ほんまおおきにさんどした【下書き連載中】

相変らず長すぎて書いても書いても終わらないので「下書き連載」という形で公開始める事にしました。一気に読みたい方は【下書き連載】の表記が取れた頃にどうぞ。 #この仕事を選んだわけ は「職業選択」の章。

似非どすえ弁で綴る、長い間お世話になった先輩への個人的な手紙形式のとある個人の成長物語です。
感謝と謝罪と理由と結末。大体が家族の問題について。いじめ、虐待、ネグレクト、DV、家事の出来なさ、ファッションセンスのなさを乗り越えていく話。
一人称:僕。非ネイティブによるファンタジー京都弁の為、本物の方にはお聞き苦しいかと存じます。

拝啓、長い間おおきにさんどした

先輩、長い間ほんまおおきにさんどした。
先輩は今どうしてはるやろか?この手紙を開いてくれたという事は僕の文章を読める程はお元気でいてくれてはるやろか?
個人的な手紙をこうやって公開している事に対し疑問を持ってはるかもしれませんね。理由は後で説明させて貰いますが、今、一石二鳥モードなんどす。難儀かけてしもてほんますんません。なんで僕というキャラクターを出して来たんかという話もまた後で。

僕が帰国した時に先輩が声かけてくれはった事、ほんまにおおきにさんどした。僕にとってはほんまに僥倖やったけど、先輩にとっては貧乏籤やったかもしれません、僕の問題を大分背負って貰ろて。おおきにさんどした。
僕ね、多分やけど薄々気づいとったんどす、僕が先輩にとって有益ではないって事に。特に先輩はええ相棒さん見つけはったみたいやったし、ほんまはもっと早よ定期報告会おしまいにしたら良かったかもしれません。でも、僕にとっては本当に本当に有り難かった。

ほんまのほんまにおおきに。
そして甘えてしもてすんません。

先輩がおらんかったら、僕は多分もっと早くまた海外に出てたと思います。そして僕の家族は崩壊してたかもしれません。
だからね、先輩は僕の恩人でもあるし、僕からしたら僕の家族の恩人でもあります。ほんまおおきに。長い間僕の心を支えてもらいました。ほんまおおきに。

去年僕が原因不明で吐血し倒れた事、あれはいろいろ限界きてた結果なんやろうなと思います。
あの時もほんまおおきにさんどした。「遠くの親戚より近くの他人」とは言うけど、僕が玄関で倒れて動けんくなってても、誰も何もしてくれへん、優しい声もかけてくれへん。まぁ蹴ったり殴られたりはしてないし、「邪魔」とか言われたりは…して?ないような気が?するんで、(いや、邪魔って言われたから少し動けるようになった際に這って目につかん部屋に移動して再び倒れたような?) マシかなとは思うけど、先輩や友達が温かいメッセージくれて、ほんま励まされました。ほんまおおきに。ほんま「一緒に住む家族より遠くの友達」「心の距離が遠い親兄弟より優しい他人」どした。
あと、この文章読んだはるか解らんけど、診療所の帰りに、しんどすぎてコンビニでしゃがんでしまった時、声かけてくれはった店員さんも、帰り道の途中で歩かれんくなって水路の縁石で長い事座ってた時に声かけてくれはった方も、そしてとうとう駐車場の石の上に座り込んで石像と化した僕に声かけて車で送ってくれはったお孫さん連れの方も、ほんまにほんまに有難うございました。優しさが身に染みました。普段やったら徒歩30分程度やったし、なんかなんとか行ける気がしとったけど、あの時送って貰えんかったらきっと帰りつけへんかった。僕が鶴やったら反物織ってお返ししたい。ほんまおおきに。

結論から言うと、お陰さんで今では僕の家は徐々にやけど良い方に向かってると思います。相変わらず三歩進んで二歩下がる感じやけど。ほんまお世話さんなりました。おおきに。早よ僕がいなくても大丈夫なようになって欲しいけど。ま、気長に、なるようになるしかないし、気張りすぎんとぼちぼち頑張ります。

という訳で以下は僕自身の話と、僕のとこの家族の何が問題で、何が転機となり、僕は何を変えて今があるのかという、僕なりの分析どす。先輩に大量の迷惑メールを送りつけた時(ほんま迷惑かけてすんませんでした)何が起こってたのか、その時何を乗り越えたのか、その後結構長引いた精神高揚ヨッパライ躁状態期間(ほんますんませんでした)の事も書いてます。非常に長いし先輩的に耳タコな話も入ってますけどご興味あればお付き合い頂ければ幸いどす。

僕というキャラクターの核となるもの:DD

崖の街で駅に向こうてる時、先輩僕の名前の古い由来訊いてくれはったでしょ?あれ、嬉しかったどす。ほんまおおきに。でもまさか覚えてくれはったんやという非常な驚きと、なんせ親父ギャグやから黒歴史として封印したという気恥ずかしさで、つい流してしもてすんません。
僕ね、反抗期らしい反抗期はなかったんどす。その代わりむしろ一生涯かけて反抗期やってるのかもしれません。あと、僕が先輩とお会いするちょっと前までは内心ではロックな人生だったんどす。

まず僕自身が僕の人格の核をどう捉えているかというと、DDどす。DT違いますぇ。「D(誰でも)D(大好き)」。「ねほりんぱほりん」の地下アイドル回で、地下アイドル達の隠語でどのアイドルに対しても「君が一番好き!」と言ってくるような節操ないファンの事をこう呼んでるそうなんどす。僕の事やな、と思いました。まぁ僕はあんま嘘はつきたくないんで、「一番」とか「初めて」とか言う強調用語はそんな使わんように気ぃつけてますけど。
誰だって何かしら素晴しいところがある、みんな違ってみんないい。ちょっと会っただけで直ぐに好きになる。多分それが僕なんやと思います。
勿論惹かれる力に強弱はあって、大きく惹かれるんは「何かが大きく欠けてはる」キャラクターや「芸達者」な方なんじゃないかと最近思っとります。先輩の健康が大きく欠けてはるキャラクターさんも大好きやし。一番僕がお嫁さんに欲しいと思っている鬼さんやけど、もし容姿が例えば完全体の神獣とかやったらこれほどまでハマってなかったんじゃないかと思います。因みに僕自身のチビハゲデブ程度ではあんま欠けてないと思っとります。僕の容姿モデルは社畜時代の同僚&性格は京都風にちょっと挑戦してみたかったんで。なお、社畜時代の僕はコミュ障の人間観察期どす。

僕の今迄の人生を表わすと、
「相手の期待はことごとく裏切ってやる」という自意識過剰のロック期、
対人恐怖症と自意識過剰を治す事、社会で上手く振舞えるようになる事、常識を学ぶ事を意識したコミュ障の人間観察期、
DDである事を自覚し相変わらずコミュ力修行中の今現在、の3期間があります。
僕が先輩と逢うたんはちょうど最初の転換期どす。

僕が人生初の「他人を演じる」という遊びができたんは先輩のお蔭どす。おおきに。物語を創る、ではなくキャラクター単体を造るというのも初めてどした。その時も先輩は僕の造ったキャラを「もっとタガーのようなキャラかと思ってた」と言ってはりましたね。あのキャラクターは物語の作り手視点で「道化回し」「オチやボケを担当できる」「書きやすいキャラ」を意識して作ったキャラクターどす。モデルは当時ハマってたライブツアーに出てくるキャラクターどす。作った時は自分で演じる事になるとは思ってなかったんで、演じてみてしみじみとストレスの溜まる面倒なキャラクターやなぁと思いました。
その後にRPG用に造ったキャラクターは演じる事が前提だったので、人間考察の一環として自分と違う要素を意識しました。モデルは社畜の同僚達、僕と違い「コミュ力があり」「へらへら笑いながらネガティブ発言をする」「ヘビースモーカー」「パチスロ好き」「無責任」「ずっとコーヒー飲んでる」「食に興味がなく不健康に痩せている」という要素から、後に楽に演じれるキャラクターができました。そして僕はハゲデブ要素は僕その物なんですが、「京都」=「ネガティブ」「上品な振る舞いができる」「空気読む」「怖がりだけど強がり」「暴力に訴える人間に対しての押しは弱い」「細かい、繊細、気遣いができる」「ちょっと嫌味」「本音と建て前使い分けれる」。あ、もちろんこんな京都人ばかりじゃないって事は知ってますえ。僕の中の「僕と遠い」京都人イメージを誇張させてもらいました。演じる事、その背景を作り込む事で、僕と違う要素を持つ人間の思考回路と背景を考察しようと思いました。尚、僕は「京都弁」「細かい設定なので発言させる為に大量の調べもの(トレンド検索や事実確認)を必要とする」という面倒さから使い勝手が悪い、という結論になりました。逆に無責任なキャラクターは演じるのが非常に楽どした。

押し付けられた将来に刃向う園児

先輩はどんなお子さんやったんやろ?僕は、幼稚園の先生が生徒に楽器演奏を教える為に、鏡合わせで左手で鈴を持った場合、他の生徒が右手で鈴を持つ中、左手で持つような子どもどした。
何で右手で持たないの?と聞かれたら「だって先生左手で持ったはるやん」と言うような子どした。
「将来の夢」を聞かれるのはその頃から大嫌いどした。なりたい物なんかなかったし。
なにより大人になりたくなかった。
だからね、僕は幼稚園の頃は「大人が喜ぶ答え」をあえて答えてあげてたんどす。「お花屋さん」「ケーキ屋さん」「運転手」「幼稚園の先生」「○○ちゃんと結婚する」あの頃大人たちを喜ばすんはとても簡単な事どした。家族以外は。

学歴コンプレックスが激しい母による、「国立大学に行き、医者か弁護士か国会議員、『先生』と呼ばれる職業に就きなさい」という洗脳教育は既に始まってました。熱出してうなされる時の悪夢は難しい漢字がぐるぐる回ってる夢どした。当時やらされてたフラッシュメモリカードどす。読めへんかったら怒られます。熱出したり風邪引いても怒られたけど。
母は「褒める教育をしたのよ」と言ったはりましたけど、僕が覚えてるのは怒られた事ばかり。あと、近所に僕の事をまるで自分の事のように自慢して話している母の気持ち悪さ。雨降りの日、みんなにお迎えがある中、一人で傘さして帰って、他のお母さんに「偉いね」って言われて無性に悲しかった事。雨が降って母さんが蛇の目でお迎えしてくれた事なんてあったんやろか。僕の母は、外面はほがらかやけど家の中では不機嫌やった。

大人はむかし子供やったハズやのに、なんで子供の気持ち解らんのやろ?って思ってました。

ま、これでも僕の時はまだマシな方やったと思いますけど。一番辛かったのは、一世代年上の長子とその年子の第二子でっしゃろね。僕は年離れてるお陰で、性格的に「一番上やろ?」とか「一人っ子やろ?」ってよう言われます。第三子の末子ですけど。母が上の二人に熱心やった分、僕は放置されて育ったし、上の二人で洗脳教育が失敗してる分、母も少しは学んだんでしょう。

とりあえず漫画家って事にした小学生

小学校の頃、長子と第二子は専門分野で素晴しい大学に進学しましたけど、母の望む国立大ではなく偏差値的に母が満足できない大学どした。「恥ずかしいから大学名を他人に言うな」と僕は命じられとりました。今なら、その母の価値観こそが恥ずべきものやと思いますけど、その頃の僕はそれを受け入れておりました。
その頃の僕は夢を聞かれたら「漫画家」って応えとりました。漫画読むの好きだったし、自由帳に漫画描いてたんで。国立大に進む気はあったけど『先生』だけには絶対なりたくなかった。何よりも母のような人間になりたくなかった。母は教師だったので。あと、クラスで「将来○○になりそうな人」ってので僕は「政治家」って言われて凄い嫌やった事を覚えてます。

