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ぼくは魔法使いになりたかったが、大魔法使いの見習いやっています。誰も悪くない。

本当に雲1つない晴れの日、やっとファランとハルクの二人の結婚式になった。

ファランは披露宴をガーデンパーティーでやりたいと走り回ってきた。

遠方から来る人のために、一日がかり城下の宿屋はいっぱいになりてんやわんやだそうだ。

当のファランは準備に余念なく、愉しそうに走り回っていた。本人自ら動かずとも良いところだろうに・・・

料理、おみやげ、庭の状態から天気迄すべて、まるで失敗したら自分が悪いみたいだ。

そろそろ、かな昼のラッパと共に城内の式が始まる。

バージンロードを歩くのは、ファランと幻の大魔法使いマゥーロィウナクティエ(竜に間違えられた魔法使い)じーちゃんだ。

粛々と進む式典。

キッチンではギリギリの攻防、熱いものは熱く冷たいものは冷たく参加者の人数分が急ピッチで作られていく。

魔法に慣れた者達が、アメージングな料理に驚く。

この世界にはない技術、ピリッとした、香辛料や甘い薫り。

伝統的な料理のほかに中華、和食、洋食様々な料理が作られていく。キッチンは凄まじい勢いで沢山の料理が作られていく。

なにも起きないと、誰もが安心していた。

庭の噴水のわき、昼間から黒づくめの服をまとい、目だけがギラツク魔物がスサノオと真美子に迫っていた。

彼方は少し離れた所から全体を囲む様に魔方陣を描く。

まぁ、火魔法使ったらファランに殺されるからな

ホーリー・エクセレント・・・
唱える彼方は光に包まれる。魔方陣の下からも光柱が上がる。

まぶしい、スサノオと真美子の声。動くなよ彼方は呪文を続ける。黒い男たちはもがき苦しみ消えた。

城の中にいたもの達には、庭で花火をやってやると言ってあったので、あまりに綺麗な光の柱にため息がもれた。

ここまで

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