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ミシンと名言と宣伝と

こんにちは、きゃわです。
日に日にタイピングの速度も精度も落ち行く一方です。ちっ。

在宅勤務になって以降、PCに触れる時間がグッと減りました。
詳細は省きますが、確実に昼行燈です。
課長にも派遣担当者にも自己申告済み。
私の担当している業務が、どうにもコロナが落ち着かないと難しく、まして在宅では出来ない業務の為、進めようにも触れようがないのです。

ようやくの土日を迎えても、出かける訳にも誰かに会いに行くことも叶わない今。
引きこもりが苦手な私が、頑張って家にとどまる為の趣味。
むしろ暇つぶし。

それはハンドメイドです。

もともとハンドメイドは好きでした。
手芸(縫物・編み物・刺繍)、ネイル、レジンアクセサリーなど。

先日健康診断後に重い身体を引きずって布を買ってきたのも、子供用エプロンを作る為でした。
小学校もぼちぼち再開し、給食も復活したとのことだったので、新しいランチョンマットで気分を少しでも明るくしてもらおうと思い、ランチョンマットとおそろいの巾着も作るつもりで布を選んできたのです。


金曜日、眠ってしまう前に水通しを行った布は、きちんと乾いていました。
先ずは簡単なランチョンマットと巾着から作ります。

改めてアイロンを掛け、所定の大きさに裁断します。
裏地用の布も同様に。
縫物で一番厄介なのは裁断です。
裁断がなにより面倒くさい!
ここさえ乗り切ってしまえば、あとはミシンを走らせるだけ。
蒸し暑い中のアイロンに耐えつつ、着々と準備を進めていきます。

うふふ、直線縫いの角物。
まるでこれから首都高を疾走するかの如く、私のスピード感が高まります。
さぁ、私の愛機(マシン)よ…共に駆け抜けよう中央フリーウェイ!!

イグニッションON…!
その刹那、ミシンが声高な悲鳴を上げます。
ピピピピピピピ!!!!!!!

エラー…??
ああ…そうだった。
引っ越してきたばかりの時も、長さの合わないレースカーテンの丈を詰めようとして出来ず、泣く泣く手縫いで全部まつった(まつり縫いした)んだっけ…。

いや、でもその後復旧した瞬間もあったよな。
もしかしたら何か解決出来るかもしれない。
まだ買って10年もしていない。
私でも見れるところがあるのでは!?

これでもゲーセンのバイト時代、ありとあらゆるマシンを開けて来たのです(直したとは言ってない)
エラーが出るなら、先ずはエラーの特定じゃい!!


そっとマイマシンを開いていきます。
無難に水平釜を外し、掃除するところから始めます。
長年の放置がたたり、中は地獄の様でした。
糸くず、ほこり、取れる所から取り、指が入らない所は他の物を使い出来る限りキレイにしてみます。

幸いにも送りはスムーズに動きます。
(針は正常に上下する状態)
釜もキチンと回っています。
この状態で一度組みなおし、再び電源を入れなおすと、なんと復活したではありませんか!!

大勝利! 大歓喜!!!
お待たせマイマシン。
さぁ、疾走(はし)りに行こう!!

夜景がきらめく摩天楼を横目に、私のマシンは首都高(縫いしろ)を滑っていきます。
現実の窓の外は快晴の住宅街です。

いいぞ…やっぱり君は最高だよ。
あの日ヨドバシカメラで一目で君に決めた。
サックスブルーが爽やかなアクセント。
上糸周りをカバーするカウルはほんのり恥じらうシースルー。
(ただのカバーの話です。カウルじゃねぇ)


しかし軽快なナイトドライブがこのまま穏やかに進んで行くと思われたその時、再び私に響く甲高い愛機の叫び声…。

またか…やはり君はもう限界なのか?
さっきまで元気そうに走ってたじゃないか。
異音も、おかしな動きもなかった。
そんな筈はない、もう一度引き戻して見せる…!!