小中学校の頃は何や個性的な人間にならなあかんと思ってました。漫画家になるにもオリジナリティ大事、と。「個性的」を履き違えてたんで、「意外性」や「人と違う事をする」「期待を裏切る」のがカッコいい、と。マイナーなジャンルやサブカル、懐メロ、「僕、こんなんも知ってますぇ」という事が自慢どした。イタズラも好きでしたね。先生が座るタイミングで椅子引いて尻餅つかせたり。大人が尻餅つくとマジで危険(怪我的な意味で)、と実感してからはやめましたけど。小1か2の時に6年生のちょいデブいじめっ子の首を締めて(物理)泣かして先生にマジ怒された事もありました。首って危険どす。これはイタズラじゃなくて意地悪に対して腹立ったケンカどすね。普段えらそうにしてる野郎がゴキブリが苦手と知った時にゴキの死体を持って追いかけ回した事もあります。嫌がらせどすね。
あ、僕の出身地、田舎なんで、良かったら「田舎の木造校舎のみんな大体仲良しで自然が近い小学校」をイメージしてください。都会のコンクリートのイジメ多発してる生徒数の多い学校じゃなく。通学途中で羽化途中で死んだオニヤンマを見つけては校長先生にあげたり、学帽でチョウチョやバッタ、果ては鳩まで捕まえたり、猫追いかけ回したり、基本大人しくて本好きのもやしっ子走るの遅くて体育苦手の割に色々やんちゃしてました。あ、小学生の時は痩せてたしチビでした。大人の足の下を掻い潜るのが得意でした。デブになったのは自分で金を稼げるようになって買い食いできるようになってからどす。大人バンザイ。
…勉強が出来て体育苦手で大人しいのに唐突に正義感に燃えいじめっ子に立ち向かうもやしっ子(2人がかりで足を引っ掛け倒した挙句頸部を締めるという卑怯な戦法で勝利を収める)、校長先生とも仲良し→政治家…なるほど納得どす。

いじめに遭った中学生、水戸黄門を目指す

中学の時、いじめに遭いました。
いじめのきっかけは文化祭の演劇どす。前まではおとぎ話とか面白い話やったし生徒が選べる選択肢あったのに、何故かその年は先生が「絶対これをやる」と決めてもってきた脚本が、NHK名古屋が作ってた中学生ドラマの「中学生日記」みたいな脚本でした。不良みたいな少しドロップアウトしそうな子に、お人よしで面倒見が良い優等生の子がなにくれと声をかけて、卒業式か何かこう節目な会に誘って、最後はちょっと友情を育むみたいな話どした。
最悪どす。
実際中学生である自分らからしたら何も面白ない話どす。
今思えば、先生的には、不良生徒達の面倒を見るのが嫌で、生徒の話は生徒同士で解決してくれー!と責任を生徒に丸投げしたかったのかもしれません。先生の手を煩わせないこんな理想的な事が起って欲しかったんでしょうね。原理は僕の母の「相手を自分の思う通りに振舞わせたい」という洗脳教育と同じどす。
僕は今回は役者じゃなく大道具や衣装チームに回ろうと思うてました。が、出来ませんでした。他の子らからめちゃくちゃ熱心に頼まれたんどす。主役(優等生)をやるのはお前しかいない、やって欲しいと。みんな嫌やったんやろうなぁ。僕も嫌やった。そんな偽善者みたいな役。でもみんなが助かるんならと引き受けてしまいましてん。この選択はずっと悔やむ事になります。
その後、もっと最悪な事に、役名を自分達自身の名前でやらされる事になりました。これも先生の命令で。
僕の小学校は穏やかな場所にあったけど、中学校は近隣の校区が合体し、親の収入に格差がありました。また、先輩後輩という上下関係がストレスを生みます。勉強も難しくなるし受験も意識する。
不良の役はええですよね。思った事言えるんどす。僕の役に対して「キモイ」と演技のアドリブで言い始めた事が、僕に対して「キモい」と言うようになるんはあっという間でした。僕は卒業までずっと、陰で、すれ違いざま、集団から「キモい」と言われ笑われ続けました。
彼らにとっては「やっていい軽いストレス発散」なんどす。みんなやってるから。あと、僕は基本群れへん一匹狼やし、勉強出来て先生と対等に話せて一見精神強そうですしね。
いじめっ子など一人や特定の人間による明確な悪意と違い、不特定多数の軽い悪意ほど対処不能なやっかいな物はありません。僕は全部無視する、そっち方向は一切見ない、傷ついていない振りをする、という対応で高校までの我慢やと思って耐えました。けど、ほんまは凄い辛かった。「キモい」という言葉は僕の中でずっと使う事の出来ん言葉になってたし、僕に向いてなくても聞くの嫌やった。人間、特に群れてる男子の集団は恐怖の対象になったし、自意識過剰に拍車がかかった。今でもこの話するの辛いし、泣かずに話す事が出来へんからあんま話しません。
木村花さんの事件で、SNSいじめや、リアリティーショー出演者の自殺率の高さが話題になりました。僕にはようわかります。一人の人間が抱える性格も問題もひとつではありません。でも、物語として解りやすくする為には、視聴率を上げる為にはキャラ付けをして固定化する必要があります。僕の好きなドラマ「glee」でも多感で難しい役所を演じる事になった少年が自ら自分の人生に幕を引きました。自分の中にそういう面が無い訳ではないけれど、自分にとってそれが全てではないキャラクターを演じなければいけない苦しさ。その自分ではないキャラクターが周りから自分と同一視され、押し付けられ、あざ笑われたり憎しみを受けたりする。悪意を向けている方は自分のストレス発散やし、他の人もしてる事なので、大した事をやってるとは思ってないんどす。
でも、受ける方は孤独の中、一人で大量の悪意と向き合う事になるんどす。

さて漫画家目指すっていう話やったんで、漫研入って中学の間に投稿しよう思ぅたんやけど、いざ道具揃えて描き始めて分かったんが、「物語創るって難しい」。
起承転結の「起」は浮かぶんどす。なんや壮大なカンジのヤツが。「結」もなんとなく「こっちかこっちにしたいな」ってのあるんどす。「転」も浮かぶ事あるけど、問題は「承」、全然思い付きません。自由帳に浮かんだままダラダラと描くのとは違って、決められたページ数内で面白く纏めるってほんま大変どした。結局1作品も出来てません。あと、後輩にえらい絵上手い人おって、速いし上手いし、ほんま中学生か!?みたいな凄さでした。あと、僕、実は絵描くの別にそんな好きやなかったんです。友達が描いてたから描いてただけで。あと褒められるから描いてただけで。絵描くのって時間もかかるし大変。上手い人や好きな人がやればいい。僕は漫画家無理やなって思いました。
高校生になる前に将来決めとかなあかんなって思って、浮かんだんが「水戸黄門」。裁判官になろう思いました。
数学も科学も生物も好きやったけど文系選択しました。高校3年間はほぼ塾と学校と家の往復でずっと勉強してました。

夢破れて山河有、とりあえず法学部は入っておく

そして高校3年の時、見てしまったんどす。
日本の裁判官とドイツの裁判官の生活を比較するドキュメンタリーを。
日本では裁判官は私人としての権利が殆どありません。
まぁ当時の話で今はどうか解らんけど。いや見て良かったです。そんな息苦しい人生無理やって思いました。しかしながら既に法学部目指して勉強してて、受験直前の今更理系に変更する事もできへんし、とりあえずそのまま法学部に入りました。

法律を学びたかった理由は実はもう一つあって、「家族から自分を守る為」。
一世代上の長子と第二子は大学卒業後、時代ですね、非正規雇用のパラサイトシングルとして実家暮らしで働いてました。毎日が母と二人の喧嘩どす。「早くくたばりやがれクソババア!」そんな怒鳴り合いしょっちゅうどした。母は二人に「ひとは20歳になったら自立するものだ、家を出て行くものだ、さっさと結婚するものだ、子供作って初めて一人前だ(そうでない人間は劣っている)」という自分の価値観を二人に押し付けますが、二人は十分な資金もなければ自分で家事をしたくもなし結婚相手もいない訳どす。「離婚前は両親が喧嘩ばかりで家がギスギスして辛かった」という話よう聞きますやん?親子の喧嘩も酷いもんどすぇ。
僕は自習室や図書館を利用して、出来る限り「家にいる時間」を減らしてました。また、家にいる間は部屋に籠って「漫画を読んで架空の世界でストレス発散する」。勉強は家の外で毎日やってましたからね。通学時間も勉強してました。上二人の大学は県は違えど比較的距離が近く、大学時代寮に住んどったものの電車で気軽に戻って来れる距離で、ほぼ毎週実家に戻って来ては大きいタッパーに煮物などの食糧詰めて寮に持って戻ってました。寮に住んでるのに食糧・炊事は実家に寄生しとりました。
僕は絶対「家族が気軽に来れない距離」の大学に進学してやろう思ってました。僕にとって一番の敵は、第二子どす。僕に対する態度は正に「お前の物は俺の物、俺の物は俺の物」のジャイアンどす。暴力をふるわれた事もあります。子供の頃の「一回り」の年の差って、如実に体格差で出ますからね、相手は武道もやっとったし、もやしっ子の僕が体力で敵う訳ありません。僕が初めて貰ったお年玉は第二子の読みたい漫画雑誌になりました。自分の漫画や物は自分の部屋に仕舞い込んで一切触らせない「汚い手で触るな」言って来るのに僕の部屋には僕がいない時に無断で入って来て、物色し、僕の物を盗って行きます。一応だいたいは後で返してくれるけど。親の部屋勝手に入って勝手に金盗んでた時もありました。僕にとっては一番の悪人やったけど、本人は「正義のため」「やって当然」でやってはる事多かったみたいどすぇ。「金をくれない親が悪い」「弁当作ってくれない母親が悪い」「小さい時から○○習わせてくれなかった母親が悪かった」
僕ん家のお小遣いは基本ゼロベースで、僕の時は「出来高制」。父親の肩叩き100回につき1円か、中学からは定期考査の点数次第どした。家事は分担制。掃除洗濯皿洗い朝食昼食は各自。共用部の掃除、僕は風呂担当どした。夕食は持ち回り制。母土曜父日曜、平日は僕ら3人で分担。
第二子としては友達で家事を担当させられている子はおらんかったそうで、それが不満どした。なんでお母さんの仕事を自分がせなあかんのか、と。あとお小遣いがなかったんも。お小遣いも家事分担も全て「親が一方的に決めたルールに子が従わせられる」形式どした。第二子からすると、受験に失敗したのも何もかも親のせい、特に母親のせいだそうで、「中学から人生やり直したい」ってよう言うてました。僕は中学なんて暗黒時代二度とごめんやったけど。ま、やり直しさせられるんやったら文化祭の演劇には出ない、選択どすね。あともうちょっと早くから勉強に力入れてもう少し上の大学狙うかな。でも大学でいい友達と会えたから同じ大学は入りたいどすね。
そんな訳で「全部母親が悪い」病の第二子がよく僕に言ってたのが「早く結婚して自分を養ってくれ」。意味不明でしょ?僕の新婚家庭に「扶養家族」として乗り込みたいそうどす。「お前の物は俺の物、俺の物は俺の物」っていう泥棒人間が自分の未来の家庭に乗り込んでくる想像してみてくださいよ。最悪どす。尚、笑えるんは、受験日直前、流石に家では勉強しないなんて言ってられなくなって、必死こいて勉強してる僕の部屋を、仕事から帰って来た二番目は、バーンっと扉開けて入ってきて、自分の上司の悪口を凄い勢いでババババババッと話して行く事が続いた、というエピソードどすね。僕、聞いてませんけど。勉強してるんで。ま、話終わったら「ハイハイ」位は言うたったと思いますけど。言たい事言うだけで満足なんどす。そして僕の状況は一切考慮してくれない。
僕ね、親しい友達には「良く喋る方」って思われてるんですよ。オタクやから。自分の好きな分野喋るん好きどすね。でもね、家では殆ど喋らん方なんどす。家族が僕に「喋らない事」を求めてる空気読んでるし、僕の話を聞いてくれる家族なんておらんかったので。先日、長子と電話した時「お前、めっちゃ喋るんやな。しかも独特な喋り方する、オタクみたい」って言われて、むしろ今迄僕の事オタクやと気づいてなかった事にびっくりしました。ま、今回の電話は時間が無かったし必要やったので、いつもやったら相手の反応で理解度を見ながらゆっくり喋るのを、大量の情報を凝縮して順序立てて一気に早口で喋ったってのがあるんですけど。

小学校の帰り道、オバケが出た!と、みんな一斉に全速力で走りだした時、僕は足が遅かったので取り残され、こけて、涙目になってました。そんな時、通りがかった中学生のお姉さんが「大丈夫?」ってハンカチ貸してくれた事覚えてます。お姉さんの優しさや大人っぽさにドキドキしました。
中学生の時、漫画の中の大学生がカッコイイ大型バイクに乗って凄いアクションするのを見て、大学生って大人やと思ったしヒーローやと思って盛り上がりました。
が、その人達より年上のハズのうちの家の上二人は精神がいつまでもずっとガキどした。
僕が泣いてたら「泣け泣け、泣いただけで解決するんやったら警察いらん」ってようからかわれました。好きなもんは最初に食べとかんと盗られるので一番最初に食べます。後で食べる時は持ってる事バレんよう隠す必要があります。僕にとって実家は弱肉強食の世界どす。しかも肉体的には圧倒的に不利。知恵つけるしかありません。
祖父の葬式後、親が兄弟間の相続でもめてるのをみました。うちの兄弟も絶対もめるやろ、て思いました。大人になって司法書士の友達に話聞いたけど、相続額の大小に関わらず遺産相続はほんまもめるそうどす。僕の新年のタスクは遺書の更新どす。確定申告とセットで私有財産見直しつつ作ります。子供おらんしまだ死ぬ歳じゃないけど事故あるかもしれんし一応備えとこ思てね。あ、もちろん未来の地球に全額寄付どすえ。親兄弟?僕の親や兄弟の問題を作りだしたんは日本社会どす。そして僕は今日まで何よりも貴重な「時間」という資源を割いて問題解決の為に行動しました。僕の死後は是非日本社会にご負担頂きたく存じます。あと、遺書の「言葉」は親兄弟に残せる最後で一番のプレゼントとなります。ま、言葉を受止めれるだけのアンテナがそれまでに育っているかどうかは解らんけどね。

