アベノマスクを好意的に評価する人は情報が足りていない事を例え話で分りやすく

私はずっとアベノマスク政策に反対してきたし、
今もあの政策で行われた不明瞭な税金の使い方を警察・検察がきちんと調べ、裁判で追及して欲しいと願っています。
そういう話をすると

「アベノマスクのお蔭でマスクの買占めがなくなって良かった」

という評価を過剰な好意で包んで訴えて来られる方が複数いらっしゃるので、問題点を解りやすくするために例え話をします。

農家が害獣に困っていました

農作物を荒らす害獣が5匹ほどいると判明し、ハンターを雇いました。
ハンターは「弾が切れたからもっと買う必要がある」「最新式の罠を仕掛けたい」「買った罠が壊れたから修理に部品が要る」等々、一週間毎に色々と要求し、その都度お金を持って行きました

要求を小分けにする、という事は経済学的に「最終的に沢山のお金をせしめる」のにとても効果的な方法です。一度に大きなお金を要求されると人は怯みますが、小口に分けて要求すると、人はその都度自分の頭の中で別の財布勘定で考え、「まあそれ位ならいいか」と許してしまい、最終的にはとても大きな額を支払ってしまいます。相手から金をいかに引き出すかの手法がとても上手なハンターでした。

契約期間が終わり、ハンターは引き揚げていきました。

ハンターが最終的に仕留めた害獣は1匹でした。
依頼は5匹だしハンターは5匹分の報酬を持って行きましたが1匹でした。
最新式の罠だと言っていた罠は古くて安くて不良品の罠でした。弾を撃った痕跡は殆どなく、本当に弾が切れたのか、そもそもそんなに弾が必要だったのか不明です。ついでに農作物も盗まれています。
似たような害獣被害に遭っていた隣の村に聞いたら、もっと安いハンター雇ったけど、腕が凄く良くて、予定期間よりも早く終わり、頼んだよりも多くの害獣をしっかり仕留めてくれた、と教えてくれました。罠も本当に最新式でした

この状況で「あのハンターのお蔭で害獣が1匹駆除できて良かった」と主張する行為が「アベノマスクのお蔭でマスクの買占めがなくなって良かった」と主張する行為です。

相手をきちんと評価する為に一番重要なのは情報です

是非自分で調べ、考えてください。

・買占めを止めさせるのにもっといい方法はなかったか?
 お隣の台湾はどんな政策を取りましたか?
 日本で同じような政策が出来なかったと思いますか?
 この「技術立国日本」で。
・「本当に必要とする人のみ」に「本当に良いマスクを」もっと低い予
 算・少ない手間で配布する方法はなかったか?
 他の国はどんな方法でマスクを配布していましたか?
・アベノマスク政策に関わった会社が本当に実在する会社なのか?
 税金の横領は行われていないのか?
 不良品のマスクはどこから来たのか?
・結局この政策に全部で何億使われたのか?
 それだけのお金は医療や水際対策に回すべきではなかったのか?

結婚詐欺の被害者がなぜ詐欺に遭うかというと、「相手の人は良い人に違いない」という思い込みと、「結婚したい」という強い願望が原因で、自分と相手の関係を客観視できず、正しい判断ができなくなっているからです。

人はそれぞれの事情で偏見の眼鏡をかけています。
眼鏡を外す為にはまず情報、そして客観視が必要です。

自分を客観視するためには、「自分とは違う様々な他人」を観察・理解する必要があるし、自国を客観視するためには、様々な他国を観察・理解する必要があります。
そうでなければ、鏡を見ずに化粧をしている、髪を整えている、服を着ているような状態になります。
自分、そして自国の強みをきちんと知りましょう。良い所得意な所を伸ばしましょう。真似できる他国の良い所、真似しましょう。謙虚な気持ちで他人から学びましょう。

それに、相手の本音を理解したいなら「言葉ではなく行動で」
言葉は嘘をつく事ができますが、行動は嘘をつけません。
「ごめん、急な仕事が入っちゃって」とデートをドタキャンしまくって全然会えない人の本音は「会いたくない」です。本当に会いたければなんとかスケジュール調整して会おうとしますよ。
政治家の評価も「何を言ったか」ではなく「実際何を行ったか」をきちんと自分で調べて、良い行いも悪い行いも調べた上で考えましょう。政治家も我々と同じ人間です。良い所も悪い所もあるでしょう。それを踏まえた上で、本当に政務にあたるに相応しい能力があるか、考えましょう。
評価の為に、過去の偉大な政治家達がどんな事を行って来たか、どんな哲学を持っていたか、歴史を学びましょう。

