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Olympus OM-2の分解

オリンパスOM-2は、OM-1と見た目はほとんど同じです。
「2なんだから1より高いのかな?」と思いますが、そういうわけでもなく相場はOM-1より劣ります。
OM-1との最大の違いは、シャッターに電気を使うか使わないかで、OM-2は電池が無いとバルブ以外はシャッター切れません。
機械的な整備方法はOM-1と同じですが、電子的にダメになってるとあまり治す術がないです。
OM-1と同じく、プリズムが腐食するという持病を患ってます。


基礎知識

OM-2の種類

OM-2N

マイナーチェンジ機種としてOM-2Nがあります。
見た目の違いは”N”の文字位かと思います。
オートやマニュアルの撮影モード切替レバーでリセットがかけられるようになっています。
なんの機能かというと、電池なしでシャッターを切るとミラーアップしてしまうのですが、リセットするとミラーが落ちて(戻って)くれます。
OM-2、OM-2N同様に、シャッタースピードをバルブにするとリセットかかるのですが、OM-2Nはレバー操作だけでもリセットできるので地味に楽です。

OM-2 SP

名前こそOM-2ですが、OM-4に似ています。
台数が少なくてレアですが、あまり人気があるような印象はないです。

パワーワインダー

グリップ部分がかなり大きいパワーワインダーがあります。ボディがはみ出てるのがポイント。

オート撮影

マニュアル撮影だけでなく、シャッター速度を自動的に決めてくれるオート撮影ができます。(いわゆる絞り優先AE)
ややこしいのが、シャッターモードの切れ替えがManual, OFF, Autoの3種類で切り替えられますが、OFFでもある程度オートが効きます。
OFFになってないじゃんと突っ込みたくなりますがそういう仕様です。
あとは、レンズをつけていないとオートで動かないので注意。

シャッター幕

シャッター幕を内側から覗くと、黒と白のドット柄です。
これを知らなくて、「凄くカビ生えてる!」と持って来る方が良くいます。

トップカバー分解

裏蓋は最初に外しちゃって下さい。

いきなり大詰めですが、トップカバーの外し方はOM-1と一緒です。
参考: Olympus OM-1の分解

ホットシューに載ったパーツと、バネはどこかに飛んでいく前に回収して下さい。

OM-1と比べるとプリズム周りの配線がミチミチです。
コードを上手く避けながら、プリズム押えの左右のネジを外して下さい。

右側のネジはその下のコードも合わせて締めてあります。
外すとコードが外れますので、組み立て時に元の位置に戻して下さい。

組み戻す時の注意

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