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かつてマジシャンになりたかった子供の末路

小学3年生くらいの時が多分「なりたいもの」が一番多かった。

化学者→「科」じゃないのはひたすら化学実験がやりたかったから。
オーケストラの楽団員→クラシックが好きで、合奏が好きだったから。ピアノしか弾けなかったのに担当楽器をどうするつもりだったんだろう。
小説家→すでにミステリマニアだったので「書く人」に憧れた時期もちらっとあった。作中で登場人物を殺せないことに気づくまでは。

このとっちらかりぶりにも物申したいことはあれど、とりあえずおいといて、今回のお題。

マジシャン→イリュージョン系の派手な方じゃなくて、カードマジックとかクロースアップと呼ばれる方のマジックの達人になりたかった。

当時は女性のマジシャンやその助手とか、なかなかにすごい格好で舞台に上がっていたので、これは職業にはできないなーと子供心に思ってはいましたが、クロースアップなら家で家族や友達に見せられるし。

というか。カードですカード。トランプ。
トランプマジックの達人。これですこれ。

子供の頃から「カード」がやたらに好きでした。

マジシャンの鮮やかなカード捌き。いくら見ててもわからないテクニック。うまく伝えられませんが、マジシャンのあのビミョーにうさんくさい指先の動きが漂わせる只者ではない感。すごい。
にもかかわらず、使ってるのは私たちが持ってる普通のカードと同じだっていうじゃないですか奥さん??(もちろん「カード自体に仕掛けがある」類のマジックも沢山ありますが、そうでないものもたーくさんあります)

ただし、カードの扱いに慣れるには紙、とどの本にも書いてありまして。
任天堂のプラスチックトランプじゃダメですか…。そういえば昔トランプって課税対象で印紙貼ってあったよね!(唐突に思い出す)
紙製トランプの定番といえば、まず挙がるのがBICYCLEのカード。当時バッキングが赤と紺の2種類だったと思うんですが、私も頑張って赤を買いました。いや、頑張ってと言っても、今800円くらいで買えるんですが(近隣丸善ジュンク堂調べ)、昔もうちょっと高かったような…しかもお小遣い少なかったしな!!「トランプが消耗品?何贅沢言ってんの!!」って感じでした。

とはいえ、購入したものの、正直「これで扱いやすい…?」という具合で、ファン(扇型にさっと開く技術)とかスプレッド(テーブルの上でさっと広げる技術。見出し画像がリボンスプレッド&ターンオーバーです)さえもままならない不器用さでした、はい。
しかも、私の手のサイズだとどう頑張ってもパーム(手にカードを隠し持つ技術)できないんですけど!!

あとね、ゲームする時はヒンズーシャッフル(カードデッキを縦に持ってシャッフルするやり方。日本はわりとこっちですよね)なのに、マジックだとオーバーハンドシャッフル(カードデッキを横に持って以下略。海外はこっちが主流らしいので、この持ち方から派生する技法が多い)になるのであからさまに怪しまれてしまったりもしたな!!

…とかなんとか、しばらく真面目に練習してたんですけど、いつのまにかフェードアウト…うん、私あるあるだよ!
どっちかというと、途中からマジックの習得というよりカードコントロールとかフラリッシュ(カード飛ばしたり器用に操ったりして「魅せる」技法。先述のファンもこの1つ)の方に意識行ってました。意識は行ってたけど習得できてません。実践に弱い。
むしろゲームに時間とられ始めたってのが大きいかも…(笑)。

ただ、「真面目にやろうとする」期間はなぜか周期的に回ってくるので、ある時は専門書まで買い込んで頑張ろうとしていた…ようです。
東京堂の高木重朗さんの著書とか持ってる。訳書の「ルポールのカードマジック」なんて初版だったー。当時の自分、よくハードカバーで買ったな…。

その後、「カードが好き」なところはオラクルカードやタロットカードにちょっと違った形で引き継がれちゃいましたが、おかげさまで、何も考えずシャッフルしてるとボトムをトップに持って来ちゃったりトップをボトムに持ってったりとヘンな動かし方をしちゃうので、これはこれでリーディング上油断ならない感じになってます。
オーバーハンドシャッフルはむしろ下手になってるのに。
世の中って理不尽。


おまけ

フラリッシュ、最近は"cardistry"っていう言い方が主流みたいです。
ぜひ検索して動画など見てみてください❤️
私の知ってるトランプじゃない…(呆然)。

おまけ2

バイシクルのトランプ、1ダースセットならここまで安くなってるとは!
なるほどこの価格だと確かに消耗品…。
今は無料のレッスン動画も豊富な模様。また練習してみようかな。

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