そんな訳で「自分を家族から守る」為に法学部入って早々、がっかりしたんは、日本法ってのは基本「家族の事に口出ししない」「家族の問題は家族で何とかしてくれ」ってなってるって事。ま、今はも少し変って来てるとは思うけど。法律っていうのは基本、その社会のその時の一般的な感覚に合わせて作られてるんどす。「イスラーム法」って授業選択したけど、即ちコーランどした。イスラーム社会の価値観、常識はコーランによって作られてるので。僕が勉強してた頃に「昔の日本の悪法」として有名だったのは「尊属殺」。尊属ってのは親や祖父母など、親類で自分の系譜に繋がる古い人々。子や孫は卑属。他人や卑属を殺すより、親や祖父母を殺した際により重い刑が科されるっていう法律どした。この法律を変えるきっかけとなった事件がまた酷くてね、散々DVを受けた娘はんが…と、長くなるので割愛します。気になるようやったら調べてみてください。この尊属思想は孔子思想から来てます。この尊卑っての、良ぉないですよね。
ご存知のように、日本の殺人事件は半数以上が親族内どす。そりゃそうや、一緒に暮らす意見の合わない人間ほど人生の苦になるもんはありません。そして親子っていうのは、DNAは貰ってるんで、外見上似てくるんは仕方ないんですが、中身は全くの別もんどす。人は血よりも育ちどす。親世代の生育環境と子世代の生育環境は違う。教育も常識も違う。僕が読んでた漫画を、親はもちろん、上の二人は読んでない。あ、二番目は勝手にチョロまかして行ってるから、僕の持ってる漫画、隠してる大事なの以外はほぼ全て好みかどうかはチェックして好みやったら読んでたみたいですが。
中身、つまり考え方は、親子より夫婦の方がそっくりどす。ま、うちは恋愛婚じゃないんで全然似てないんどすけど。

僕の家族に対するモットーは「血が繋がってるだけの他人」どす。

毎日が「修学旅行の夜」の寮生活

「家族が気軽に来れない距離」にある大学の寮生活はめちゃくちゃ楽しかったですよ。家族がおらんってこんなにいい事かと思いました。
寮は一部屋3~4人で、2回生と1回生、先輩と後輩が同じ部屋やったから、授業選択のコツ、どの教授が楽かとかガッツリ教えて貰えて有り難かったどす。それに、僕みたいな陰キャでサークル入ってなくても友達出来るんが本当に良かったどす。なんせ始終同じ空間を共有して生活するんで、仲良くなるか、早々に合わんって退寮するかの2択どした。

思えば僕はずっと人格がある事を否定されて生きてきました。母にとっての僕は「自慢のアクセサリー」。長子にとっては「ぬいぐるみ」か「湯たんぽ」。第二子にとっては「言う事を聞かせる犬」。父は家族にも子育てにも無関心どした。
同居する人間に「個人」である事を認めてもらえて、意見を聞いてもらえるってこんなにも有り難いし、生きるのが楽しくなるんやと実感しました。僕にとっては寮生の方が血が繋がってるだけの人間よりずっと家族どす。今でも仲ええどすえ。2020年、COVID19の流行で世界の時間が止る中、久々に頻繁に連絡取り合って、やっぱ有り難い繋がりやなって思いました。

生きるのが楽しくなったのと同時に、僕の家族が異常であり、だから僕は常識ないんやって痛感しました。今までは「人と違う事」は個性だと思っとったし、個性出さなあかんと思ってたから密かな自慢やったけど、同時に「出る杭は打たれる」と特に中学の時に思い知らされたんで、なるべく自分を隠そうと思ってたし、僕の母は良く「家の恥」という言葉を使ってて、完璧じゃない人間は家の恥になるから表に出たらあかん、テストで百点取れない、偏差値一番高い大学入れない、足遅い、僕は恥さらしやと思ってました。何かミスする度に、それがほんの小さい事であっても、だから僕はダメなんやって苦痛どした。
高校の頃は「人生とは恥の連続である」って思ってました。いじめられた事や、間違ってると指摘された事、人前でミスした事を何度も何度も思い出しては苦しんでました。
一匹狼気質で、同じ一匹狼同士の友達はおったけど、他の家がどうかっていう話をガッツリした事はなかったんで、他の家は漫画の中の家族みたいなもんかなって勝手に思ってただけどした。僕ん家が漫画の中の家とは違うなって事は薄々気付いてたけど、友達にも、漫画の中にも、僕みたいに「一回り年上」の兄弟を持つ人間はおらんかったし、違いとは個性でありいい事やと思っとりました。漫画の中の家族は理想的な温かい家族もあったけど、僕より酷いとこもあったしね。
でもね、高校ともなると流石に気付くんどす。僕の「個性」としてるひとつ「マイナーな事やトリビア色々知ってる」って全然オリジナルじゃないって事に。大体本で読んだ事かテレビで言うとった事どす。全部ウケウリの二番煎じどす。人類こんだけ長い歴史あって、僕だけのオリジナリティなんて存在するんやろうか、ネット検索すれば僕が疑問に思った事なんて大体誰かが既に疑問に思って調べてくれとります。「他と違う」で個性出すとか世界中見れば無理なん違う?って。だから「他と違う」方向に頑張るのは意味なさそうやと、大学入る頃には思ってました。

同じ部屋になった、後に家族よりも有り難い友となる他人は、衝撃の綺麗好きどした。整理整頓きちっと出来る。考え方がめちゃくちゃロジカルでシステマチックなんどす。僕、お道具箱に物詰めたり、積み木をきっちり片付けるのは得意やったんです。「空間に隙間なくみっちり詰め込む」どすね。でもそれって、「取り出し易さ」「使い勝手の良さ」「仕舞い易さ」は考えられてないんどす。
加えて、僕の心の中での優先順位で「掃除・片付け」は最下層どした。一番上は勉強どす。勉強より漫画読んだり美味しい物食べる方がもっと上やけど。英語ではclean&tidyって言って、cleanが菌などがいない汚れがない清潔さ、tidyが整理整頓されている状態だそうどす。うちの家では第二子が一番cleanを気にするけど、tidyを気にする人・考える人はおりませんどした。お蔭で学校から貰って来たプリント類は床に散らかり放題でたまにざっと纏めて箱に詰めるカンジやったし、物はどんどん増殖して適当な所に収納するから、必要な時に見つからん、「探す」手間がめちゃくちゃかかってましたね。
同じ部屋で、話し合ってゾーン決めしたんどすけど、そいつのゾーンは常にめちゃくちゃ綺麗なんどす。僕のゾーンは散らかって→片付け→再び散らかるの繰り返しどす。3回生から友人は一人暮らししたんで、よう入り浸らせてもろてたんですけど、そして今もちょくちょく遊びに行くんやけど、めちゃくちゃ快適どす。空間の運営ひとつで心の解放感や生活のし易さって全然違うんやなって実感させてくれました。

驚いたんは、他の大学生が全然家事出来へん事どした。僕もそんな得意な訳やないけど、洗濯機に入れる洗剤に適量があるって事も知らん。洗濯機のゴミ受けからゴミ取らなあかん、乾燥機のフィルターほぼ毎回清掃せなあかん、って事も知らん。キッチンにはなんや腐ったダンボールが調理台に放置されとる。(まな板代わりに使われ、古くなったらその上に新しいダンボールを重ねていってたようどす、層になっとりました。)学生による完全なる自治寮で、大学等大人の介入はなく、清掃業者なども入れとりませんでした。
皆さん学業に力入れるご家庭ばかりで子供に家事やらせてなかったんでしょうね、男子寮も女子寮もそんなカンジどした。幸運な事に僕んとこは両親共働きで家事は持ち回り制、同室の友は片親やったそうどす。友人と二人で協力してキッチンを徹底清掃しました。ダンボールは廃棄どす。勿論同じ階の他メンバー、先輩方に清掃していいか捨てていいか聞いてからやりました。
最近「家事ヤロウ」「父さんのきょうからキッチン」など初心者向け男子向けの家事番組が増えててほんといい風潮やなって思います。僕、学校で習う教科の中で人間にとって何よりも重要なんは「家庭科」やと思います。人間は動物である事からは逃れられません。動物である肉体を清潔に保つこと、バランスの良い栄養を取る事、十分な休息を取る事、そして運動させる事って基本中の基本なんどす。作業効率・パフォーマンスもその基本により変ってきます。どんな職業についていようとそれは同じどす。
でもうちの家は、そして恐らくその時僕と同じ寮に入ってた殆どの大学生のご家庭では「家事」の優先順位が低かった。「勉強」や「仕事/金稼ぐ事」が一番やった。僕の父は大学の時は下宿でご飯ついており、母の大学の寮では完全な寮食があったそうどす。調理とはたま~に「楽しみの為に」やるもん(BBQみたいな)だったそうどす。お蔭で僕の中でも未だにどうしても家事の優先順位が低くなるんで、色々本読んで、システム化して自分に自動的に無意識にやらせる仕組み作りましたけど、まだまだどす、改善の余地が大量にあります。ま、ぼちぼち頑張ります。そして、先輩には色々と情報貰ったし、何より「自分で考える」事を教えて貰いました。ほんまおおきに。片付け本は色々出てますが、結局のところは「自分にとって本当に大切なものはなにか」を自分でとことん考え、優先順位をつけ、自分でシステム作らなあかんのどす。他人の理論はその人の優先順位で作られとります。参考にはできるけど、自分に合う物は自分で探すか考えるしかない。
あ、最近「脱・汚部屋したADHDから、片付けられないあなたへ捧げる『考えない片付け』術 」という記事読みましたけど、「片付ける手間を徹底的に減らす事を考えた収納」に目から鱗落ちました。ただ、この記事で「片付けの手間を減らす」という理論は真似したいけど、「ほぼ捨てる選択」は勿体ないお化けに憑りつかれし一族の末裔である僕としては真似できないなと思いました。でもそれでええんどす。みんな違ってみんないいんどす。それぞれが自分に合う方法や理論を選択すればええんどす。

「自分の生活を快適にする家事を卒なくこなす」
という目標は全ての人に共通する普遍性のある目標やと思います。
やり方や方法、「どういう状態を快適と感じるか」はそれぞれ別どす。
あ、「汚部屋」を「快適」と言いはる方もおられますが、「整った部屋で生活する」という事を生まれてから一度もやった事なくて、比較出来てない、単に掃除したくないだけ、っていう場合が多々あります。