ここから私はミシンを分解しては戻し、ミシンのご機嫌を伺っては縫う作業を繰り返しました。
結果、ランチョンマットと巾着までは完成できたものの、エプロンの途中で完全に動かなくなってしまったのです。

え…ここから手縫い…??
ミシンで縫うのは好きだけど…ミシン目に合わせて手縫いは地獄じゃない…??
途中から突然縫い目の大きさ変わるとか絶対嫌なんだけど…。

あれこれ考え、何なら手縫いもチャレンジした結果挫折。
最終的に、送りを手で回し続けるという地獄の所業を行いました。

本気で手が上がらなくなるかと思いました。
結構重いんですよ、あれ。

しかしながら流石にボタンホールは手縫いで作りました。
学生以来ですよ、そんなんしたの。
うつろな目でYoutube見ながらチクチクぐるぐる縫いました。
何はともあれ完成してよかった。
無事お渡しも完了し、喜んでもらえたようでなによりです😊


さて、無事に依頼物は完成したものの、まだ余り布は目の前にあります。
なかなか外出できない状況を鑑みて買ってきた訳ですから、これを機にミシンで暇をつぶそうと思っていた目論見の結果です。

しかしミシンは動かない。
素人目にも限界なことは理解しています。
いよいよか…と、近隣のミシン修理店を調べ電話をしました。
一縷の望みに縋って電話したつもりでしたが、返ってきた返答は無慈悲どころか、ものすごく失礼な物言いで、何もそんな言い方しなくても!
と腹が立ってしまい、では結構ですと電話を切りました。

近隣がダメでも他がある!
と、大手量販店の修理センターに依頼。
引き取って見積するだけで3,000円は確定。
もうそれでもいい。
3,000円捨てることになるかもだけど、それでもあの失礼なミシン屋に払うよりはよっぽどいい!

近所のスーパーへ買い物に行ったついでにダンボールをもらってきました。
ミシンに合う大きさにすべく、切って貼ってキレイに整えます。

おおお…マイマシン…。
ピッタリと箱に収まるその様は、まるで君の棺桶の様じゃないか…。
箱に収まった姿は、普段よりずっと小さく見える。
そんなところまで何か物悲しい…。

生憎この世間的に引きこもりを推進してる状況。
修理センターもいっぱいいっぱいらしく、先に時間が掛かる旨は聞いていましたが、返答までおよそ3週間掛かりました;
目の前にいじれるおもちゃがあるのに触れない、そんなお預けを3週間くらうのはキツかった;


待ちに待った某アッセンブリーセンターからの返答は、パーツ生産完了に伴う修理不可。
覚悟はしていました。
自分も家電メーカーに居ます。
パーツ完了はどうしようもない話です。
ましてメーカーでもないアッセンブリーセンターに詰め寄っても対応のしようはありません。

さようならマイマシン。
あの時棺桶に見えた手製の箱は、本当に君の棺桶になってしまった。
満身創痍のなか、最後に走る姿を見せてくれてありがとう。
一瞬でもエラー復帰してくれた。
それだけでさよならには十分だよ。


感傷に浸るのもそこまででした。
もともと修理見積に出した際、修理費用が予算を超えるなら買い替えることを考えていました。
ミシンにもグレードがあり、自分の持っていたミシンは上位クラスだったので、修理費用が通常クラスのミシン代を上回る可能性があったのです。

ミシンが直らないことが確定した今、一刻も早く買い替えることに頭が切り替わります。
3週間お預けをくらっていた私は、早く遊びたくてうずうずしてしまっていました。

檻の中から唸る獣のごとく、ヨドバシドットコムを開きます。
ミシン…ミシン…ミシン…。
知能の下がった獣は、同じ言葉を繰り返すのみ。
次の瞬間、獣は吠えることなく声を失いました。


「予定販売数を終了しました」


どの商品を見ても書いてある言葉は同じ。
ジャノメ、JUKI、ブラザー、シンガー…。
まじか。
私と同じように引きこもり需要か。
そりゃそうだよね、皆考える事・思いつくことは同じだよね。
だって私が思いつくくらいだもん。