リボ払いはやめとこう

ちょっと脱線します。
例え話の中にも書きましたが、「要求を小分けにする」というのは相手から簡単に最終的に巨額なお金を引き出す手段の一つです。
最近クレジットカードで良くある「リボ払い」。まさにその手法です。
よく考え、きちんと足し算すれば、リボ払いが不利な事は解るのですが、「毎月○万円ならいいか…」と目先の事だけ考え、最終的にクレジットカード破産しがちな罠です。特に「自分だけは大丈夫」と過信しがちな方が陥ります。大丈夫、脳の作りは私達大体一緒です、みんながひっかかる罠だから、私もひっかかるし、きっとあなたもひっかかります。
あと、そもそも「クレジットカード払い」というシステムが「いくら払ったか」の感覚を不明瞭にさせ、余計にお金を使わせるシステムです。お金をあまり使いたくない人、自分の家計を緊縮財政したい方は「にこにこ現金払い」にしておきましょう。体感として「お金が減る」事は使いすぎを防いでくれます。
最近は便利な家計簿アプリも沢山でていますが、脳のシステムや五感はまだまだアナログです。自分の脳を理解し、自分に合った方法でコントロールしましょう。

今流行りの「月額払い」=サブスクリプション商法(amazonプライムなど)も使わない時は要注意ですよ。私は色々考え合わせた結果、敢えてアマプラよりTUTAYAで円盤レンタル派です。
一番効果が高い支出の見直しは「月額払い、年額払いの料金の物の費用を下げる」です。情報を集めて自分に合ったもっと安い方法はないか検討しましょう。尚、私のスマホ月額料金は2013年から常に500円以下 ( in日本国内) です。本体は購入時に一括で支払っています。

携帯料金を下げるより消費税無くした方が経済効果は高いですよ。

携帯料金は既に個々人で下げれるんです、情報を集め、よく考えれば。

経済学を学ぼう

今回、日本が比較的COVID-19の対策が出来ている理由の一つに
多くの人が以下をきちんと理解し、実行しているという事があります。

・マスク&手洗いの重要性
・三密回避
・咳エチケットの周知徹底

そうです、みんなが「きちんと、科学的に」正しい情報を知り、行動すれば、疫病は防げるんです。
というわけで、今度は是非経済学を勉強しましょう

多くの日本に住む人が、日本会議&自民党が仕掛ける「経済学的に考えれば普通に費用対効果がとても悪い政策」に異論を唱えない理由の一つは経済学を勉強してないからです。

脳は筋肉と同じで、何歳からでも成長します。
詐欺に遭わないためにも自分を成長させましょう。

第二次世界大戦前夜、白洲次郎は郊外に土地と家を買い、農家になりましたね。外国を知り、自国を客観的に評価出来る為、戦争をした所で勝てない事が直ぐに分かったし、戦争で真っ先に来るのは食糧不足であると理解していたからです。

いつだって必要なのは情報、そして自分の学力・判断力を強化する事です。
自分をアップデートしましょう。
イソジンのエビデンス範囲狭すぎ!発表するなら影響力考えて社会が混乱しないように準備してから!と即座にツッコミ入れれる力を付けましょう。

世代間の「感じ方」の差について

私がアベノマスク政策について怒っている理由は「かかった費用」の問題だけではありません。
ただでさえ外出自粛で人々が外に出なくなり、配達の需要が高まり非常に忙しくなっていた郵便局の皆様に膨大な仕事を増やした事、同じく厚生労働省含む準備下さった方々の手間と時間(誰もが家に籠りたがった時期に本当にありがとうございました)、配達にかかる排気ガスが地球を汚す事、同じくプラスチックゴミの海洋汚染が叫ばれる昨今マスクを包む為に大量のプラスチックを使用している事、必要のない人々にまでマスクが配られた為、ゴミとして大量に廃棄された事(寄付も溢れ返り処理が出来ない、不良品で虫などが混入していて不潔で使えないというニュースもありました)
あまりにも無駄が多すぎるし、人に対しても、地球に対しても優しくない

この点に関して、世代によって感じ方が本当に違うなと、実感しています。
我々の上の世代は、「モノは多ければ多い程良い」という世代でした。戦後の焼け野原は何もありませんでした。多くの人は、モノが増える事に歓びを覚えました。モノが増える程、生活が豊かになる時代でした。中学を卒業し、集団就職列車に乗り、文字どおり裸一貫新天地に出て来、働きながら、場合によっては工場内にある会社が運営する高校に並行で通いながら、少しずつ「自分の持ちモノ」を増やしました。
昭和の終わり「物で豊かになり、心で貧する時代」と評したのは奈良は薬師寺の高田好胤さんだったでしょうか。バブルは弾けましたが、青春時代の記憶や価値観は一生ついて回る人も多いです。

