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そのオウムは博学で いろんな話を知っていたから 終ぞ、僕の言葉を真似ることはなかった 毎週…
できるだけ見通しが良く ささやかな蛇行があり 緑と鳥と鱗雲 それに少しの人 毎週末の朝、珈…
誰かが救いの手をキミに差し出している。 ソレは、ネコやカメやショクブツかもしれない。 分…
透明だが、透けてはいない。 (古い建物の手吹きの窓硝子のような) 甘いが、決して甘…
冬の初めの朝の匂いが好きだ。 結論のない、揺蕩うだけの物語が好きだ。 それから、 サバラ…
「しかしだねえ、きみ……」大佐が言った。 彼はその屈強な見た目とは裏腹に繊細な人物だっ…
時が止まった。 ボタンを探す。 まただ……たまにこういうことがある。 時が止まるのは決して悪いことじゃない。問題は、ソレがいつ訪れるのかわからない、ということなのだ。 ボタンを探す。 ソレはボタンじゃない場合もある。 スイッチ、レバー、ペダル。 オンとオフを司るモノ。 何かを委ね、何かに委ねられている。 プレイバック 毎週末の朝、珈琲を飲んで浮かんだ散文をお届けします。 優しい朝を迎えましょう。 フォローもぜひ。 (四月一)
木の皮を剥がすと、サブレーみたいな感触が残った。 齧る。 ナッツのような香り、仄かな油分。…
「そういえば、お前に似た東洋人を乗せたことがあるよ」 多分、運転手はそんなことを言った…
木を隠すなら森の中、 森を隠すなら山の中、 山を隠すなら海の中、 海を隠すなら空の中、 空を…
東京を歩く スナップ写真を撮る 裏に詩を書く ジップロックに入れる 毎週末の朝、珈琲を飲ん…
こおひいをマグロに喩えたという話を聞いたことがない。 濃厚なテクスチャー、プリプリとハリ…
街の喧騒を少しだけ離れたところを歩いていた。 大きな駅が横たわり、何本もの電車が出発して…
チェリストのトモダチがいる。 軽いが印象的な余韻のある香水を利かせ、 小さい体にいつも大きなケースを背負っている そのシルエットは丸ごと楽器のようで、 だから、彼女がそれを演奏している姿には驚いた ケースを開いたときのように二人は蝶番で繋がっていて、 あの香水のような音符をホールいっぱいに響かせていたから 毎週末の朝、珈琲を飲んで浮かんだ散文をお届けします。 優しい朝を迎えましょう。 フォローもぜひ。 (四月一)