『道の手帖 今和次郎と考現学』 河出書房新社
学生時代は経済学部で経済史のゼミにいた。経済史に興味があったわけではなく、いわゆる「楽勝」だったからだ。そのゼミでの「必読文献」のようなものがずらずらとあって、その中に今和次郎の著作もあった。その関係でドメス出版の「今和次郎集」の『民家論』と『住居論』は手元にある。確か、大学生協の書籍部に注文をして手に入れたと記憶している。さっき本棚の奥からこれら2冊を引っ張り出してみたら、箱はそれなりに時代が付いたが、中の本そのものは時が止まったかのようだった。要するに、読んだ形跡が無い。