現代はどうでしょうか?「断捨離」「ミニマリスト」が流行っていますね。「持てるモノには限りがある」「本当の豊かさはモノにはない」と気づき始めた時代です。経済学的には「機会費用」という概念があり、モノは持っているだけでもコストがかかるので不要なモノは持たない方が良い、という結論が出ます。コストとは単純なお金の事だけではありません。維持費であったり、掃除の手間であったり、『それを持っていなかった場合その時間と空間をもっと有効に活用できた』という失われた機会もコストになります。

また、環境問題に対して真剣になって来た世代でもあります。グレタ・トゥンベリさんの国連でのスピーチ「How dare you(よくもそんなことができますね)」あなたはどんな風に感じましたか?自分の生き方を責められたようで、不快に感じた方もいるでしょう。みんな、それぞれが一生懸命、自分の人生を、時代の中で暗中模索しながら生きています。責められると自分の人生が否定されたようで辛いですよね。

因みに私はこのスピーチを見ていいぞ、もっとやれ!と思ったし、若い世代に本当にごめんね、とも思いました。
個人的な話をすると、レジ袋有料化よりちょっと前、日本が大好きで日本語を学ぶ為に留学していた20代のフランス人友人から泣きながらブチ切れられました。「日本!マジプラスチック使い過ぎ!コンビニ行っただけで、個包装、箸、スプーン、手拭き、温かい袋、冷たい袋!どんだけ入れて来るの!」環境問題、マイクロプラスチックの問題を詳しく知ると、この気持ち、痛いほど解ります。勿論、各企業が環境に優しいプラスチックの開発を頑張っている事を知ってもいますが。尚、この友人ですが、もちろん今でも日本が大好きですよ。ただ、フランスにいて日本に憧れていただけの頃とは随分と視点も変わったそうです。

豊かな生活を手に入れる為、我々はどれだけ地球に負担をかけてきたでしょうか?
地球を苦しめる事は、我々の未来を苦しめる事でもあるし、我々の母を苦しめる事でもあります。

「マスクを無料で貰って嬉しい、要らないなら捨てればいい」という人が多い世代もいるし、
「地球と人に対してなんという無駄を、許せない」という人が多い世代もいるんです。

戦後苦労された世代は、戦争を起こした世代に対して腹を立てたでしょう。
地球環境を憂う世代は、地球を汚した世代に対して腹を立てるでしょう。
私達はいつも、親の尻拭いですね。
でも忘れないでください、親世代もまた、自分達の時代を一生懸命生きてきたし、親世代の失敗があったからこそ、我々は考え直す事ができるんです。
そして、子の世代には我々と同じ苦労をかけたくないので、もっといい世界にしましょう。
そうやって少しづつ、時代を良くして行き、未来に繋げていきましょう。

あ、たまに未来を含めた世界全部を呪ってる系の方や、
何もやる気が起らない無気力な方、いらっしゃいますね。
「貧すれば鈍する」という言葉があります。
これね、本当にその通りなんです。人は苦しい立場に置かれると、物事が客観的に考えられなくなり、自分の苦しさばかりに目を向け、周りに棘のある態度で接します。自分の苦しさを他の人も味わえばいいと思います。苦しい時期が長期化すれば尚更です。
今、日本の多くの方が金銭面もですが、何より「時間的に」貧してるな、と感じます。忙しくて時間がない、政治の事なんて考えている場合じゃない。貧すれば心が鈍くなります。

よく休んでください。一番大事なのは命です。
無理せず、無理強いせずです。

↑日本の映像も使用されるQueen&David BowiのUnderPressure
 懐かしい方もいるのでは

頭がクリアになったら「時間の断捨離」も考えてみてくださいね。
空間の余白も、時間の余白も、あえて作った方が、逆により多くの事を考えられ、人生を楽しめるようになります。(これも経済学的実証が出ていますが長いので略します。興味があればお調べ下さい)

また、社会的に「人との繋がり」も貧している方多いな、と感じます。実際に会って、目と目を合わせて会話しなければ、出てこない脳内ホルモンがあります。挨拶だけでもいいので、目を合わせて声を掛け合いましょう。
老化防止、認知症予防、認知症周辺症状の改善に繋がりますよ。

日本ももっと休めるようになりますように。

おわりに代えて-自立と依存と障害について

私が経済学を勉強した主な手段はNHKのEテレの番組「オイコノミア」なのですが、確か「“障害”を見つめ直そう」の回で言っていました。

障害者と健常者の大きな違いとは「頼れる手段の数」である

例えば火事が起こったとして、足がある人は階段でも梯子でも使って逃げる事ができますが、車椅子の人はエレベーターが動かなければ逃げる事が出来ません。

頼れる手段が少ない人が快適に過ごせる社会を作る事は、結果的に健常者にとっても快適な社会になります。

例え今、五体満足でも、明日事故に遭うかもしれない。
体力が衰えて歩けなくなるかもしれない。

人はひとりでは生きていけません。
そして人は助け合いです。
それぞれ得意な所が違うから助け合えます。

「自立」というのは「頼れる手段」「依存」を多く持つ状態である

あなたに頼れる人・手段はいくつありますか?
あなたは普段から、周りの人を気遣い、声をかけ、手を差し伸べていますか?