田舎でのびのび育った僕と違い、同室の友人は色んな事がきっちりしてはる人どした。寮の近くのコンビニで肉まん買って、寮に向かいながら僕が歩きながら食べようとしたら、「行儀悪いから止めなさい、一緒にいると恥ずかしい」って注意してくれました。ほんま有り難いどす。
なんせ僕の田舎では、みんな歩き食べ当たり前やったし。立ったまま食べる事が上品ではないって事は知ってたけど、漫画の中やTVの中のお上品な人の話で、「ふつう、コンビニで肉まん買ったらすぐ食べる」って思ってたんどす。
・肉まんは買って直ぐの温かい内に食べたいけど
・一緒にいる友達に恥ずかしい思いはさせたくない
この二つを比較して、後者の方が大切って思ったので「その友達と一緒にいる時は立ち食いしない」という僕の中のルールが出来ました。
僕自身は周りの人から「行儀の悪い人だな」って思われても平気どす。でも僕と一緒にいる人は傷つけたくないし、肉まんより友達の方が大事。
小学校の友達はクラスみんな仲良しでなんとなく常識は大体一緒(だと思ってただけ)、振る舞いが問題になった事はなかった。
中学校では仲の良い少数や部活の友達がいたけど大体ぼっち、校則で買い食い禁止やったし一緒にいる時間短いからやはり振る舞いが問題になった事なかった。
高校では、やはり少数の一匹狼仲間がおったけど、声かけたん僕からで、僕の方がよう喋るオタクで、友達は話聞いてくれる心優しいオタクやった。ほんま優しかった。変やったハズやけど温かい目で見守ってくれて一緒におってくれた。ほんまおおきに。そして勉強漬けで遊びに行った事ないので一緒にいるのは高校-最寄駅の登下校と部活程度。やはり振る舞いが問題に…指摘してくれる事はなかった。下校で一緒に買い食いしてたし。変な行動も多目に見てくれてた。優しい。ほんまおおきに。
そんな訳で、人生初の「振る舞いを教えてくれる人」やったんどす。思えばうちの家は色々他と違ってました。電話が時代遅れの黒電話どした、NTTからレンタルするヤツ。プッシュ式の電話機に変る前は殆どのご家庭がこの黒電話やったそうどすえ。大学で初めて携帯持ちましたけど、個人情報という概念がなく、部屋のコタツの上に置いてあった先輩の携帯を、家族のちょっと珍しいハサミもしくは電子辞書を触る感覚で好奇心で勝手に触り怒られました。今思えば怒られて当然と解るんどすけど、その時携帯電話の重要性が本当に全然理解できてなかったんどす。まだ携帯持ってなかったし。高校の友達とは外で遊ぶ事なくて待合せとかせんかったから、携帯持ってない事が問題になった事なかったどすね。…あ、高校の友達で今も携帯もスマホも持ってないから昔ながらの待合せしてる友達います。連絡は家電。ま、友達も変ってたのかもしれません。オタクやし。
そう考えると「強制的にたまたま一緒に住む事になった他人」って本当に有り難かったどす。オタクじゃなかった。それに幸運やったんは、「変なヤツ」って見捨てんと、「行儀悪い」って指摘してくれた事。指摘の仕方も、僕をダメ人間だと見下すんじゃなくて、振る舞いをちゃんとするように教えてくれた事。僕の変な所は「面白い」って面白がってくれて、結構色々許容してくれた事。とりあえず僕は友人と外にいる時は友人の空気読む作戦に出ました。友人の振る舞いを観察して自分もなるべくちゃんとする。疑問に思ったら質問できたし。ほんま寮生活ありがたかった。「同じ部屋に他人がいる」って凄く他人の事学べて良かったし、オタクじゃなくても趣味違っても仲良くなれた。お互いの趣味を紹介し合ったり出来た。毎日が「修学旅行の夜」みたいやった。
これね、キッチンや風呂トイレリビングなど共用の部分があっても、個室の寮やったらここまで全員が全員ガッツリ仲良くなったりできんのどす。「プライベートがない」って凄いパワーありますえ。僕、一人旅の時の宿は「カーテンのついてない」ドミトリータイプのホステル/ゲストハウスを最優先で選ぶんどす。一部屋6人位の。一番安全やし、一番仲良くなり易いどすえ。カーテンありは逆に危険やし仲良くなり難いんどす。プライベートがあるよりもプライベートがない方が安全どす。垣根や壁で中を隠してる家より、中が見える家の方が空き巣に入られ難いんどす。挨拶しないより挨拶した方が、相手を人間として意識するんで、犯罪起しにくいどすぇ。犯罪する側になって考えれば解りますやろ?悪い事する時はなるべく他の人に顔見られたくないし話しかけられたくないもんどす。仲良くなったら悪い事し辛いし。寝顔を見られたくない?日本は電車内で寝てはる人めっちゃいますね。
一人旅って殆ど一人でいる時間多いんで、歩いてる間とかカフェで休憩とか図書館で本読んだりとかは言ってしまえばプライベート時間どす。宿では新しい人と会い、面白い話を聞きたいんどす。

「常識」「他人」の観察開始~僕は道端の石ころや~

大学までの僕は、僕の家が他と違ってる事は知ってたけど、違う事は個性でいい事やと思ってた、でも他の人と違う事をして悪目立ちするんは恥ずかしいと思ってました。(僕の田舎では買い食いは悪目立ちではなかったんどす…学生なら大体やってました)
大学で非オタの友達が出来、「他の家の常識」を勉強しようと思った。「他と違う」事を「自慢」として思うのは止め、相手が面白がってくれそうなら話すけど、基本的になるべく話さない出さない方向にしようと思いましたんや。

もう一人大学で大きな影響を受けた友達がおるんどす。その友人はめちゃくちゃコミュ力高くて、オシャレで、モテるヤツどした。寮生ではなくて、一人暮らししてて、やはり家事が驚くほど凄い出来るヤツどした。家事どころか、勉強もきちんきちんとやってて、受験終わって塾という強制力が無くなったら、テスト前しか勉強しないぐうたらな僕とは全然違い、成績も良かった。出木杉くんどすね。でも出木杉くん以上に僕にとっての人間的な魅力も溢れてました。優しくて、聞き上手で、ユーモアある。モテるの納得どす。
家事と勉強に関しては、今思えばロジカルに考えて上手い事時間配分しとったんやろうなぁ。料理「作り置き」しとったし。読書家どした。僕も小説読んでたけど、ファンタジーや推理小説ばっかで、そいつは大人向けの一般小説や随筆読んでた。
自意識過剰のコミュ障である事が苦やったので、聞いたんどす。どうやったらもっと上手く他人と話す事ができるか?コミュ力上がるか?と。
友人の答えは、「相手の観察と分類」。
人には一定の傾向があり、同じ傾向の人々は同様の物や対応を好む傾向がある。相手のキャラクター傾向を掴み、相手が好む対応をする、と。
目ウロコやったけど、僕にはそんな高度なテクニックいきなり出来ません。とりあえず、ひたすら人間観察して、どういう種類の人間、考え方があるんかを実地で学ぼうと思いました。先輩と逢うたんは、そんな決心をした、1年後か2年後どす。

まず、徹底的に「自我」「個性」を消して、「相手にとっての良き話し相手、観客」になろうと思いました。とことん相手を意識しよう、と。
それまで僕は「自分」が中心やったから、例えば授業中、面白くなかったら、ノートや教科書に落書きしたり、他の教科の予習したり、下手すると寝てました。国語の教科書に載ってる偉人はんはもれなく僕の落書き被害に遭うてます。パラパラ漫画も描いてました。普段から小説読んでる僕にとって国語とは「勉強せんでも点数とれる」教科やったんどす。落書きするか英語の予習の時間どしたね。でも、「相手」つまり「先生」の立場から聴衆である「僕」を見た場合、一生懸命準備して色々考えて教えてる授業で寝られるとか腹立ちますやん?僕が先生やったらどんな態度で聴いて欲しいか?「顔を上げて、話を真剣に聞き、ちょっと面白い事言ったら笑い、理解や同意したら頷いてくれる聴衆」を演じる事にしました。あ、演じる事が最優先やったから、授業が頭に入ってるかどうかはまた別どすえ。ま、大学時代、勉強に飽きてからはずっと「単位だけなんとか取れてればええ」っていう不真面目な生徒やったんで、態度が変わっただけで中身は変ってない、という事で。
…今考えるとこういう「過度に聴いてくれる態度、『聴く』を演じてる聴衆」って話し手にとって利益とは言えませんね。話し手も相手の反応によって自分の話し方が面白いかどうか、相手が理解してるかどうか確認しながら話組み立てますから。全部が全部「めちゃくちゃ美味しい!!」って全力で言うてくれる食べ手みたいなもんどす。それはそれで腕のふるい甲斐がないですもんね。かといって、「普通」とか「うん、まぁまぁええんちゃう」とか言ってくるヤツは「何様やねん、もうお前にはやらんわ」ってもっと腹立ちますけど。一番嬉しいのは、「ありがとう」言うてくれて、ついでにどこが美味しかったんか、良かった事の詳細を教えてくれはる人どすね。長所を伸ばすべく頑張る事ができる。

僕は自分のファッションセンスに劣等感持っとりました。
小学校までは上の二人のお下がり着てました。時代遅れのアニメキャラとかプリントされてるダサいヤツ。「他と違う」は「個性」やと思ってたし周りも服装気にするヤツいなかったんで気にしてませんでした。中にはお洒落なヤツもいたんやけど、田舎なんでまぁまぁ皆ダサかった。とりあえず年中Tシャツと短パンでええんどす。中・高と制服で、私服で出かける事は殆どなかった。
大学はまぁまぁ都会やったんで、周りが凄いお洒落さんなんどす。僕、高校から愛用してた、漫画の中の個性的でカッコイイヤツが持ってるような変った形のアイテム(何とは言いませんけど、鞄、コート、帽子、ブーツみたいな目立つヤツどす)愛用しとったんどすけど、後で友達に「お前凄い目立っとったで」「○○のヤツ、って言うだけで話通じるねん」って言われて自分の悪目立ちっぷりを痛感しました。ただそれを、「悪目立ち」と捉えて「恥ずかしい」とその時思ったんは、僕が自己肯定感凄い低くて何に対しても自分の事に関しては否定的やったせいどすね。よう考えたらモテ杉氏かて一時期個性的な髪型や髪色しとったし。ただ、モテ杉氏は常に凄いお洒落でどんなアイテムもキマっとったし、髪型もチョイチョイ変えとった。一方僕は同じ服・同じアイテム使い続けとった。今まで「服を選ぶ」なんてした事なかったし、僕の中の優先度としては家事と同じで優先度低くて「面倒な事」なんどす。何が「都会で」「一般的に」カッコイイとされるか、価値基準もようわからへん。なんせ田舎育ち。常識感覚も知らん変な家庭で育ったオタク。ファッション雑誌とか興味なかったし、漫画の発売日は毎度チェックしとりました。つまり僕のファッション感覚って漫画なんどす。勉強第一でテレビもPCも個室になかったから、アニメもそんな見てませんどしたね。ゲームは禁止で買って貰えなかったし、友達ん家行って友達とやったり、友達の携帯ゲーム機貸してもろてやるもんどした。「ゲーム与えると勉強しなくなる」が母の持論どした。ついでに言うと僕が良く読んでた漫画はファンタジーやSF、妖怪や格闘、時代物など、「あんま現代でないヤツ」。現実が苦で逃避してたんで。都会の大学生が恋愛してる的なヤツとか全然興味なかった。そんな訳で、都会でお洒落と思われる感覚が育つ訳なかったんどす。今ならわかる。堂々と個性的な服着てるヤツって、浮いてるかもしれんけど割とカッコイイ。いつも似たようなモン着ててもそれも「個性」になる。そして大学入ってすぐ、僕は髪もあったし痩せてました。…コレ、コミュ障やなかったら僕もモテ男やったパターンや。今気づく衝撃の事実。遅い。ホストクラブでNo1なりたかったらファッションや顔の良し悪し以上にコミュ力だそうどす。

「自分がカッコイイ」事以上に「相手を思いやる」事が大事どすね。

男が「デキる」だけでモテてた時代は終わりました。もっと言うと女が「カワイイ」「男へのヨイショが上手い」「料理が上手い」だけでモテてた時代もどす。男女ともに重要なんは「コミュ力」どす。

まそんな訳で、「当時の僕」は自分がダサいと思ったけどファッション誌読む気なかったし、「街で見かけるカッコイイヤツ」を兎に角参考にしよう思いました。…「カッコイイ」って色々ありますやん?まして僕はDD。ロックも好きやし、ポップも好きなんどす。シャーロック・ホームズみたいにピシッとしたクラシックなんもええどすしね。…路線が決まらず迷走しとりました。とりあえず「無難」を頑張りました。

話ガンガン逸れてますけど、ついでやから僕の「今」の服装の組み立て方も書いて置きますね。要は理論どす。
自分を「どういう人間に見せたいか」「何を優先するか」。
僕の中でファッションの優先順位は低いんどす。スティーブ・ジョブズやオバマはんがいつも似たような服着てはるんは、1日で使える「決断力」には限りがあり「服を選ぶ」という事に大事な決断力を使うのが勿体ないからや、もっと大きな政治的決断などに決断力を使う為にいっそ「同じ服を着る」という選択で決断力省エネしてる、という話を知ってからは僕も「私服の制服化」を行いました。

