「アラヤ識」と「五蘊」について
ベルクソンは、脳の中に記憶があるのではないと言っている。脳は物質であり、イマージュである。対して記憶は純粋な即自存在であり、物質ではない。したがって物質である脳の中に物質ではない記憶が保存されているというのはナンセンスである。記憶自体は物質的変化と関係なく、永遠に無傷のまま宇宙の”どこか”に保存されている。脳はただ記憶を現在の知覚へと送り出している仲介機能を果たしているにすぎない。だから脳が破壊されても記憶自体がなくなることはないという。ではいったい記憶はどこに保存されてい