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夏の思い出と海

 夏休みですね。子育て家庭にとって、夏は行楽の季節。我が家もこれまで、毎年、家族でどこかに出かけていました。
 行楽シーズンはどこも高いし、安く楽しめて、自然に触れあえる、ということで子ども達が小さい頃は、もっぱらキャンプ。中でも、美しく澄んだ海が目の前に広がる神津島のキャンプ場には一番よく行きました。
 
 夜は毎日、火起こししてバーベキュー。「小枝を集めてきてー」と言うと、娘達が喜び勇んで競うようにして拾ってきてくれたものですが、最近は旅行計画しても、「えー、キャンプ?」、「暑いところは嫌だよ」といった調子で(笑)。中高生ともなると、塾やらバイトやら遊ぶ予定やら、それぞれたくさんあって、みんなの予定を合わせるのも難しく…。
 今年は近場の海でのんびりと思って、民泊の一軒家を借りたところ、「2泊は厳しいな。1日だけじゃダメ?」と長女に言われ…。もう、夏の家族旅行も今年が最後かな…と思っていたところ、さらにこの台風で出発できず、なんだかしんみりしている私です
 
 が、そんな中、今、しみじみ思うのは、「これまで、子ども達と一緒に楽しい夏をたくさん過ごしてきたよな」ということ。「子育て、楽しかったよな」ということ。
 子ども達が小さい頃は、滞在する期間分の食材、お楽しみのデザートに花火、と恐ろしいほどの大荷物に加え、「釣りしまくるぞー」と道具を鞄に忍ばせていっても「お母さん、まだ釣りするの?」の一言で即終了、という感じで、いつも「あー、1人でゆっくり釣りできる日は、いつ来るのだろうか」といつも思っていたけど、今となっては、あんなに母を求めてくれた子ども達との日々は、本当に貴重だったなって思う
 
 「子育てってあっという間だよ。そして『あの頃は楽しかったな』って思いしか残らないから」と話してくれた、子育ての先輩の話は本当だったな、としみじみ実感しています。
 
 そんなことを考えていたら、なんだか涙が出てきてしまって…。
 絵本づくりをはじめ、色々とやることも溜まっているのですが、今日は全然、テンション上がらず…。ご飯を作る気にもなれず、ゴロゴロしていたら、「いいじゃん、休みなんだから、今日は何もしなくて。ゆっくりしてなよ」と次女。「じゃあ、私、おかぴーの分もご飯作ってあげようか」と、長女は生春巻きを作ってくれて…。まだ、かろうじてまだ素直に母LOVEな三女は「大好きー。ギューしよー」とおもむろに抱きついてきました。
 
 多分、最後となるであろう、家族そろっての夏休み旅行。私の心は海を求めている!少し、日程をずらして様子を見ていますが、我が家の夏と言えば、海と自然が定番だったので、最後に1日だけでも美しい海が見られるといいな、と願っています。 


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