刀神(とうしん)19
覚悟したものの恐ろしさのあまり座りこんでしまった。上から聴いたことの無い声が聞こえた。
「お前は誰だ」キツイ声音に声が震えてきた
「私は盟約の者です。私の代わりに新さんがあなたを受けました。でも、もういいです。私の元へ戻って下さい」やっと顔を上げる。
「珍しい事を言う、恐ろしさに震えながら私を受け入れるのか」戸惑いを隠しきれない
「はい」覚悟は決まっていた。
瞬間、辺り一面が眩しい光に包まれた
「あ~私は、この者を待っていた。この言葉で癒された。私は眠ろう。」
光は収まり、泣き崩れた私を研師の物部さんが引っ張って座らせてくれた。
何が起きたのか、新さんも驚いた顔をしていた。
まずは、新さんを病院へ大至急連れていった。師匠は付き添っていってしまい、二人になった。
「盟約のものか・・・」ポツリと言った。
「はい、ご縁あって今はここに」
「師匠が良く入れたな」戸惑いを隠さない
「古民家の施設の着物の中に刀を見つけてそれで」
「君は声が聴こえるのか」驚きのあまり凄い顔になる
はい、と答えたかったがつい笑ってしまった。
ここまで
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