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お天道さまは見守っている

実は先月から入院している。初めの3日間は個室で過ごしていた。その部屋はちょうど東側に窓があり朝日が差し込んでくる。病院に入院している身としてはとても嬉しく感じた。 その後大部屋に移ったのだけど、廊下側のベッドになってしまったのでベッドから朝日を見ることはなくなった。窓から外を眺めることができるロビーで1日に何度となく空を見に行くことが習慣となった。 週末一時退院の許可が下りたので、久しぶりに我が家の布団で寝ることができた。朝目覚めると日差しがカーテンに当たっていた。私は布

    • 母は母

      数日前から母が緩和ケアに入院している。数年前、癌にかかっていることがわかり摘出したもののその後転移。でも母はもう延命治療はしたくないとのこと。ここ数日が正念場、とは医師の言葉。 正直いって私と母の関係は決していい関係ではなかった。特にここ数年は行き来がなかった程。それというのも母が私という存在を一人の人間として見てくれていなかったことに原因がある。 数年前あまりに理不尽な暴言を浴びせられた私は、それまでの母からの仕打ちも相まって、とうとう堪忍袋の緒が切れてしまったのだ。

      • 3月11日に思い出す

        東日本大震災から9回目の3月11日が巡ってきた。私は東北の出身ではないけれど、東日本大震災の津波被害を見た時に忘れられない建物があった。 もう20年以上も前のこと。毎年春に友人3人と国内旅行をしていた。その4人での旅行の最後の行き先は岩手県。食べ物が美味しそうとか、そんな理由だったと思う。 盛岡駅からレンタカーで浄土ヶ浜へ出発。でも当時はカーナビなどついていなかったため時間が読めず、車から降りて散策ができる時間もなく、車窓から眺めるだけに終わってしまったのを覚えている。

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