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水中出産との出会い 1

最初に、水中出産を知ったのは、
確か1982年か1983年のことだったと思う。

書店の週刊誌を何気なくパラパラとめくったときに1ページの写真が目に飛び込んできた。
その時の印象は、なんてナチュラルなんだろうと思ったことだった。


強烈な印象の中、違和感なく心に残ったその写真は多分、
フランスのピティビエ病院での1枚だったのだろう。

自分の妊娠で、出産に想いを馳せるようになると、
まず、ひと通りの妊娠の経過と出産のことが書いてある本に目を通すことになるのだが、
当時の出産本には、アクティブバースとか、水中出産とかという言葉さえ出てこなかった。
無論、私も知る由もなく、ただ分娩台で寝てするものだというのを本で確認しただけだった。

しかしながら、
お産の時に、分娩台ですることも、ましてや会陰を切開(出産の時に出口が(会陰と専門用語ではいうのだが)裂けるので、それ前にはさみを入れて赤ちゃんが出やすくするという理論のもとの手法)することも解せなかった。

当時
トーマス・バーニー著「胎児は見ている」
を読んでいて、自分がお産するならば、どんなお産が良いのだろうと思い巡らせていた。

自分がイメージしたのは、消毒などの刺激臭がない、むやみに機械的な音もなく、
穏やかな明かりの中、最初に子供を自分が抱き抱えられるお産であった。

そんな中、
書店で出会ったのが、集英社から出ていた『水中出産』という本であった。(残念ながら絶版です。私の手元にも絶版の前に10冊ありましたが、貸しだして帰って来なく1冊もありません。図書館にはあるところも。誰か持っていたら譲ってください。)

その本を観たとき、読んだ時、まさしく自分が求めているお産であることを確信したのでした。

しかし、このときはそのようなお産を日本中探してもどこもやっているところはないことを知りませんでした。

(続く)→出産を受け入れてくれるところを探す

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