もし今の環境が辛ければ、逃げ出す事も考えてみて下さい。
世界は思ったよりずっと広いし、暖かいですよ。

「自己責任論」は社会をそして個人を悪くします。
様々な世代と話しますが、自分も含め「心に穴」を持っている人が沢山いるな、と日々実感します。
そしてその穴が偏見の眼鏡を作りだしているな、とも。

「ゴミ屋敷」「汚部屋」も、モノ依存なんです。
あなたは、あなたの家族は、過剰にモノを集めていませんか?
良かったら上記ツイートの依存症啓発漫画を読んでみてください。

※2021.11 厚生労働省サイト上のリンクが切れていたので代りに製本版
「だらしない夫じゃなく依存症でした」honto amazon カーリル
と試し読み http://hanmoto.tameshiyo.me/9784788716834
と番外編 https://www.mhlw.go.jp/izonshou/izonsho_manga_v10.html
のリンクを置いておきます


どうぞ自分を責めずに、そして相手を責めずに。

尚、「今の私」が誰からどんな風に責める言葉や咎める言葉を投げかけられてもだいたい平気なのは、「依存の糸」が多いからです。
友人という人的な依存もありますし、経済学や歴史、心理学や交渉術など色々学んだお蔭で「考え方」の経路も沢山あります。
お蔭様で心の穴も小さくなりました。



日本社会がもっと暖かいものになる事を願って。


現状を把握したい、未来を良い方へ変えたいと思っている方向けの記事:
・現状の日本を俯瞰で把握「政治と宗教と新興宗教について」や、
 友達の増やし方・初対面の会話で気を付ける事など ↓
陰キャの私が世界中どこでも友を作る単純な戦略と出会って直ぐにでも政治の話をする方法
・世代が上になるほど騙され易いから護ろう、みんなで詐欺撲滅 ↓
GoToキャンペーンを後押しする人は詐欺に遭いやすい事を証明してみた

お勧めの番組:
NHK 白熱教室シリーズ
 -お金と感情と意思決定の白熱教室、楽しい行動経済学
   自分、そして大衆の脳の動きを知り、コントロール方法を考える。
NHK オイコノミア:身近な出来事を経済学で考える
BS1 欲望の資本主義オンデマンド 経済の最前線を知る

お勧めの図書:
FACTFULNESS amazon honto カーリル 
 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
 脳が騙され易い事を実感できると共に、数字こそが真実を反映していると
 教えてくれる良書
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 honto amazon カーリル
 本当に必要なモノとは何か、を考えさせてくれる本
 他の断捨離本と違い理論が書いてあるので意欲が上がる良書



#自分で考え行動しよう
#政治の話をしよう

余談ですが、上記、フランス人に「プラスチック使い過ぎ!」と怒られた時私がどう応えたかというと
・全くもってその通りです、ごめんなさい。
・ドイツのエコ教育知ってる?日本もだけどみんなもっとドイツ見習った方がいい。ゴミはバナナの皮とかミミズが分解できる有機物のみ!
・大阪は舞洲のゴミ処理施設行った事ある?私の敬愛するフンデルトワッサーという思想家で芸術家の建築なのだけど、建築芸術としても素晴らしいし、現在の日本のゴミ処理やエコロジーについて学べるので、ユニバーサルスタジオジャパンに行く時ついでに行ってみるといいよ。事前申し込み必要だけど、見学は無料だよ。

オーストリア行った時に「フンデルトワッサーが好きで」と言ったら、「あいつマジ頭おかしーよ!俺が小さい頃あいつテレビでmooningしてたよ!」って言われ、うん、やっぱ好きだな、って思いました。彼独特の自然と共存する哲学も面白いので、ご興味あれば是非。

宝くじは地元で買うと決めてます。 確率は何処で買っても同じ、地元で買えばそのお金は地域を良くする事に使われる→即ち自分に還元されるので。誕生日には一年生きれた事を感謝し地球環境保護系団体に寄付します。地球が良くなる事はつまり自分に還元される。あなたの幸せは私の幸せ。長生きしてね。