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My Broken-heart's Funeral①

報われなかった恋心を葬りたい

  noteを始める前から、自分の邪念や雑念を色々と書いていたんだけど、どうにもすっきりしない。自分の中だけで収めておくことがもう限界かもしれない。
 紙のノートに書いていることで圧倒的割合位を占めているのは、恋に関することだ。私は恋愛下手で、惚れっぽいところがある。すぐ人を好きになっちゃう。でも好きになる人はほとんどが恋人がいるか、結婚している。恋人がいるという段階ならまだ私にもチャンスはあるかもしれないけど、そこを横取りする勇気はない。横取りしようとしてモノにできる自信もない。だから泣き寝入りというか、好きになっても諦めてしまう。だってその人が付き合っている相手以上に私のことを好きになってくれることはないだろうから。もしかすると両想いかも…? とか勘ちがいしそうになることもたまにあるけど、やっぱり私の思い過ごしに終わる。

 そんな感じで行き場を失った私の恋心たちを、きちんと弔ってあげたい。
そう思った。

Iくんのこと

 高校1年の時、Iくんに告白した。私の口から直接「付き合って欲しいです」と言った。返ってきた答えはこうだった。
「部活と勉強に集中したいから、ごめんなさい」 
いや、
「部活と勉強に集中したいから、今は誰とも付き合う気はないです」
だったかな? まあとにかくフラれたわけなんだけど、なんか変な感じだった。フラれたという実感があまりなかったせいか、泣きもしなかった。それが高校1年の3学期のこと。つづく2年、3年とも Iくんと同じクラスだったから、結構気まずかったよね。でもそれも時間が経てば和らぐものなんだけど、和らぎかけた時にIくんやってくれました。何をって? 2年の高総体が終わった頃かな、Iくんは下級生と付き合い始めたのです! 私もその噂は聞いてはいたけど、現場を目撃したことがなかったので、半信半疑だった。Iくんに彼女ができたという事実は私を傷つけたけど、それより何よりIくん、私には《部活と勉強に集中したいから》って言ったじゃん! あれは嘘だったのか? それとも私を気遣ってのテンプレの返答だったのか? 傷つけまいと思ってやったことだとしたら、あるいは Iくん自身の保身(?)のためだとしたら、余計にムカつく。男の人ってたまに筋ちがいの優しさを振りかざして、女心を傷つけるよね。そんなことなら《キミノコトスキジャナイカラ》と言ってくれた方がまだマシだよ!……たぶん。私がIくんの彼女になるチャンスは無いのだ、ということをきちんとわからせて欲しかった。でないといつまでも好きの濃度が薄まらないじゃんか。
 わかってるよ。振る側もつらいんだよね。私はそっち側の人間になったことがないから、理解を示すだけでホントにわかることはないんだけど。モテる人も大変だよねーなんて、気持ち悪い同情はしたくない。

 なんで Iくんを好きだったのかというと、顔がタイプだったのと、色白でおとなしそうに見えて案外活動的だったから。性格はよくわからないけど、人好きのするタイプで人気があったし、生徒会長なんかもやってたし。バレーボール部で、体育の時間にスポーツをやっている姿はやっぱりカッコよかった。派手で目立つという感じではなかったんだけど、一部の女子からは人気があったと思う。あぁ、好きだったなー。でも、自分が Iくんの隣に並んでいるのは想像できないなぁ。もっとちゃんと振ってもらいたかったなぁ。すごく好きだったから。 

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