ブランコの君
11才長男の習い事の帰り道、すっかり日の落ちた公園で、いつも一人でブランコを漕いでいる少年がいます。高く、勢いよく漕いでいます。
声をかけたことはないので、事情はわかりません。真っ暗で、顔もよく見えなくて、私は男の子だとおもったのですが、長男は女の子だと言っていました。
最近は日が伸びてきて、ついにお顔が確認できました。
「ああ、あの人、見たことある!」
長男より一つ上、中一男子でした。
「これ、一句詠めそうじゃね?」
「春の風だとほんわかしちゃうじゃん。それは違うから」
うんうん。彼、びゅんびゅん漕いでるもんね。ほんわかじゃないね。
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