ええい!そんなことで諦めてたまるか!!
ヨドバシがダメなら他はどうじゃ!!
Amazonや楽天じゃダメだ。
今日持って帰れるところ、即日入手できるところで探す!!
うーん、あるには有りそう…しかし刺繍ミシンなんて超高級品は買えない。
見たい…実物を見て判断したい…。
ネットに無くても店舗にあったりしないだろうか。

再び一縷の望みに賭け、電話して在庫状況を聞きました。
やはり大分刈られてる模様。
しかし砂漠ではないっぽい!!
まだ一部草は生えてる!!

ハイスペック車のように書かれてたミシンも、ついには草になる。
しかし今はその草をつかみたい!
ラストストロー。藁なんか。


首筋に張り付く髪をなびかせ、汗で冷えたのか途中猛烈に痛むお腹をさすりながら足を踏み入れたは秋葉原。
先ほど聞いた在庫メモを手に、ミシン売り場へ急ぎました。

問い合わせたときにはあった商品も、既に現在1台出てしまっている。
本当に刻一刻売れてるんだな…と思いながら、店員さんと相談しつつ選びました。
結果、表には並んでいなかった後継機を出してくれ、値段的にも折り合いがついたので購入。

新しいものを手に入れたときの喜びって、大人も子供も関係ないですよね。
帰る道すがら、ウッキウキで帰りました。
子供やん。新しいおもちゃで早く遊びたくて仕方ない子供と同じやん。
何が悪い。

手洗いうがいを済ませ、冷たいお茶でクールダウン。
買ってきた夕飯を済ませ、お待ちかねのミシンタイムです。

どうなの…。
この子はどういう感じなの??
先代・先々代は同じメーカーだったけど、今回は初めて別なメーカーの子。

言うても老舗メーカー様ですので、学生時代授業では散々お世話になったメーカーさんです。
日本メーカー最高。
技術大国ニッポン万歳\(^o^)/

ミシンって基本的にはガイドの番号通りに糸を掛けさえすれば準備出来るんですよ。
下糸巻きも、上糸掛けもラクラク。
最近の機種には大体付いてる便利機能No.1の自動糸通しまで!!


そこからずっと有りとあらゆる物を縫いまくり・作りまくりました。
だってもう楽しくて仕方ない!!!

・ランチトート
・布マスク(2枚)
・斜め掛けカバン(諸々あって計3個)
・ポーチ(各種計5個くらい)
・ポケット付き巾着
・ブックカバー(3枚)
・シュシュ(2個)

ざっと思い出してもこんな感じ。
判りやすく張り切り過ぎ、はしゃぎ過ぎ。


今は少し落ち着きましたが、
久々にハンドメイド欲求が高まった結果、友人と手を組み販売にチャレンジすることになりました!(めっちゃ急)

自分の作ったものがどこまで売れるか判らないし、気に入ってくれる人がどこまで居るかわからないけれど、自分の為に作っててもアイテムに限界はある。
なら他に気に入ってくれる人が見つかるかもしれない可能性に掛けてもいいのでは?

そうです、見切り発車。
何ならまだ捕らぬ狸の皮算用レベル。ださ。

でもnote始めるときに決めたんです。
「何かを変えたい」

あの時はメンタルがボロボロでした。
虚勢張った状態で毎日を過ごすことがやっとだった。
自分を救う術が判らなかった。

でも今は前向きに思えるようになったんです。
これってめっちゃすごい進歩★
まだまだ苦しい気持ちもいっぱいあるけれど、
自分が何も動かなければ世界は変わらないから。

人生は掛け算のようなものだ。
自分が0(ゼロ)なら何も始まらない。

恩師が好きだと言ってたこの言葉を胸に、
ちょっと頑張ってみます☆

うっかり覗いてみようかな?
って思ってくださったら是非よろしくお願いします。

Leine(minneのページに飛びます)


先にYoutubeを宣伝すべきだったかしら…。

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