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六絃琴

ギターって日本語で六絃琴ていうらしい。
六絃の琴だから六絃琴。そのまんま。

ギターはアロマだ。何言ってんだこいつ。そう思われても致し方ない。

暇な時。ギターを弾く。疲れた時。ギターを弾く。眠れない時。ギターを弾く。
私はアコギというものが好きで、未熟だがつまびいている。コードも未だろくに抑えられないし、ソロギターなんて夢のまた夢。しかし、ポロンと弦を鳴らすだけで心地よい。

たまに自らの書いた拙い詩をギターに乗せる。考え出すと何も思いつかないので、無心でギターを弾き、適当に歌ってみる。きっとこうして無意識に思いついたメロディが、その詩に最も合っているんだろう。

鼻歌が思いもよらぬアイデアを導き出すこともある。自転車を漕いだり車に乗ったり、スケボーで川沿いを走ってみたり。そんなたわいもない時間に、突如鼻歌が浮かぶ。すぐに録音。後で聞き直すと腑抜けた声にしか聞こえないのだが、その時は天からのプレゼントの如く感じてしまう。

話が逸れた。とにかくギターはアロマである。
一弦一弦が空気を揺らす度、特有の匂いとなって我々の耳小骨を揺らし、人を癒していく。

いつか私の歌声もアロマになれば、この上ない。

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