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吾輩は愛である。


名前はまだ少ない。

愛を伝えたいときに「愛してる」って言う。おそらく最もポピュラーでわかりやすい。模範解答みたいな愛の言葉だ。

スピッツは愛してるの響きだけで強くなれるような気がするし、ゴスペラーズは愛してるって言わなくなったのは本当に愛し始めたからだし、ドリカムはヘルメットとかブレーキランプでアイシテルのサインを送る。(世代な。

形はたくさんあるんだ。愛しているよ、と伝える手段は、十人十色なのだろう。

だけど、言葉にする時。「愛してる」があまりにもテンプレすぎてわたしはちょっと苦手なのだ。その5つの音を発しただけでは、あまりにその感情は深すぎるし広いように感じるのだ。

かと言って、以前に参加させていただいた企画、『I love you』の翻訳でわたしが導き出した言葉をそのたびに愛する人に発するのも違う。どうしたものか。

村上春樹のように「世界中の木がなぎ倒れるくらい君が好きだよ」とかその時に応じて囁いてみる?創造力と語彙力が問われそうだな。

きっと、どんな言葉を尽くしても愛は人間の口からは語りきれないのだろう。言葉という枠に詰めるならば、愛してる、ということになるのだろう。

語り尽くせない気持ちをどうにか伝えたくて、愛しい人と抱き合ったりキスをしたり触れ合ったりするのだろう。

愛している、と感じるときのあの気持ちの、「愛」以外の名前、どなたか知りませんか。


ちなみに、今宵は満月が空に浮かびますよ。愛しい人。

倍にして返すくらいの文章を書くよ!!!!!