最重要なのは「清潔感」。つまり「汚れ」「匂い」がない状態。家事労働時間節約したいんで、洗濯回数を減らす為に色々システム作ってますが、ま、要は相手に不快な思いさせへんかったらええんどす。最近香水流行って来てますけど、面白話としては、女性は「DNAの近さ」を嗅ぎ分ける能力があるそうで、遺伝子的に遠い人の汗の匂いを「いい匂い」逆に遺伝子が近い、つまり親族の汗の匂いを「臭い」と感じるそうどす。近親相姦が及ぼす遺伝子的な問題ありますやろ?ほんまに遺伝的にいい組合せを見つけたかったらあんま香水使わん方がええかもしれませんね。逆に、僕は忙しくて全然洗濯が出来なかった時とか、汗かきまくるけど着換えができへん時はごまかす為にちょっとした練香を少量持ち歩いて必要な時に使っとります。平安貴族のようどっしゃろ?要はケースバイケース。あ、あと職場の同僚には「臭かったらこっそり教えて」と前もってお願いしとります。鼻毛が出ててもこっそり教えて貰えるようお願いしとります。自分で気ぃつけるって限りがあるんで、他力本願しとくんが楽どすぇ。

清潔感クリアしたら僕にとっての優先事項は「話しかけやすさ」どすね。親しみがもてるカンジ、ちょっとドジっても許して貰えそうなカンジをめざしとります。
あと、僕デブ隠したいんで、なるべく「細く見せる」を心がけてます。錯視を利用どす。なるべく縦線作る。濃い色と薄い色の差を設ける、外側に膨張色(薄い色)は入れない。ハゲも隠したいんで、帽子やバンダナどすね。鬘はあったかいけど付け心地があんま良くないし、アデランスは高い。
あと着心地と洗濯のし易さや洗濯回数減らせるかや長持ちしそう(購入回数の省エネ)かや環境に配慮(素材/地産地消)どすね。ミニマリストつまりモノあんま持ちたくないし無駄にしたくないんで、購入時にはかなり拘ります。ついでにファッションアイテム選び結構面倒なんで、旅に出た時に買うとお土産にもなって記憶にも残るし一石二鳥やなって事で旅に出た時買ってます。プレゼントでモノ貰うと結構困ります。こないだ長子に貰ったアイテムはそのまま「いらん」って長子に返しました。「捨ててもいい」って言われたけど、捨てるの勿体ないし、貰い続けてたら長子がいつまでも学習せんやろ、って思ったんで。あ、もちろんアベノマスクも受取拒絶で返しましたぇ。あれ受けとうてもうたら犯罪に加担する事なりますしね。詳しくは「アベノマスクを好意的に評価する人は情報が足りていない事を例え話で分りやすく」という記事でどうぞ。頭のいい悪人は正直者を騙して犯罪者に仕立上げるん簡単どすね。オレオレ詐欺の受け子バイトも「正義感」と「恐怖」を利用されとります。

大学の頃の僕は兎に角自己肯定感低くて自意識過剰やった。中学でいじめられた事もあって、すれ違った人が笑っただけで自分が笑われたんじゃないか心配やったし、悪目立ちは嫌やったけど自分の価値観や感覚がヘンテコ、つまり「一般的な感覚」ではないってことも知ってた。
しかしながら「相手の立場」に立ってみたらどうどっしゃろ?僕はすれ違う人の事は殆ど気にしてませんどした。なんせいじめを全無視するのに必要なスキルどしたから。凄い面白い恰好や髪型してたらちょっとは気になるけど、「面白い恰好の人おるな」で終わりどす。その頃はすれ違う人の顔とか殆ど見てませんどした。むしろ積極的に目を反らしてました。そうです、僕にとってすれ違う人って、道端の石ころと同じ、風景とそう変わりませんどした。道端の石ころがちょっと社会の窓開いてたとか、自転車ごと横転したとかしても、「割とどうでもいい事」なんどす。…自転車ごと横転したら流石に声かけますけどね。あ、僕、スペインでスーパー出た瞬間曲がって来たスクーターがゆっくり横転した事あって、凄いびっくりしたけどとりあえず声かけて、助け起こして、単車動かんからスーパーの人に助けを求めた事あります。スペイン語が出来なくても出来る事はある、という話。あの時のおばちゃんもスーパーのひとも元気だといいな。
そんな訳で、僕は僕が何か失敗して自分が恥ずかしいと思った際に「僕は道端の石ころや」「地球サイズで見れば僕は蟻みたいなもんや」「僕の事なんて誰も気にしてない」「長い歴史の中で僕が鼻毛チョロってた事なんて何の影響もない、リンカーンも昔は着こなし変やった」と自分に言い聞かす事にしました。

その頃ファンタジー小説書いとったんどすが、テーマは「社会常識に縛られて生きる理性の人」vs「社会のルールに一切縛られず隠れて自由に生きる感性の鬼」。主人公は理性側、頭でっかちでコミュ力あって、犬気質vsミステリアスな猫気質。バランスを探しとったんでしょうね、自分自身の。あと、主人公は不遇なご家庭の出身やけど、それをバネにして最初は家のルールに従いながらも面従腹背で最後は自分で自由を勝ち取る、という流れにする予定どした。高校までの自分の家族ストレスと、大学での自由どすね。やはり「承」で躓いて作品として完成しませんどしたけど。

職業選択の方法~ケーキを選べばいいじゃない~

さて、裁判官にはもうなる気なかったんで、職業どうしようかと思いました。なんもなりたいもんもやりたい事もなかった。
司法書士早々に受かって将来決めた友になんで司法書士選んだんか尋ねました。友人は「僕は少し手を伸ばせば届きそうな物を選んだだけや」と教えてくれました。

人生はケーキの選択みたいなもんや、と。
目の前に美味しそうな様々なケーキが一杯並んでる。どれも美味しそうやけど手に取れるのはひとつしかない。すぐ近くにある物もあるし、だいぶ遠くて見えてるけど手に取るまで時間や努力が必要な物もある。
ケーキにはそれぞれ賞味期限がある。
ケーキがめちゃくちゃ美味しそうでも、手に取るまで時間がかかり過ぎたら美味しくなくなってしまう物もある。
僕は少し手を伸ばせば届きそうな範囲で一番おいしそうな物を選んだだけや、と。

なるほどな、と思いました。例えばオリンピック選手になりたかったら、人生の凄く早い時期に「選択」して練習積んどかなあかん。大学生やったら既に時間切れや。でもこれからでも選択できる物はあるし、とりあえず「今」選択できる中からしか選べん事は確かどす。

因みに出木杉氏は別の方向から職業を選択してはりました。
「とことん自分を見つめる」
出木杉モテ男氏は留学経験もあり、英語が得意で翻訳のバイトとかやってはったんどすけど、
「『英語』は帰国子女とか俺よりずっと得意なヤツおる」
「聞き上手でカウンセラーとか勧められるけど別にやりたない」
「自分が会社組織でサラリーマンやってる姿とか想像できんから、個人で戦える専門職やな」
という結論で、みんなが就活始める大学の途中から勉強して弁護士なりました。
尚、出木杉氏の学部は法学部じゃなかったんどす。うちの大学で一番偏差値低い、と言われてた学部どした。マジか、お前、今から法律ゼロから勉強始めて司法試験か、凄いな、と思いました。なんせ僕はもう勉強するの飽きてましたから。
その時は、勉強漬けの高校3年間の後、大学4年もやったのに、更にロースクール行って司法試験とか、なんや長い道のりに見えて、もう勉強したなかったし、一刻も早く社会人になりたかったけど、長い人生から見れば学生時代なんてほんの一瞬やったなぁと思います。

彼は想像できへんと言ったけど、逆に僕は自分がサラリーマンやってる姿とか凄い想像できました。なんせ父がサラリーマンやったんで。
サラリーマンなろうと思ったけど特にやりたい事なかったし、これも社会勉強やと思って、気になった業界かたっぱしからうけまくって、落ちまくりました。なんせ志望動機なかったから。
でも、「就職活動」はほんまええ社会勉強でした。色んな業界、色んな会社、色んな先輩、勉強させてもらいました。今、投資やってますけど、あの就職活動も投資先考えるのに凄い参考になってます。
面白かったんは、「先輩訪問」どすね。就職情報室で卒業生検索、気になる企業に入ってる卒業生の検索して、自分で先輩のオフィスに直接電話、アポ取って、直接会って色々聞かせて頂きました。僕は「同性の」「10年後位」の先輩中心に会わせて貰いまして、人生聞かせてもらいました。ほんまおおきに。なんで同性かっていうと性差別後進国の日本では性別によって待遇変わるんで。あと、長く働きたいなって思ってたので、他の人らが訪問してる「3年」「5年」辺りはスキップしました。
電通も行きましたよ。その頃電通が求めてたのは、「丈夫で賢い犬」。あ、これ言われた訳じゃなく、僕がそう勝手に解釈したんどす。偏差値上位大学のラグビー部辺りを積極採用しとったみたいどす。閃きとか以上にとにかく体力勝負である、ゴールに向かって全員で全力で走れる人材がいい、と。もやしっ子の僕は絶対無理やわ、って思いました。
ソフトバンクも行きました。ソフトバンクは「スピード重視で主体的に動ける人間」。意思決定権がヒエラルキー形式ではなくスパイダウェブ形式にする事により、いち早い意思決定→行動開始がとれるようになってるそうで、とにかくスピード重視どした。鈍足の僕は合わへんなって思いました。
どことは言わんけど、凄い圧迫面接で、マウント取りまくられて、人格否定されまくって、人生と未来を否定されまくって、結構トラウマな凄い酷い会社もありましたえ。後で就活サイトで検索したら「面接してる方も辛いんです」って書いてあって、何とも言えない気持ちになりました。ただでさえ自己肯定感下げてくる日本社会で、その「面接」が社会に及ぼす効果は確実にマイナスやと僕は思います。あの面接でしばらく就活休みたくなったし、いや実際休んだ気もするし、僕はまだ心強い方どすけど、僕の大学でも毎年自殺者でとりましたからね。

そんなこんなで落ちまくってへこみまくりながらもひたすら受けまくって、最終的には中小企業にひっかかりまして、社畜生活がスタートしました。

この章には職業選択の話を全部詰めとこう思うんで、脱社畜して海外行って日本帰って来て好きに生きてる僕からの今の人生選択のアドバイスも書かせて下さいね。

「出来る事」「得意な事」で金稼いで
「好きな事」に金と時間使えばいい

ほんまこれだけ。
どんな職業だって、社会の役に立ってるし、必要とされてます。
もちろん詐欺や犯罪、「誰かを苦しめる事」はあかんどすえ。
でも自分の人生です、楽しく生きましょう。
金稼がなくて生きてける人は金稼ぐ必要もないどす。

人生というのは「時間の積み重ね」どす。
「何処で生きるか」「誰と生きるか」「どんな風に生きるか」好きにしてええんどす。
僕が大人になりたくなかったんは、周りの大人が全然楽しそうやなかったから。でも自分が大人になってみて、人生って滅茶苦茶楽しいなってなりました。
大人っていうのは「ルールを作る側」どす。僕の周りにいた大人が楽しそうじゃなかったのは「社会のルールに無条件に従わなければいけないと思い込んでいる子供」だったからどす。

ルールの作り方は簡単、近江商人の「三方よし」どす。
商売っていうのは三方よし、全部そろって良い商売。
「こちらかたよし」「そちらかたよし」そして「社会よし」。
win-win-winどすね。僕と先輩が良くても、それが社会にとって悪影響を及ぼす物ならやったらあかんのです。つまり全員が得をする事やればええんどす。ほんとそれだけ。
例えば今回、「マスクの着用」って言われるでしょ?何でマスク着用せなあかんかっていうと、無症状感染者が「飛沫を飛ばして」菌を拡散させない為。そう、一番重要なんは「飛沫を飛ばさない」「他に感染させない」事なんどす。マスクちゃいます。
この世界には、マスクをつける事が出来ない人だっています。それにマスクってやっぱり息苦しい。マスクじゃなくても飛沫飛ばさない方法ありますね。もしくは飛沫飛ばしても感染しない距離。あ、菌は紫外線で死ぬんで、屋外の日が当たってる所結構安全どすえ。勿論「少人数」で「距離」取った上で、どすけど。
でも、この同調圧力の強い日本社会では、「マスクをしていない人」を見ただけで怖がる人や、不安がる人、非難してくる人もいます。店主が「マスクして欲しい」って物凄く強く思っている小さなお店とかで、その店主の心の負担になるような振る舞いをするのは良くないどす。
それを踏まえて、「マスクをする時」「マスクをしない時」のルールを自分で決めれる大人は自分で決めたルールで生きてるんで、さして苦ではないどすね。でも闇雲に「マスクせなあかん」ってルールを無条件に従わなければいけないと思い込んでる人にとっては辛いでしょう。
それだけどす。
日本社会の同調圧力、自己肯定感下げてくる構造に関しては「陰キャの私が世界中どこでも友を作る単純な戦略」という記事の「日本という監獄」という章に書いてます。ご参考まで。

結婚はしてもしなくてもいい。
どんな職業に就いても、つかなくてもいい。
ただ、「孤独」は毒なんで、なんらかの人との繋がり、それも対面で話できる「繋がりを持つ時間」を定期的に組み込む方がええと思います。
あと、「人の役に立つ事」。人の脳は、貰う喜び以上に、与える喜びの方が強く感じるそうどすえ。周りにいる人、喜ばせましょ。

僕が今の職業を選んだ理由は『「英語を話す」「大人」と会って話したいから』。
・英語上達させたいので、英語学習に対するモチベーション上がる職場
・自分の面倒を見れないワガママな子供の世話は家族で十分なので、大人と会話したい
・世界中の面白い話が聴ける
・僕の知識が役にたつ
以上。趣味と実益を兼ねてます。
投資に関しては、なるべく会社を詳しく調べて、きちんと「社会」と「未来」に貢献してそうな所を選んでます。
社会を悪くするマネーゲームには参加してませんえ。

あと住む所もかなり重要どす。出木杉氏は「都会は人間が冷たくて、水が合わん」って早々に地元戻って行かはりました。
都会は便利でイベントも多く、刺激が多く楽しいどす。でも人口が集中する場所はストレスが多く、犯罪も多いし、安全性が低く、ご近所が仲良くなり難い。
かと言って、田舎がユートピアかというと、そういう訳でもない。考えの古い人多かったり。根気強く会話すれば仲良くなれる事多いし、温かい人も多いですけどね。自然が多いという事は虫や動物も多いどす。
自分の中の優先順位考えて、好きな所、合う所選べばええと思います。

因みに僕は景色のいい所で多くの時間を過したいなと思っとります。

新人の直面した現実~渡る世間は馬鹿ばかり~

さて、有り難い事に正社員として採用され、結構きちんと新人教育受けさしてもらい、実際の現場に配置され、「社会人」として働き始めてすぐに思ったんは、

話の通じない人、多すぎやない?

