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自分の所有物はなぜ過大評価するのか〜バイアスに打ち勝つ方法④〜

「いらない物をフリマ等で売りたいんだけど、なかなか売れないんだよな〜、、」
なんて思っている方には今回の記事は必見です!今回は所有意識の3つの落とし穴をご紹介したいと思います。

1. 自分の所有物を過大評価してしまう理由

「自分の持っているものは、他人のものよりも価値がある」なんて思ったことありませんか?この考えは間違っているとは言いませんが、場合によっては不利に働くことがあります。
例えば、物を売り場に出品する際などが当てはまります。
当時3万円で購入したバッグを市場に出品したいと考えています。あなたはこのバッグを何年も大切に使い続けてきました。使い勝手もよかったので、様々な面で活躍してくれました。さて、あなたはこのバッグをいくらで出品しますか?

所有意識の高い人はそうでない人に比べて高値をつけ、また紹介欄のところにはポジティブな内容を書く傾向がみられました。それは「自分の思い出を付加価値として上乗せしているからです。」

つまり所有意識の落とし穴の一つ目は

自分が持っている物に惚れ込んでしまうことで、物に対する思い出などがこの意識をより一層高くしてしまう。

売り手はあなたの思い出にお金を払いたくありません。また相手が知りたいのはいい面もそうですが、欠点の方を重視する傾向があります。実際にフリマで物を売るのを得意とする人はネガティブな面をしっかりと曝け出した上で、メリットも伝えている傾向が見られます。

2. あなたの観点は他人と同じ?

「でもネガティブな面だけ晒してたら、魅力が伝わらないんじゃないの?」
と考える方もいらっしゃると思います。ここで知って欲しいのは

売れる理由は商品の魅力ではなく、売り手に魅力を感じて買っているからです

人は弱みをしっかりさらけ出してくれる人を信用してもいい人に分類する傾向があります。
なので売るのが上手な人は客観的に商品を紹介し、自分への信頼を勝ち取っているのです。
反対に物が売れない人は

他の人が取引を見る視点も自分と同じだと思い込んでいる事だ。売り手は主観視するのに対し、買い手は客観視するので観点は異なる。売る際にはこの視点に立ち情報を提供する事で売れ行きがよくなることを覚えておいてください。

この考えこそが所有意識の落とし穴の2つ目です。

3. 損失回避が売れ行きを悪くする

3つ目の落とし穴は

手に入るかも知れないものよりも、失うかも知れない物に注目してしまうこと。
なので、個人で物を売る際に得られるお金よりも、その物を失う(もう使えなくなる)の方に注目してしまうことです。

既にご紹介した2つの落とし穴にハマってしまう方は根底にこの損失回避の考えを持っているからだと考えられています。

ただ、この所有意識を克服する術は既知されていないのです。人は常にあらゆる物を売買しているので、この所有意識・損失回避の思考の刷り込みが完了しているため、完全な克服をするのは難しい。しかしながら、

この原因を知っておくことで多少の克服は可能である。

この落とし穴にハマっていることに気づくことができるかできないかでそのあとの行動も変わってきます。バイアスに打ち勝ち、不合理な行動を取らないようにするにはまずは知ることが克服の第一歩です。

バイアスには様々な種類があるのでぜひ一度、自分が当てはあるバイアスを確認してみるといいでしょう。

その本を本日Twitterの方で告知させていただくので、覗いて見てください。ではまた次回の記事でお会いしましょう。


https://twitter.com/MinimalistToshi こちらが私のTwitterのURLになります!

p.s.
一番厄介なのはまだ所有していないのに、所有した気になってしまう事である。

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