会社のグループがAIの設計を通じて数億、数十億の人間の人格形成に大きな影響を与えるかもしれないですね。性格の画一化といったところでしょうか。21世紀の人間である私にはその結果何が起こるかはちょっと見当がつかないです。

まとめると、テクノロジーの進歩が良くも悪くも私たちの人生を大きく変えそうだ、と考えています。よき変化がたくさんもたらされるといいですね。

がんばっていろいろ想像力を働かせて書いてみましたが、どうだったでしょうか?
中途半端なままで終わらせた予想もありますが、いまの段階では何とも言えないことも多いので、大目に見てください。

もしこの記事をSF小説のネタにしたかったら自由に使ってください。

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