って事どした。僕は中小やったけど、結構名のある大企業に入った友人と久々にご飯した時、しみじみと「僕らが生きてきた世界って狭かったんやなぁ、なんだかんだ言って勉強しまくって、高校、大学、とどんどん世界を狭くして来たんやな、学生時代付合うのは『気の合うヤツ』つまり類友ばっかやったから、全然気づかんかった、この広い世界は、馬鹿ばっかりやった…」とお互い話しました。あ、怒らんといてくださいね?失礼なんは百も承知どす。僕ね、自分の事そない「頭がいい」なんて思ってなかったんどす。むしろ「落ちこぼれ」やと思ってたんどす。
どんなにどんなにどんなに勉強しても第一志望に学力届かんくて、志望校を変更した高3の夏は、一人で隠れて大泣きしました。父には「最善がダメなら次善を選んだらいい」って言われたけど、中学の時、高校別のとこ行く事になった友達と「お前は○大、俺は○専門大、俺達大都会で再会しようぜ!」って約束もしてました。18年の人生でことあるごとに浴び続けた母の言葉「お前の祖父は○大行ってる、従兄弟もみんな○大行ってる、お前には○大行く頭があるはずや」って言葉はもはや解けない呪いどした。僕の父は国立やったけど○大ほど偏差値高くなかった。母の実家は「女は勉強せんでええ」っていう家で祖母がその考えに大反対してなんとか学力がそんなに高くないお嬢様大学に行かせて貰った、という経緯がありました。母の兄弟も○大程ではないけどそこそこ偏差値高い大学行ってます。母は女ってだけで兄弟と同じ大学に挑戦できなかった悔しさがあったんでしょう、そして自分も同じ大学、祖父と同じ大学に行けた頭があったんや、という事を自分の子供を使って証明しようと躍起やったんでしょう。自分は本当は兄弟と同じか、それ以上に賢かったんや、と。そうそ、面白エピソードがあります。僕が社畜辞めて海外準備の為ちょっと実家戻ってた時、夜中の2時頃に寝てる僕の部屋に母がバーンっと入って来て、「あんた、今から○大行って校庭歩いてお嫁さん捕まえて来なさい!」って言って来た事どすね。トップブリーダーか。夜中の2時に大学に侵入してグラウンドぐるぐる歩く社会人なんて不審者以外の何者でもないし、恋人いない年数=年齢のコミュ障なめんなよ、歩くだけで女子大生捕まえられる訳ないやん。ま、その時は穏やかに応対して、母をなだめ、寝室にお帰り頂いたけどね。母が去ってからその突飛すぎる発想に一人爆笑しました。母はその頃もう認知症発症しとりました。
そんな訳で、幼い頃から刷り込まれてた第一志望を諦めるって、その時の僕にはほんま辛かったんどす。18年しか生きてませんどしたしね。でも、模試何回受けても合格圏かすりもせぇへん、流石に現実見ます。それでも高3の夏までしがみついとったんどす。結局志望校は自分の偏差値に合わせて結構下げなあかんかった。下げたって言っても、ギリ行けるかどうかなチャレンジレベルやったんで、受かったんは様々なミラクルが重なった結果どした。大学では周りはみんな僕より頭いいやつばっかり。僕ね、滅多に自分の出身大学名明かさんどっしゃろ?僕、自分の事、「家の恥」ならぬ「大学の恥」や思うとるんどす。偉大な卒業生いっぱいいます。友達も、国家公務員、法曹界、大企業、外資、金融、ベンチャーetc 各界で、海外でも、活躍してる友達いますぇ。それに比べて僕は就活落ちまくってなんとか中小。今は吹けば飛ぶよな所の非正規どすね。ま、今が一番楽しいけど。

そんな訳で、冗談でも何でもなく本気で心底「世間一般」に驚いとったんどす。
話がなかなか通じない、論理が通じない、データに基づかず変な憶測に飛びつきがち。大きな夢見ろ大志を抱けって言われるのに、実際理想を語ったり倫理観がある正しい事を言うと「幼稚」「現実見ろ」と鼻で笑われ、相手にとって都合のいい事だけ例えそれが少し詐欺っぽかったりする事であっても話の通りが速い。

2020年、「大人ってこんなに頭悪いの?」って思ったお子さんも多かったんやないでしょうか。まさにそんな気持ちどした。というか、2020年は「大人たち」の悪い面も良い面も大きく出た年どした。あ、悪い面の方が大きなニュースになりがちなんでよう聞くけど、良い面もいっぱいありましたえ。みんなそれぞれが一所懸命考えて、寄付したり助け合ったりしとりました。
大人がなんでこんなアホなんかって話は「GoToキャンペーンを後押しする人は詐欺に遭いやすい事を証明してみた」という記事にも書きましたけど、要は世代が上になればなるほど教育が悪くなるんでしょうがないんどす。戦後すぐの世代とか帰宅後すぐ&食事前の手洗い・うがいの大切さも習ってなくて未だに習慣化できてない人も多いどす。
うがいの仕方は「ぶくぶくペッ、からのガラガラぺっ」。
まず口内の細菌をゆすぎうがいで吐き出してから喉うがいをやらんと、いきなり喉うがいすると菌を喉の奥まで運んでしもて逆効果なんどす。ぶくぶく「ペッ」大切。先輩は気付いてはると思うけど、擬音使うて表現してるんはわざとどすぇ。大事な事程「全ての人に届くよう」「感覚的に」解るよう表現する必要があるんどす。擬音の科学的効果は他にも面白いもんがあるんで良かったら調べてみて下さい。
あと、胃にピロリ菌がいて、胃細胞の新陳代謝は速いからピロリさえいなければ胃はずっと二十代と同じ若さを保っていられるのに、ピロリがいるから老化しとる人も多いどす。これは昔の環境は不潔やったから、井戸の水が悪かった、もしくは道に落としたもんも拾って食べてたからやなんて言われますけど。最近の若い世代にはあんまいないですけど、ピロリ菌と肺炎球菌を退治すれば凄い身体快調になるって事ようあるんで、お心当たりの方おったらお伝えください。薬で簡単に退治できます。
因みに僕はピロリ見つかって、老先生に「おかしい…君位の年齢やったらいないハズやのに…さてはお母さんが悪いな」って言われたけど、多分僕は落としたもん3秒ルールでつい食べてまうからやと思います。それも世界中の地面でやってますから。もったいないお化けに憑りつかれし一族の末裔どすので。落したもんは…次から洗って食べようと思います。もしくは接着面を削る。3秒ルールは科学的根拠がない事は既に実証されとります。菌は接着した瞬間に付く。そりゃそうや。あと井戸水はなるべく煮沸してから飲む事どすね。
そしてこの先生も「全部お母さんが悪い」病患者やなって思いました。ピロリは人を介しても感染するんで、子に離乳食与える際に、鳥のように親が噛んで細かくした物を与えてたらうつります。昔はようあったみたいどす、親が自分の口で「細かくしてあげる」。虫歯菌もこれでうつります。今回の感染予防でも「大皿や鍋から直箸や直スプーンはやめろ(とりわけ皿やとりわけ箸を使うべき)」「家族で同じ歯ブラシや歯磨き粉使うな」言いますやん?僕の家は歯ブラシも歯磨き粉も別どす。この世に歯ブラシを家族で共有してる家があるって知って驚きました。ほんま各ご家庭のルールも各個人の感覚の「ふつう」も人それぞれで面白いどすね。僕の友人には、そこら辺歩いてた知らんおっさんから『ガム飽きたけどまだ味してて勿体ないからいる?』って言われたら、知らんおっさん噛んでたガムを貰って食える、っていうツワモノもおります。今やったら完全アウトどすね。…話逸れましたけど、家族で言うなら僕の家は父がピロリ持ちやったんで、父から感染したパターンがあります。何故母は責められて父は責められないのか?おかしいと思いません?

前の章で「感染させない」話書いたし、ついでやしここに「感染しない」話も詰めときますね。上記「口内ゆすぎが大事」っていう話はNHK「ガッテン」のインフルエンザ予防回で紹介されてました。それに胃液は人類最強の武器なんで、風邪菌は大抵死ぬ事、内科医は患者はん1面会につき一口お茶か水を飲んで、口内の菌を胃液まで落とし込んでしまう事で風邪予防してる話も紹介されてました。菌がのどなどに留まってると感染してしまうけど、胃まで落とし込めば胃液が殺してくれるそうどす。ぶくぶく「ペッ」忘れていきなりガラガラやってもーたら、いっそ水ごっくんすればええんどす。ただし、水飲み過ぎて胃液薄まると逆効果なんで10~15分に「ひとくち」程度がミソ。僕はのどが渇いた時もやけど、周りで誰かが咳・クシャミした時もひとくち飲む事にしとります。あと「歯磨き・舌苔などの口腔ケア」。口腔内の細菌で感染のし易さが変わるそうで、毎食後・就寝前/起床時の歯磨き、舌苔除去や、定期的な通院によるチェック・歯石除去で風邪にもインフルエンザにもかかり難くなります。インフルもCOVID19と同じ一本鎖RNAウィルス。口内綺麗にしときましょ。
うがい薬は確かに殺菌してくれるけど、逆に身体を守ってくれる常在菌も殺してしまうんで逆効果、なんて説もありますぇ。
あと今回よう言われる「手洗い」どすけど、一番重要なんは「穴触る前に手を洗う」事。基本肌はバリア機能あるんで傷などなければ感染しません。感染するんは穴からどす。一番触りやすいんが、男性ならトイレの小どすね。蛇口にも菌着くんで、手洗う時は蛇口も一緒に洗いましょ。そして男女ともに「目が痒い時」。我慢しても無意識で掻いてしまうんで痒くなったら手洗っときましょ。鼻のお掃除さんする前もね。
ただ、手の洗いすぎは手を乾燥させヒビ入れたり、肌の常在菌殺し過ぎるんもまた良ぉないんで、これも難しい所どすね。スーパーや公共施設の入り口でアルコール消毒推奨/マストが増えてますけど、これは「菌を塗り広げない」という意味で大切ではあるんどすけど、やり過ぎるとほんま手痛くなるんで、入る施設数を減らすとか、ハンドクリーム持ち歩いて消毒直後にケアするとかするのがええかと。僕は手に優しい消毒ジェルとハンド&リップバームは普段から持ち歩いとります。あと水と歯ブラシとフロスも。更に葛根湯と芍薬甘草湯とのど飴も。ちょっと体調悪いな、と少しでも感じた瞬間に葛根湯飲んでおくのが大事。芍薬甘草湯は足つった時用。頭痛とかのど痛とか少しでも感じた時は、既に自分の中の免疫力が外敵に負けてる時どす。緒戦で助っ人入れて早めに勝利しときましょ。葛根湯は肩こりにも効きますぇ。西洋の薬は悪い所を攻撃する際にいい所も殺してしまう事あって注意必要どす。漢方は元々身体に備わってる力を上げてくれるんで、全体に効くし、食間など好きな時に服用できます。ゆうても薬は薬なんで飲み過ぎは禁物やし、身体に合わん人もいはりますけど。
あとは毎日体操して全身の血流良くして、定期的に家の換気して、食事のバランスと睡眠の質良くしたら、笑って免疫力上げて楽しく生活しましょ。
悲しいニュースや怖いニュース聴きすぎるんは心に毒どす。感情揺らし過ぎると知らんうちに脳内の扁桃体アラーム作動して、判断力offなってトイレットペーパー買いに走るハメになります。災害が起こってる時は「ニュースに触れる時間」を自分でコントロールしましょ。友達は職場の人が毎日いちいち感染者数報告してきて困ってるって言ってました。その「行為」が他の人の「精神」にどれだけ悪影響なんか考えられんのでしょうね。あと、自分が「不安」やからそれを払拭したくて周りにも不安を与える。不安なんを話せんのも良ぉないし、かと言って不安をまき散らすんも良ぉない。

