ねえ、ホルン
久しぶりに服を買いました。袖にフリルのついている白のブラウスと黒のロングスカートです。
音楽教室に通ってホルンを練習しています。初めての発表会でアメイジンググレイスを演奏することになりました。なんとピアノの伴奏つきです。来週から、伴奏をしてくれるピアノの先生とのレッスンが始まります。
練習を終えて楽器をケースにしまうとき、がっかりしていることが多いです。きっとホルンに嫌われている、吹けない才能があると。今おもえば、自分の感覚を完全に無視して、人からのアドバイスを愚直に実行していました。自分軸のないまま、西へ東へ。
気付いたときには、息も吸えなくて、カラオケも歌えなくなっていました。自己評価の低さに甘えた代償に音楽を失くすなんて。どんなにセンスが僅かでも、もともと持っていた感覚を手放してはいけなかったのです。
いつまで経ってもうまくならない。なのに、やめられない。ときどき、どういうわけか歯車が噛み合って、奇跡みたいに鳴ってくれるから。残酷に。
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