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オリンパス OM-1のプリズム腐食の修復

オリンパスOM-1やOM-2は、非常にプリズム腐食が多いカメラです。
ほとんど腐食しているといってもいいでしょう。
もちろんそのままでも、写真には影響ありませんが、とても気になる部分なので改善したいと思います。
ちなみに、有名な手法でOM10のプリズムと交換する方法もあります。

OM10やOM20のプリズムは同じかつ、ほとんど腐食もないので交換可能です。
しかし、残念ながらそんなに安い金額でOM10が手に入りません。
(カメラ転売ならOM10を生贄にするより、そのまま売った方が良いと思います。)
今回はプリズム交換ではなく、腐食しているプリズム自体を修復します。
OM-1だけでなく、OM-2なども同じ処理でプリズム腐食の改善ができます。
理屈が分かると他のプリズムに応用できる場面もあるので覚えておくと便利です。

まずはOM-1を分解してプリズムを取り出して下さい。
参照: Olympus OM-1の分解


プリズム腐食

取り出したOM-1のプリズムです。
下部分が腐食により汚れています。

原因は、モルトが劣化してプリズム表面の塗装と銀の蒸着を剥がしてしまうためです。
画像のプリズムでは、接眼部分側の塗装が剥がれて浮いてきています。

修復した後のプリズムです。
処理した部分に光を反射させるように撮りましたが、ほぼ腐食は気になりません。
うまくできると、ファインダーから覗くぶんには気付かないレベルまで改善されます。

プリズム腐食の修復

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