この世界に元々「確実」はないんどす。「幸運」「不運」はありますね。
結局の所いつだって「人事を尽くして天命を待つ」どす。
どんなに気を付けても事故に遭う時もあるし病に罹る時もある。
そうならないように出来るだけ備えておくことやし、なってしまったらそこでまた頑張るだけや。まだ起ってない事を不安やと思うんなら徹底的に調べて対策をとって備えるしかないんどす。ネガティブに備えてポジティブに生きる。敵を知り、己を知れば百戦危うからずどす。NHK特集サイトのCOVID特徴まとめページとか解り易いどすぇ。
尚、フィルター効果の高いマスクに関しては「アベノマスク(略)」記事の一番下、自作マスクツイートのツリーでどうぞ。外側に静電気帯びる素材(可能なら銅)、中間層で密度、内側で肌触りかなと。僕はイオンペーストやイオンスプレーも使てますけど。

ま、そんな訳で、大学時代と違い、多くの人に「話がなかなか通じない」事に驚いたんどす。勿論僕自身のコミュニケーション力の低さも原因の一つでしたけど、大学時代は正しい事を言えば通じたんどす。実現困難そうな理想論でも「一度は試してみよか」ってなりました。社会入ってからは「相手にとって都合がいい(ようにみえる)事」が通じて、正しくても「相手にとって都合が悪い(ようにみえる)事」は通じなくなりました。
勿論全員が全員そんな人ばかりではなくて、一番多いのは意見を言わない、大人しい、命令に従う、何か間違った事をする事・目立つ事を恐れる人どしたね。

僕ね、自分で「不良中年」とか言って自分の不品行自慢してる金集めに成功した人とか、純粋な高校生泣かしてた大人げない弁護士から政治家なってタレントやってる人とか、小さな料理屋さんの店主ルールに逆ギレしてた一度不正で逮捕されている起業家とか、解らないでもないんどす。今の世界は「騙したもん勝ち」の所が多いし、騙される人も多い。理想や正義は鼻で笑われるか「でも難しいんだよね」って言われて終わる。悪い側に回る方が簡単なんどす。
一度先輩と、「全員が同じ不良のキャラクター」を演じる人狼ゲームやりましたやん?あれ、めちゃくちゃ面白かったどすね。皆キレまくり、罵りまくり、言いたい事言いまくり。
「俺様不良」するんも「無責任」と同じで楽やし楽しいんどす。
僕が大好きな「ロッキー・ホラー・ショー」っていう参加型映画の草分けもつまる所はソレどす。ストーリー荒唐無稽な低予算B級ホラー、そこに上質なロック音楽が組み合わさってる。原作はイギリスのミュージカル舞台やけど、爆発的ヒットをし現在も世界中でカルト的人気を誇る理由はNYの映画館が気にいって毎週上映した事で、観客が自由にコスプレしたり上映中にツッコミや茶々入れたりする「参加」が発生した事。これね、生まれは「自由なイギリス」で、ヒットは「お堅いアメリカ」って事もとても象徴的やと思うんどす。浅田次郎の「プリズンホテル」でも描かれてましたやん?旅館でハメハズすんは警察や教師といった「お堅い職業」。押さえつけられてストレス溜まってますから、どこかで発散させる必要があるんどす。
「ロッキー・ホラー・ショー」楽しむんは誰も迷惑かけない・傷つけない健康的な発散方法やと僕は思いますえ。そういや、僕がロッキーホラーのコスプレ練習の為に、鏡の前で網タイツ、ハイヒール、コルセットにカツラという異様な出で立ちでいた時も、母がバーンとやって来て、僕の姿に何も物怖じせず、自分の不満だけを訴えて去って行き、「僕のこの恰好に何も気づかない…むしろ凄い…」って思ってたとこに、第二子がバーンとやって来たけど僕の恰好を見てドン引きし、後ろずさって遠くから「お前変だぞー!!」って言い逃げして去った事があって、第二子のコメントの普通さにほっとしたと共に爆笑しました。尚、ロッキーホラーのお蔭で知った事は、ハイヒールが痛いって事どした。あれつま先拷問具どす。長時間歩けません。クラシックバレエやってた友人が「トウシューズは拷問具、つま先は常に血だらけ」って言ってた事思い出しました。トウシューズは足首の骨や腱がちゃんと出来てしっかり訓練積んでからやないと履くの危険だそうどすえ。以来街でハイヒールの女性を見かけると「凄いな」って思うようになりました。そういや外国人観光客に日本で何が一番良かったか聞くと「着物で街を歩きまわった事」って言われた事もあります。男性やったんやけど、足袋や草履、大股で歩き辛い着物の裾など学ぶ事多かったみたいどす。草履が滑って足が痛かったとの事。コスプレも奥が深いどすね。
更に蛇足どすけど、大和和紀の「はいからさんが通る」で出て来た網タイツ姿も、尾田栄一郎の「ONE PIECE」のイワンコフもロッキーホラー由来だそうどす。

大分話逸れたけど、「不良」やるんは楽しいって話どした。
ただ、俺様やる側は楽しいんやけど、やられる側にとっては辛い。それが上司やクライアントだった場合、ほんまに苦労しました。

ストレス値上がる度に実用書や自己啓発本読みました。
主にコーチング、マネジメント、コミュニケーション術あたり。
どの本で書いてあったか忘れたんどすけど、

過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ

という言葉になるほど、と思いました。脱自意識過剰&人間観察の為に自分を変え中どした。相変わらずコミュニケーション能力低かったけど、自意識過剰は少しづつ良くなってきておりました。

上司がクソなら僕が職場回してやろう思いました。

都会と社畜にすぐ飽きた

などという大それた決心をしても、自分のコミュ力がすぐ上がる訳もなく、地味に地道に学習と実践と労働と人間観察を繰り返しました。

職場環境、何ヵ所か行かせて貰いましたけど、「オフィス」「人数」って大事やなって思いました。中には天井が低い廃病院みたいな古くてコンクリートで窓がない空間で大勢が徹夜仕事、なんて所もありましたぇ。
一番良かったのは、ちゃんと窓があって、一部屋10名程度で和気あいあいとやる職場どした。
「大勢を一部屋に詰め込む職場」はどんなに綺麗で新しいオフィスでもストレス度高かったどすね。これも住環境と同じで、人が一所に沢山集まるとお互い遠慮せなあかん事多くなるし、把握できん事「隣は何をする人ぞ」多くなるんでストレス増すんどす。
「人数」の重要性は会議でもありますね。確か「スタンフォード白熱教室」で見た情報やと思いますけど、同じ議題に全員が集中できるのは「ピザを分けれる人数まで」つまり6~8人程度。会食とかでも、4人までやったら皆でひとつの話題できるけど、6人以上なると自然と話題が2組に分かれたりしますやん?8人やと完全に2つになりますね。つまり、大人数の会議やと参加しない人が出て来て非効率かもしれませんね。
面白い話ではリモート会議やるようになったら如実に「発言しない人」が解り易くなった、上司や部下、先輩や後輩と言った「人工的に作られた上下関係」が薄くなり関係性がよりフラットになった、という話。僕ね、「相手から自分がどう見えているか」意識する事にしたって言いましたやん?自撮り世代は小さい頃から結構これやってると思うんどす。なんせ自撮りするから。プリクラ世代はどうどっしゃろ?それより前は?リモート会議の良い所は「自分の顔/動き」も画面上に映るし、他の人と比較出来る事どすね。尚、リモート会議を盛り上げるには「頷き役」設定しといた方がいいそうどすぇ。ま、リモートじゃなくてもブレインストーミング(ネタ出し会議)ではとにかくどんどん「褒め」たり「いいね」って言って否定は一切せずリラックスしながら発想を広げていくのがセオリーですけど。
僕は国会のコロナ対策も少人数スパイダウェブ方式に変えて、若い専門家や実業家集めてネット配信のオープンでブレスト→検証と実行やった方が最速で最適解に辿りつくと思いますぇ。もちろん一番大事なんはコンセプトどすね。「すべての命を大切にする事」「個人の尊厳を守る事」カネやない。

その頃人間関係以外で一番大変やったんは「同僚の体臭」。臭いって凄いデリケートな面あるんで、同僚、それも先輩やとなかなか言えへんのどす。珈琲と煙草の組み合わせ臭とかやったら改善もし易いし軽く言う事も出来なくもないんどすけど、それがシャツ生乾きみたいな体臭がいつもする、ってのは指摘し辛かったんどす。上司との面談の時に相談させてもらいましたけど、上司も本人に言うの難しそうどした。
然しながら「臭い」って地味に精神にくるんどす。身体動かす仕事やったらまだええけど、PCの前座って動かんと作業/頭脳労働する時はなかなか辛いんどす。他の同僚は小さな卓上扇風機を自席に導入し、その人が来るとスイッチオンにして風上に立つという問題解決をしとりました。僕が取った手段はその人が来たら「芳香剤を自分の鼻の直下に置く」。最初消臭剤も試したんですけど、効きませんどした。今なら集中力増す香りを探すと思うんどすけど、その時は兎に角「いい匂い」で「他の人には迷惑をかけないようキツすぎない」事のみ考えて芳香剤選びました。

体臭ってメタボと同じで生活習慣だと僕は思います。
まずバランスのいい栄養を摂る事、睡眠の量と質、運動習慣。それから住環境を良くする事、掃除と換気と洗濯と入浴。ここでも「家庭科」なんどす。その同僚のご家庭でも、僕の家と同じで「家事」「家庭科」の優先順位低かったんやと思いますぇ。それに加えてその方の年齢と外見、発言から予想するに、ゴリゴリの「男」を押し付けられるご家庭やった可能性高そうやな、と思っとります。僕も良く二番目から「男たる物」的な事言われてました。僕、異性向けの漫画も読んどったから散々「お前の読む漫画はキモイ」って言われてました。まず絵がキモイ、主人公(異性)がキモイ、主人公の相手役(同性)がキモイ、こんな異性にとって都合が良すぎる同性なんておらん、と。こういう価値観の人は「男は家事しなくて当たり前」むしろ家事をする男なんてってなるし、スーパーマーケットとか行くの苦痛でしょうね。今は男性利用客も増えましたけど、以前はスーパーは女性しか行かんもんでしたから。女性が一人で牛丼屋やラーメン屋に入りづらいのと一緒。こちらも今は女性の利用客も増えましたね。僕としてはどっちも、以前の僕と同じで「自意識過剰」、つまりボッチなんを意識し過ぎで、実際周りは僕がスーパーで唯一の男性客であろうがボッチであろうがそんなに気にする人いないと思いますぇ。勿論気にする人もいるけど、少数派やと思います。あと、最近はコンビニでも野菜や健康的な惣菜が買えるようなって有り難いなと思います。

僕の時は「家庭科」も「技術」も男子も女子も習ってましたけど、上の二人の時は「家庭科」は女子のみ、「技術」は男子のみ、体育も男子は柔道、女子はダンス、なんて分けられてたそうどす。僕、護身術は女性の方がむしろ積極的に習った方がええと思いますけど。咄嗟に動けるか、は咄嗟に喋れるか、と同じで「普段からの鍛錬」がキーやと思います。
生活習慣を変える事って、まず本人の意識が変って、本人が変えなあかんと思って徐々に変えいかんと変らんから、ほんま難しいと思います。一昔前の簡単な解決策は「嫁さん貰たらええ」やったけど、今は自由恋愛の時代であり、男女同権・男女参画社会どすしね。相手に家事押し付ける、「男たるもの」「女たるもの」押し付ける価値観は…残ってない訳ではないし、上手い事相手見つけられればお互いラッキーやけど、ま、一般的には流行ってませんね。

