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待つこと、環境、母乳

(2007年10月の時点の日記より)

TVで、動物園のキリンの誕生を放送していた。
生まれたばかりの、キリンの母子は、(人間は自分の知りうる知識の範囲で、それがあたかもやさしさと思って行動するのだが)母キリンが母乳が出ないと判断されて、人工保育のために離されてしまっていた。
 しかし、動物園の特殊な環境、出産を映像化される環境、産後数時間の間に、見物人の介入と、キリンの母にとっては、母乳を出して、子に与えるよりも、いかに敵(キリンの母からしたら子供を奪うかもしれない敵にも思える人の侵入)から、いかに子供を守るかという優先順になるだろう。のんびり授乳をするどころではないだろう。
 環境を整えるとはどういうことか?親切と思ってやっていることに介入はないのか?

人のお産も然りである。

私は、チャイルドバースコーディネーターとして、多くの方の出産にかかわってきた。
出産の立会いのときに、気をつけていることは多々あるが、
出産直後から、その後の、完全授乳までの流れには、環境をどう整えるか、父の(多くの人は驚くだろうが、父親が立会いをすることと、産後の母子関係に介入者とならないということは別である。父親となる人への理性に働きかけた、教育と理解がとても大切になる。)介入者とならない保護者、もっと突き詰めて言えば、外的からの防波堤となる役割を活用することである。

自然分娩を希望しても、帝王切開になることもある。しかし、帝王切開の場合は、母体が起き上がれない、動けない。でも、このような状況の中でも、
生まれて直ぐの(もちろん臍の緒を切る儀式さえも、母のお腹の上で、希望すれば、両親のどちらかがすることもできる)、沐浴前の子供とじっくりおっぱいを上げることができる。
ここの授乳、を最初にうまくいくと母乳保育はそう大変なものでもなくなる。

自立母乳、自然授乳、どうあるべきか?考えてみてください。

必要とあらば、いつでも私を頼ってください。

私は、基本的には、最初の(多いときでも)3~5回、母と子の授乳のやり方をお手伝いするだけです。海外の人には電話での指導だけでも何とかなります。

やり方が、わからないだけなのです。

どうぞ、心無い、「あなたのおっぱいは出ないわね!」という、やり方を知らない人の言葉を真に受けないでください。

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