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読書日記。「モノ」

本を読みましたので、例によって感想を述べます。

「モノ」小野寺史宣さん著を読んだのです。この本はふと降りた駅の初めて行った本屋さんで見つけ購入しました。小野寺さんは存じ上げませんでしたが鉄オタの市川紗椰さんの推薦の帯があったので思わず購入に至りました。
いわゆるお仕事小説です。しかし恋愛もふんだんに織り込みながら四人の登場人物の群像劇です。お仕事小説ですのでこの小説に出てくる東京モノレールの方々にとっては当たり前の日常風景なんですよね。しかし、ただ利用するだけのただ乗車するだけの私たちにとっては、裏方を見る。そんな感覚になります。

私が最も心に残った登場人物は杉本。私は鉄道関係ではないですが彼とは似ている職業。勤務体形。年齢。であります。彼の仕事に対する考えやジャズを愛する心、そして女性。彼のようになりたい。彼のような職業人になりたいと心から思いました。杉本の下りは何度も読みます。月曜から彼のようになるつもりです。

私は恥ずかしながら作者の小野寺さんを存じ上げませんでした。帯にあるにお仕事小説の名手だそうです。検索すると面白そうな小説をいくつも出されていますね。しばらくは小野寺さんに楽しませていただきそうです。

最後になりますがこの小説の舞台の東京モノレールに久しぶりに乗ってみたいと思いました。私の居住地からは羽田空港に行くのには京急線を使うのが便利なのでモノレールは使いません。でもなんだか東京モノレールに乗りに行こうと思いました。そして杉本がいる昭和島に降り立ってみたいと思います。

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