その人はこの文章読んでないと思いますけど、「僕が考える」簡易な解決方法書いておきます。あくまで個人的な意見やし、個人差あると思うんで、それぞれが調べて自分にあった解決策を探すといいとは思いますがご参考まで。
あ、ここまで散々ちょっとした「僕の個人的な考え」のトピック書いてきましたけど、読むの面倒なトピックはその文章ブロック読み飛ばしてくれて全然大丈夫どす。自分にとって参考になりそうやな、ってトコだけつまみ読みして下さいね。授業やないしテストもないから真面目にやらんで大丈夫。自分に合うもんだけ選んで読んだらええんどす。真面目に読んでくれると僕が嬉しいけど。

・まず部屋の換気は一日1回はする事。朝起きた瞬間か、家帰って来た瞬間にでも。習慣づけが出来れば苦にならず出来るようになります。
・臭う布類・衣類は「50度以上の熱湯」に一度つけてから洗うor洗った後でもいいからつける。尚、日本の洗濯機や洗剤は30度程度までしか想定されてませんので、洗濯機の中ではやらない事やし、洗濯機移す時は水を混ぜて温度下げて下さい。50度以上の熱湯、僕はヤカンで100度の湯を作って同量の水を混ぜる事で作ってます。布類の臭いは菌の繁殖どす。熱で死にます。ついでに言うとカビも50度以上の熱で死にます。家事は科学や。温度と時間を味方につけると楽どすぇ。布の材質によっては熱があかんやつもあるんで気をつけて。因みに海外やと元から熱湯で洗ってくれる洗濯機もあります。それから熱湯は人間にとっても危険やから、取り扱う時は気をつけて。疲れてる時や集中できへん時は手が滑り易いんでやめときましょ。電気ケトルのお湯で下半身大やけど→緊急帰国になった友もいます。
・バランスの良い食事…良く「カロリー」のみを気にする人いますけど、カロリーってのは野球チームで言う所の「人数」みたいなザックリした数値どす。9人いれば野球できます、みたいな。9人いても全員がバント得意なヤツばかりで守備ガタガタやったら負けます。内容も大事。細かく言うとほんま細かくなるんでご自身で調べて欲しいとは思うんやけど、ザックリでいくと

炭水化物(米パン麺芋):野菜:肉魚=3:2:1

が米食アジア人のザックリバランスじゃないかと思っております。良く言われてたお弁当の黄金比どすね。全体の半分が米、そして肉の2倍は野菜食べなさい、と。野菜の内容も緑黄色や白色など色々あるんで、調べるかバランスのいい野菜ジュースのみましょ。あえて「米食アジア人」って書いたのはそうじゃない人種は必要としている比率が違うそうなんどす。あと、可能なら食べる順番は「まず野菜に5分」→肉・魚→米やと健康にいいそうどす。個人的には「味の濃い物」と共に食べる白米がサイコーやと思うんですけど。あと、「頬一杯に米を頬張る」美味しさ。健康に悪いんでたまにしかやりませんけど。基本は「少な目のひとくちで、まい口30回以上噛む」が健康にいいそうどす。僕これほんま全然出来ないんどすけど、気ぃついた時は30回を意識するようにしとります。外国の方に「箸ってちょっとしか掬えないから健康にいいよね!」って言われた事があって、その時は「そうどすね!」って返しました。箸であっても「丼ものを掻き込む」というスキルで一度に大量に運ぶ事を実現できる事実は秘密にしときました。
・睡眠の質とお酒…アルコールは睡眠の質を下げるので寝る前数時間は控えるのと、アルコールの分解に同量の「水」が必要になるんで、お酒飲む時は同量の水かお湯も飲まはるとええどすぇ。あと休肝日も大事。身体も脳も寝ている間にメンテナンスされるんで、睡眠大事にしてくださいね。僕は寝る前に飲みたくなったらノンアルコールビールやノンアルコールワイン飲む事もあります。最近の製品は味もええもん多いどすぇ。ビール気分やったら強炭酸水飲むだけでも結構満たされるなって事気付いてからはお財布の為に炭酸水常備するようなりました。炭酸飲んでみて、まだ飲みたかったらノンアル、それでも飲みたかったら少しチビリとやる、って事にしてます。
・入浴…少なくとも2日に1回は身体洗った方がええと思います。汗かく夏場は1日1回。湯船に浸かって身体温めるのが理想的やけど、シャワーだけでもええどす。僕は入浴面倒派なんで、「帰宅直後」に行う事にしとります。帰宅直後は運動効果で自律神経が上がっててやる気がまだある時間帯なんどす。これがビール片手にだらだらしてまうと、どんどんやる気が落ちます。やらなあかん面倒な事は帰宅直後が狙い目どす。尚、皿洗いが面倒な人は「食事直後」が狙い目どす。お茶やワインでゆっくりしたい時は先に皿洗いしてからお茶を淹れる。これも自律神経とやる気のタイミングの問題どす。お茶が終わる頃にはやる気がなくなってます。洗いものはカップだけにしときましょ。

以上、「簡易な解決法」と書いた割に長くなりましたね。これらの事をゼロからいっぺんに全部習得するのは結構大変やと思います、良かったら、真似できる所、やってみたいなと思った所からでも、少しづつ習慣化の挑戦して頂ければ幸いどす。例えるなら、少年野球チームに入りたての小学生がいきなり大リーガーの本気の剛速球を打つには無理があるのと同じどす。でも、小さな繰り返しの訓練を一歩ずつ頑張れば、いつかは世界と戦える選手になる事だってあります。それに誰しも最初の一歩、は難しいし、始めてすぐの頃は辛いもんどすけど、慣れてくると身体が覚えて、何も考えずにでも出来るようなったりするし、楽しくなる事もありますぇ。

僕の温泉/銭湯好きの友人は、風呂を全部銭湯にし、食事は外食と決め、ガス契約解約した友もいます。洗濯は全部クリーニングに出すそうどす。都度のお金は掛かるけど家事時間の短縮やガス代節約考えれば面白い解決策やなって思います。個別でやるより集めた方が地球にも優しそうどすしね。
最近、家を捨ててホステル暮らしのミニマリスト高校教師さんの話読みましたけど、それもまた面白い解決策やと思いました。掃除せんでええし、一人暮らしやないから必要な時誰かの手をすぐ借りる事もできる。特に英語教師やったらすぐネイティヴに質問できるって凄いアドバンテージやと思います。僕、今回自分の英作文をネイティブにチェックしてもろたけど、メールで頼むのってやっぱ相手の都合もあるし頼むのに壁あるんどすけど、たまたま会った暇してる旅人やったら結構気軽に頼めます。長文とかやったらアレやけど、てにをはチェック的なto/in/onどれがこのシチュエーションで正解や?みたいな簡単に訊いて簡単に答えれるヤツね。僕自身が旅人やってる時にそれ訊いてくれて全然いいし、仕事でもお客さんに訊かれたりするし、ラブレター文を日本語訳した事もありますぇ。日本から故郷の恋人に送る葉書に日本語で書きたかったそうで。素敵どすね。

僕にとって一人暮らしって「家事」「生活」に対するモチベーションがほんま上がらんのどす。だから僕がちょいちょいやってた手段は「他人に泊まりに来て貰う」。
僕がベッドと棚を買い揃えて、段ボールに囲まれた空間から脱出できたんは、ひとえに先輩が遊びに来てくれたお蔭どす。あの、初めて遊びに来てくれた時。先輩が南国装備で僕が北国装備だったあの時。ほんまおおきにさんどした。先輩が遊びに来るって決まってから急ピッチで空間を整えました。ネットショップの即日/翌日お届けがあの時程有り難かった事はありません。お蔭様で生活が快適になりました。自分でやった事やけど、モチベーションくれたんは先輩どす。そして掃除して生活の質が上がるとやっぱ自分自身にとっても快適になるんどす。ほんまありがたかった。その後も先輩を含め、友達にちょくちょく泊りに来て貰う事で掃除のモチベーション貰てました。出木杉氏が来てくれた時は、掃除や空間運営のコツ沢山教えてくれてほんま有り難かったどす。市販のカビ取りスプレーは即効性あってマジ救世主やと思いました。ま、今はなるべく地球に優しく、で50度熱湯を利用したり、漂白も塩素系にするか酸素系にするか、汚れ取りは中性か酸性かアルカリ性かなど、マグネシウム洗浄も利用しつつ色々考えてやってますけど、これもまた「地球に優しく」や「使える時間/お金」自分と相談しつつケースバイケースですね。下水管パイプの耐熱温度も考えた方がいいから、一概に熱湯がいいとも言えませんし。ようカップ焼きそばの熱湯をシンクに流してシンクの金属が膨張&収縮で「ボッコン」言うのを「一人暮らしの音」、とか言うてるの聞きますけど、アレ下水パイプ大丈夫なんでしょうか?飲食店の店舗調理場とかやったら、もしかしたら温度考えられてるかもしれませんが、一般家庭/アパートは結構ヤバイんやないかと思うんどすけど。今「排水管 熱湯」で検索しましたけど、ヤバイ情報が続々と出てきましたぇ。お湯捨てる時は水と混ぜて70度以下に下げましょう。カップ焼きそばやそうめんの茹で熱湯捨てる時は蛇口から水を沢山出しつつ捨てる。

などと散々僕の「一人暮らしで学んだ家事トピック」を書きましたけど、
…ここで書いとかなあかんなって思ったのが

「お勧め」と「押しつけ」は紙一重なので要注意

って事どす。
ほんま難しいのは、自分が「お勧め」のつもりで紹介しても相手から「押しつけ」と取られたらアウトって事どす。

社会人になって少しして、友達がうつ病になりました。
その時の僕はうつ病の事そんな知らんくて、「頑張れ」って言葉は言ったらあかん、位の知識しかなかったんどす。まだまだコミュ障やったから「相手の気持ちに寄り添う」ってどうすればいいんかも手探りどした。…今もまだまだ手探りやけどね。
友達にうつ病やと言って貰えて、それだけ信頼してくれてるんやって有り難かったし、友達として出来る事したいなって思ったんやけど、どういう風に接していいのか解らんくて、かといって急に態度変えるのも僕が友達の立場やったら嫌やなって思って、「僕なら」なるべく普通に接してほしいかなって思って、「僕としては」普通に喋ってたつもりやったけど、失敗してもうたんどす。
僕が友人と会うちょっと前に読んだなんかの記事で感銘受けた話をしてしもうたんどす。

人生を豊かにするには
「金を稼ぐ時間」「楽しむ時間」「自分をより良くする学びの時間」
がバランス良く含まれていると充実感がある

例えば、自分の好きな物を仕事にした場合、漫画を描く事が好きで漫画家になったなら、仕事その物が「漫画で金を稼ぐ時間」「漫画を描く事を楽しむ時間」「漫画描くのが上達する学び時間」になります。生活費&遊興費を漫画だけで稼げているなら、どすけど。
僕のような社畜の場合は、仕事=金を稼ぐ時間、遊び=楽しむ時間、読書やEテレ=学びの時間、どすね。仕事にも遊びにも学びはあるし、読書やEテレにも楽しみはあるけど主に、という意味で。
人生というのは時間の積み重ね、つまり1日のサイクルなり、1週間のサイクルに、この3要素が「自分にとって」バランス良く含まれていると、確かに充実しそうやなぁ、なるほどな、とその時思ったんどす。
今なら上記3要素に加えて

「自分の身体を世話する時間」=家事労働や食事/睡眠/運動

も必須、と僕は思いますけど。
「自分をより良くする学びの時間」と同じで世話時間は
「未来の自分への投資の時間」どす。

でもね、その話は、「その時の僕」には良かったけど、「その時の友人」には毒やったんです。

人生を充実させたいと思って、自分を変え中、自分の人生の時間割を考え中の僕にとっては「いいアイディア」であり、「いい話」やったんですけど、
うつ病で苦しんでいる友人にとっては、「充実した人生を送れていない自身の人生の否定」「ただでさえ病気で苦しんでいて身動きとれないのに、できない事をやれと押し付けてくる無理強い」と受け取れる話でした。
友人を酷く傷つけ、怒らせました。うつ病である事を告白してくれた友人の信頼を裏切る行為でした。
ほんまあの時はすんませんどした。あの時を乗り越え、今も友達を続けてくれてる友に心底感謝どす。そしてあの時怒って教えてくれてほんまおおきに。自分がほんま辛かった時期にほんまのほんまにごめんな。

僕の様な「教えたがりのオタク」はほんま気を付けなあかんのどす。
相手の心を。
自分にとってはどんなにいい情報であっても、伝え方や、相手の状況・状態次第で、それは相手にとっての毒になる事があるんどす。


1/12追記:前章「新人の直面した現実」の中間に「感染しない」話を追加しました


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