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エッセイ

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#短編小説

Sくん

Sくん

Sくんはわたしの仲良しの男の子だった。

同じ幼稚園で同じさくら組で家もわたしの住んでるアパートから走って5分の所にあった。

幼稚園が終わるといつも公園で遊んだ。

「Sくーーーん!あそぼー!」

大声で叫ぶとSくんが家の中から飛んでやってくる。

Sくんの家からゆるい坂道をこれまたいつもどおりにおいかけっこしながらくだり、行きつけの駄菓子屋さんによって50円で上手におやつを選ぶ。

それから近

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